クレバーなディフェンダー、ヴェルマーレンは安定感抜群!

リーガ開幕節のビルバオ戦でセルジ・ロベルト以外に大きく評価を上げたのがベルマーレンであった。昨季は怪我で最終節の試合しか出場できなかったが、今季は怪我からほぼ完全に復帰した勇姿を見せている。

今回は「ヴェルマーレンのクレバーぶりは最終ラインが安定する」というテーマです。

加入前の印象:プレミア時代から危険察知能力が高い選手

ベルマーレンはプレミアリーグのアーセナルから移籍してきた選手であった。バルサともCLなどで何度か対戦しており、プレーはそこまで知らずとも名前ぐらいは聞いたことがあったというバルサファンもいただろう。

ベルマーレンはアーセナル時代から危険察知能力に優れている選手だと感じさせていた。ゴール前の危険な所でのカバーリングに優れており、個人的にアーセナルの中で最も優れたCBだと評価していた。

それは守備面だけでなく、攻撃面でもそうであった。足元が上手い選手だというのは見ていて分かっていたし、ベルギー代表では左SBもこなしており、ポリバレンテ性にも優れていた。少し前のライカールト時代のバルサなら、中盤のアンカーとしても起用出来るほどの上手さを持った選手だと感じさせた。

あくまで個人的な話だが、昨季のCBの補強選手にベルマーレンの名前は自分の中で2、3番目の選手であった。バルサも同じことを考えていたのか、ベルマーレンの獲得を踏み切ってくれたのはとても嬉しかった。昨季は怪我で試合に出れなかったが、今季からは怪我の回復次第と連携次第だが大きな戦力になると確信していた。

ルイス・エンリケから高評価のベルマーレン

リーガ開幕節のビルバオ戦、ピケとマテューの累積の欠場、アルバとドウグラスとアドリアーノの怪我の欠場が前々日までの情報であり、最終ラインがカツカツの状態であった。このままならアウベス、バルトラ、マスチェラーノ、ベルマーレンの残っているディフェンダーを並べただけの4バックで間違いないと思われた。

前日になるとアルバが急遽招集リストに招集されており、怪我の全快も医師から診断されていたので、スタメンで来ると予想した時に、CBは誰を起用するかと考えた。昨季から馴染みのあるバルトラで間違いないだろうと自分は予想した。他の記事でもバルトラ予想だったので、予想通りと勝手にニンマリしていた( ̄▽ ̄)

しかし蓋を開けてみればマスチェラーノとベルマーレンのCBコンビであり、自分が以前に書いた(下の関連記事『CBコンビはどうする!?』)CBコンビをルイス・エンリケは起用してきた。ルイス・エンリケは中々のチャレンジャーと試合前は思っていたが、その起用は見事に的中した。

全てがクレバーであり、激しさも兼ね備えている

ベルマーレンがビルバオ戦で見せたプレーはクレバーの一言に集約されていた。パス回しでは落ち着いて判断し、決して焦っている様子もなく判断もほぼノーミス。1対1の守備では仕掛けるタイミングが上手く、ボールを奪うシーンが何度も見られた。ポジショニングも中央の位置を決して空けることなく、中央で何度もビルバオのハイボールを跳ね返した。

ビルバオというリーガ屈指のボディコンタクトがある試合だったが、激しい当たりも何度か見せた。イエローを貰ったタックルのシーンもそうだったが、競り合い時やタックルにも激しいプレーをしていた。

また、無駄なファールもほとんどせず、クリーンなプレースタイルを誇っている。余計な事をして変なPKを与える心配は少なく、ビルバオの選手がPA内で勝手に倒れた時には怒鳴ってもいた。プレミ経験者でもあり、審判を欺くプレーが相当嫌いだと見てとれる。

バルサのCBの選手として求められる能力だけでなく、バルサの最終ラインに求められる頭の賢さも兼ね備えていた。また、マスチェラーノとのコンビはなかなかの安定感があり、プレシーズンではピケとのコンビで安定感を見せていたが、それをピケが理由だからという要因を失くした。

正直ここまで馴染んでいるのかというのは驚きしかなく、後半戦になる来年ぐらいまでは小出し小出しの感じかなと感じていた。恐らく練習の時からハイレベルのプレーを見せていたのだな( ̄▽ ̄)

心配な面は唯一リーガの笛に慣れるぐらいかなと感じてしまった。プレミアではファールにならない競り合いでも、リーガではファールになるプレーは多いように感じる。また、相手の選手が倒れたり演技をすることもある程度想定しながら守備もしなくてはいけない。それでもって激しさをキープしなければいけないので、ベルマーレンの心配はそれぐらいかなと感じる。ラインコントロールも経験すれば、問題は徐々に減ってくるだろう。

 
 

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