CLベスト8 2nd 4/21 バルセロナVSパリ(PSG) 試合前の注目ポイント

チャンピオンズリーグベスト8セカンドレグ(日本時間4/21火曜日の27時45分キックオフ)で、パリ・サンジェルマン(PSG)と対戦する。

ファーストレグの結果(3対1でバルサ勝利)を持ち越しての戦いになる。バルサの勝ち上がり条件は、勝ち、引き分け、1点差以内の負け、2対0での敗戦の場合である。

パリ側から見たらこの試合では最低3点は必要になる。つまりパリは攻めに出なければいけないと言うことである。

パリはファーストレグを累積で欠場したイブラヒモビッチ、ヴェラッティが復帰。チアゴ・シウバ、モッタが怪我で欠場が確定している。それをふまえてパリの予想スタメンは

GKシリグ

DFファン・デル・ヴィール、マルキーニョス、ダビド・ルイス、マクスウェル

MFヴェラッティ、パストーレ、マテュィディ

FWラベッシ、イブラヒモビッチ、カバーニ

パストーレを中盤に入れて攻撃的な布陣で試合に挑んでくるだろう。 3点必要なこともあり、まず1点ということで前線からプレスをかけて早い時間帯での先制点を狙ってくるはずだ。

試合開始からフルパワーで後先を考えずに戦ってくる可能性が高い。仮に1点失っても3点取れば延長戦になるだけで、自分達が3点必要なことに変わりはない。

前節のバレンシアのようにバルサのバックラインから3トップでプレスをかけ、中盤3枚には中盤3枚でゾーン守備ながら人に付く守備で、バルサからボールを何度も高い位置で奪おうとしてくるはずだ。

ファーストレグのようにある程度ラインを下げてからの引っかけでは、バルサから3得点は不可能に近いミッションになる。何と言っても超攻撃的なパリのプレスと攻撃が見られるはずだ。ある程度のカウンターを喰らう覚悟で、サイドバックも積極的にオーバーラップしてくるだろう。

 

対するバルサはイニエスタの状態が不安である。無理をさせずベンチで試合展開の様子を見ると予想。バルサの予想スタメンは、

GKシュテーゲン

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケッツ、ラキティッチ、シャビ

FWメッシー、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

ベルマーレン(怪我)、マシップ(判断)、ドウグラス(判断)

バルサはパリの攻撃的なハイプレスや速い試合展開などによる、ボールがピッチを両陣営に行き来する展開は避けたい。ファーストレグのようにボールをキープして試合を進めたいというのが願望だが、今のチームの状況では厳しそうだ。

ボールを前に運ぶためにも、メッシのポジションが重要になりそうだ。余裕のないバックラインのビルドアップ時に、中盤と連携してどれだけメッシがボールに触れるかで試合の落ち着き度合いは決まりそうだ。イニエスタが出場してくれればそこでもなんとか収まりそうなのだが。

バルサは第一にボールの支配で試合を支配、第二に相手に点を取られないた為に守備をしっかりする、第三にカウンターで得点を奪うことを目標に試合に挑むのがベストになりそうだ。

第二と第三は両立になりそうだが、ボールを支配出来ないと厳しい試合になりそうだ。パリの攻撃を多く受けての無失点は難しいだろうし、強くなったとはいえセットプレーでのパリの攻撃力は今大会のチームの中でもトップクラスだ。

バルサの有利な状況で試合は始まるので、良い意味でリラックスして例え失点しても慌てないことも必要になる。前掛かりのパリに対してバルサにも得点チャンスはファーストレグ以上に訪れるだろうし、前線の南米トリデンテがいつものように決めてくれれば、勝利する確率の方が高い試合となるはずだ。

この試合の注目ポイントは、バルサ有利な状況の中でバルサが何を目的に試合を進めるかである。ボールの支配はもちろんだが、積極的に得点を奪いにいくのか、カウンターの為にある程度待ち構える戦いをするのか、時間の経過とパリの焦りを膨らませる為に攻撃よりセーフティプレーをより多く選択するのかである。

エンリケバルサでセカンドレグが有利な状況での戦いは、国王杯やチャンピオンズで見ている限り、言葉通りに勝利を目指して戦っているので心配しなくても良いかもしれないが、後ろ向きの気持ちでの試合は大ピンチの状況を招くかもしれない。

 

バルセロナの注目選手

DFピケ(ビルドアップ、守備でとても重要な存在になる。イブラヒモビッチのマークが重要になり、ポストプレーやハイボールで簡単に捌かれると厳しい守備になりそうだ)

MFブスケッツ(中盤の守備でパストーレを抑える必要がある。ファーストレグでは結構自由にやられ、チャンスを何度も作られた。パス回しでもワンタッチで捌く状況が増えるだろう)

FWメッシ(攻撃と中盤を支配する為に絶対に必要な存在。厳しい展開なら下がってプレーする必要もあるだろうが、基本は中央寄りで中盤を支配したい)

 

パリ・サンジェルマンの注目選手

DFダビド・ルイス(ファーストレグではスアレスの股抜きからの失点を喰らい、リベンジ魂に燃えているだろう。コンディションに不安はありつつも、セットプレーの攻撃では一番の要注意)

MFヴェラッティ(パリにこの選手がいるだけでテクニカルなチームとして格を上げれる選手。前線へのパスに警戒が必要で、バルサの弱点である中盤と前線の間で何度もボールに触られると危険すぎる)

FWイブラヒモビッチ(動きの量こそ少し落ちたものの、その威圧感はまだまだ健在。得点だけでなくアシストも出来、攻撃の起点をしながらゴール前では危険な存在である。この選手を抑えれるとバルサは楽になる)

 

正直バルサが圧倒的に有利で試合を進められ、もしこのラウンドで敗退したら相当大きな失敗になる。勝てば問題はなく、いつも通り勝利を目指せば問題ないとは思うのだが。

強豪との試合で油断はできないが、実力を出せば十分に勝てる試合である。最近のボールを支配できなくても勝利する展開より、このレベルでもバルサらしい戦いがまだできると、良い意味でライバルチームに証明できる試合になるかもしれない。

まずは次のベスト4への進出が最優先であり、それを確実なものにする為に、選手達は消耗しているかもしれないが、100%を出し切って戦ってほしい。

 
 

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