リーガ第32節 4/18 バルセロナVSバレンシア 試合評価

試合での問題点

中盤にマスチェラーノとブスケッツをダブル起用したらパスが回らない。試合終盤の守るときならいいが、試合開始からとなるとボールの周りをもう一人の中盤やメッシに頼らざるを得なくなる。ディフェンスのビルドアップ時にパスを渡す選手が少なくなり、バレンシアの激しいプレスもあって悪いボールの取られ方が増えた。

後半にはバレンシアの疲れもあり試合を立て直したが、前半の間に対応出来ればもっと良かった。前半は主導権をほとんどずっと握られており、失点しなかったのが幸運の要素が大きかった。中盤の3枚にきっちりマークを付かれ、バックラインからパスを前に運べなかった。サイドに開いたネイマールをもっと使っても良かったし、メッシが中盤まで下りてブスケッツがその周りをサポートしても良かった。

セットプレーやスローインなどアウトプレーからのつなぎにめっぽう弱い守備が不安である。スローインからチャンスを作られPKも取られ、セットプレーではマークの空いた選手にパスを簡単に通されるなど、マークの確認の悪さと切り替えの遅さが見られた。もう何度も前からこの状態であり、対戦相手もこれを意図的に狙ってきている。

試合での良好点

疲れた中でも最後まで諦めないプレーはとても良かった。相手のシュートミスもあったがシュートブロックで守ることもあり、今日の出来る限りのプレーは出し尽くした感はある。

後半は立ち直り、バレンシアより良いプレーが出来ていた。ラキティッチ投入でバランスも良くなり、前線からのプレスや囲いこみも良くなった。パス回しと言う点が一番良くなった点であったが。

選手評価

()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ

GKブラボ(5)

勝利の大きな要因になったであろうPKストップに代表されるセービングにまた助けられた。サモーラ賞を争うGK同士の勝負だったが、自分のプレーで1位を証明する活躍ぶりを見せていた。

DFアウベス(3)

前半はバレンシアのプレスにパスの出し所がなく、悪い形で何度かボールを失う機会があった。しかし守備では体を張って守備をし、対人でもロドリゴ相手にもチームとしてあまり仕事をさせなかった。

DFピケ(3)

最近では珍しく出来がそこまで良くなかった。体が重く、動きの鈍さと判断の悪さが見られた。ハイボールでもいつもの強さを発揮できなかったが、ポジショニングの良さとライン統率でギリギリで守備陣を無失点に導いた。

DFマテュー(3)

前半はCB、後半はSBとポジションが違えど、結構良いプレーを見せた。特にSBの後半は活き活きしていた感があった。来シーズンのメンバー次第ではサイドバックでの起用も増えるかもしれない。

DFアドリアーノ(1)

対するフェグリにやられ、常に対応は後手に回ってしまった。前半の30分の間に繰り返しのファールでのイエローが、この試合の出来の悪さを物語っていた。

MFマスチェラーノ(4)

チームとしては前半の中盤は機能しなかったが、個人としては活躍していた。後半はCBでビルドアップ時にレベルの高いプレーを披露。並のCBレベルではやはりない。

MFブスケッツ(3)

センターハーフに入るとスピード感が出なかったり、攻撃の展開などでチームとして劣る感がある。後半のアンカーに入るのがやはりベストのポジションのように感じさせられた。守備的で逃げ切るとき以外は、センターハーフ起用は厳しいかもしれない。

MFシャビ(2)

前半はチームと共に試合をコントロール出来ず、バレンシアのマークを振り切れないでいた。後半はチームとしても良くなり、疲れが見え始める対戦相手には圧倒的に違いを作る。

FWメッシー(5)★

攻撃の絶対的エースで、なぜかパリ戦より気合いが入ってる感があるように見えた。後半はドリブルから何度もチャレンジし、試合終盤ではサイドでのキープなど絶対的な頼りになる選手であった。 試合最後のゴールの前までのダッシュは疲れから遅く、GKとの1対1でも全く余裕がなかった。ディフェンス陣やGKの活躍もあっての勝利だったが、やはりこの選手が本気を出せば圧倒的な格が違うプレーを見せる。

FWスアレス(4)

先制点となるゴールを決め、前半終盤のアウトサイドでのパスは魅力的なプレーだった。パスはほとんど回らず攻撃では出番がなかったが、チームの勝利に導くゴールを決めたことが最大限評価に値した。

FWネイマール(3)

体が試合ごとにキレてきて、もう少しで1月の時の止められない状態に近づいている。体の調子は良いが、まだ体が頭に完璧についてきておらず、その為ドリブルのミスやキープのミスが目立った。チャンピオンズのベスト4を戦う時には、やはり怪物と思わせてくれるかもしれないという期待感がある。

MFラキティッチ(4)

選手の配置を戻したこともあるが、後半になってバランスが良くなった原動力となった。目立ちはしないがセカンドボールの拾いや囲い込みやしっかりパスをつないで、チームの無失点と試合の支配を奪い返す要因になった。意外にも今シーズンのリーガでの初イエローだった、今までのクリーンなプレーにもさらに好感を増した。

FWペドロ(3)

攻撃ではゴールを決めれなかったが、運動量と前線でパスを受ける役割として良かった。なぜにゴールが決まらないかは説明不可能。運がないとしか言いようがないのか・・・。

MFセルジ・ロベルト(3)

大事な局面での出場に驚いた人も多かったかもしれない。前に出場したアルメリア戦での、出来の良さを買っての出場だったのかもしれない。 無難にプレーしていて、疲れているバレンシアにプレスをかけた。

最後のまとめ

内容は決して良くはなかったが 、選手達の頑張りと幸運もあり強豪バレンシアに勝利することが出来た試合になった。カンプノウに93000人近く詰めかけたバルサファンの声援も味方になったに違いない。

中二日の試合は続き、次はチャンピオンズでのパリとのセカンドレグになる。カンプノノウでの試合になるので移動はなく、今回のバレンシア戦よりはコンディションが良いバルセロナになっているはずだ。

疲れた中での消耗した勝利にはなったが、連戦は続くのできっちり次の試合に備えて体を休ませてほしい。頑張った選手達にひとまずお疲れ様( `ー´)ノ

 
 

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