《質問》ビルバオのラポルテはバルセロナでも活躍できるのか？

質問があったので回答します。

「ソシオ」さんより

「最近話題になってるビルバオのラポルテってどんな選手なんですか？もしニュース通り移籍してきて活躍できると思いますか？」

「ソシオ」さん久しぶりの質問ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

見解・回答

・左利きのパスを出せる強靭な若きＣＢ

ラポルテがどんな選手かと言うと、一言でいうならこんな選手です。自分もラポルテ（２１歳、１８９ｃｍ、フランス）に対してそこまで深く知りませんが、ラポルテの良い所と悪い所を書いていきたいと思います。

まず良い所ですが、年齢が２１歳と若く、左利きという所が何といっても魅力的です。ＣＢの左利きで足元が上手くパスを出せる選手はとても貴重であり、世界を見渡しても数少ない選手の１人だと思います。

そして、恵まれた身長や体格を持ち合わせており、２１歳なのに球際での強さはリーガのＣＢではトップクラスの選手だと思います。前に圧力をかける（相手のポストプレーなどに対する）ディフェンスはこの年代の中ではトップクラスなのは間違いないでしょう。

ここからは悪い所で、ＣＢとして若干のスピード不足は否めないと思います。個人の物理的なスピードは普通程度なので、速い選手が相手だと対応するのにどうかなと感じます。そのスピード不足が影響してか、周りをカバーリングするのに若干の鈍さも感じます。自分のサイドのＳＢが守備をして自分の守る範囲が限られると強いＣＢですが、ＳＢが上がってそのスペースも守ると少し不安を感じますね。

・ラポルテの活躍は期待：不安=８：２で、初めの１シーズン目は我慢が必要！？

ラポルテがもしバルセロナに移籍してきて活躍が出来るかの話に移りますと、期待は大きいですが若干の不安も残るのが現実だと思います。

期待感としては２１歳と若く、ここから成長する事も考えればバルサでここから１０年近く戦力になるのは間違いないと思います。上記に書いた良い所は心配がなく、バルサに来てもビルドアップやボール処理は安定感があると思います。セットプレーでも武器となり、ＣＢの高さ問題でも解決策になるでしょう。

ここからは不安な所では、上記の悪い所でも書いたようにスピードが何よりも心配です。バルサの高いラインで守る時の背後のスペースや、上がったＳＢのスペースを同サイドはある程度１人で守るのがバルサのＣＢの大きな役割ですが、この対応が出来るかが不安です。

ほぼ自分が分かる範囲ではこれだけですが、バルサのＣＢとしてこれが出来ないと試合の出場は厳しいと思います。これが出来なかったＣＢとしては、サラゴサから移籍してきたガブリエル・ミリートだったと思います。サラゴサで活躍してバルサに加入しましたが、スピード感がなく期待していた以上の活躍は出来なかったと思います。

しかし、ラポルテはまだ若くリーガのトップリーグの経験も３シーズンぐらいなので、これから経験を積めば読みや出足の一歩が速くなり解決する可能性は十分あると思います。ピケもスピードは普通ぐらいですが、読みや出足の速さでバルサでも全然問題なくプレーしていますし、時にはスライディングも織り交ぜて守れているという模範的な例があります。

ラポルテがバルサで試合に出続けてバルサの戦いに慣れ、強力な相手ＦＷの選手の対応にも自分なりの解決策を見つけ出せば、このスピードの問題はなくなるので活躍するのに疑いの余地はないと思います。初めの方はＣＢの相方に足の速い選手と組ませることで楽にプレーしやすいと思うので、マスチェラーノと組ませれば大丈夫だとは思いますが。

初めの１シーズン目はタックルミスやカバーリングが多少遅くなっても、監督やバルサファンは我慢してあげる必要があると思います。長くて１シーズン近くバルサで多くの試合に出れば、ラポルテ自身が解決策を見つけると思います。そして、その自分の分析や解決策を導き出すことをラポルテには自分は出来ると思っています。

フランス人ですがビルバオでプレーしているので言葉の問題もある程度大丈夫でしょう。ラポルテがこれから成長することも考えれば、５０００万ユーロ近いという高額な移籍金が必要とも言われていますが、もしかしたら安いのかもしれません。変なＣＢを１０００～２０００万ユーロぐらいで獲得するぐらいなら、ラポルテに賭けた方が良いと思いますね。