敗戦から学ぶ=勝利への近道

先日にソシエダに敗戦したことにより今シーズン4敗目を喫したバルセロナ。この時期での4敗(パリ、レアル、セルタ、ソシエダ)も多ければ、4試合目の無得点試合(マラガ、セルタ、ヘタフェ、ソシエダ)というのも多すぎる。運が味方しないということも言えるかもしれないが、プロのサッカークラブである以上それを言い訳にすることは出来ない。何か理由があるからこうなったのだろう。

守備には大きな改革跡あり!?

今シーズンのエンリケバルサの大きな特徴として挙げられるのが、守備の安定と攻撃の継続性の無さである。守備と攻撃の大きく二つに分けて考えていきたい。

先の守備の安定はバルサらしからない所もあるが、相手の攻撃に対しての対応やポジション取りなどは前シーズンより格段に成長している。選手の守備に対する意識改革が大きな要因である。中盤から後ろの7選手が必死に守備することにより、失点数は数字で見ても明らかに少なくなっている

また、選手の加入による所もあるだろう。ブラボ、マテュー、ラキティッチは地味だが、大きく守備で貢献している。特にブラボの安定しているプレーは、バルデスの穴を埋めるどころかチームの攻守に大きくプラスアルファになっている。他にも頑張っている選手はたくさんいるが、挙げたらキリがないのでここらへんにしておくが、本当に今シーズンのバルセロナの守備に対して文句を言う機会は少なくなってきている。

外野の人はバルセロナの守備は弱いと言うだろうが、今シーズンのバルセロナの守備は結構強いといっても過言ではない。そんなことを言う人は、バルセロナの欠点がそこら辺しかないと思っているから言ってるだけなのだ。

現在の本当の問題は攻撃にあると断定できる( `ー´)ノ

アイデアのない攻撃とおとなしい中盤から後ろの選手達

今シーズンのバルセロナは攻撃に継続性がないのとアイデアが少ない為に、ただただ時間が過ぎているような時間帯が多すぎる。その理由として二つ存在する。

一つ目は、攻撃のバリエーションが少なすぎることである。攻撃時のバルセロナのポジションは、もうお決まりのような4-3-3の形になることである。ポジションチェンジはほとんど皆無であり、自分のエリア以外の動きが不足することにより、相手の守備ブロックが少ししか動かないので、相手を完璧に崩すシーンが極端に減った。

またサイドからのクロスの選択がない攻撃は中央に寄り過ぎて、相手のサイドバックの裏を取るというバルセロナ本来の攻撃の形が失われている。相手を中央に寄せての中央の攻撃は難しいものがあり、いかに前線の3選手の個人能力が優れていても困難を極めるものになる。

二つ目に、攻撃を個人の力に頼りすぎていることである。前線の3選手に頼り過ぎてきた攻撃は、その他の選手の攻撃力を消してしまっている。厳密に言うと、後ろの選手達が前線の選手に遠慮しすぎているのが問題である。

前線への飛び出しやシュートが少ない後ろの七人は警戒する要素が少なく、前線の3選手さえ抑えればバルセロナの攻撃力は9割抑えられるのが現状である。得点数も前線の3選手に固まってしまい、後ろの選手がいかに相手のゴールから遠い所でプレーしているのかが分かる。

後ろの選手がミドルシュートや飛び出しで前線に絡まない限り、今シーズンのバルセロナの攻撃力は1試合平均3得点を超えることはなさそうだ。それぐらい、相手チームは前線の3選手のシュートだけを警戒して守備をしているように見える。

後半戦が始まってまだ1試合だが、後半戦は攻撃が最大のテーマになるだろう。この攻撃で強豪相手に点を取れるのかが心配だ。

 
 

コメントを残す

このページの先頭へ