リーガ第28節 3/22 バルセロナVSR・マドリード クラシコ 試合評価
■ 目次
試合での問題点
サイドでの数的不利を上手く守れなかった。人数が足りてないおろか、カバーリングも遅く、カバーリングに入った選手のスペースも使われるという悪循環が発生した。後半に入ると中盤の選手を広く陣取らせ対処していたが、前線の選手の戻りが期待できないなら最低限抑える部分、カバーリングでカバーする範囲を決めないと、空いたスペースを使われる要因になる。
最終ラインのセンターバックの裏を取られるシーンが多かった。そもそも最終ラインが前にプレスをかけすぎるのが早すぎて、相手がドリブルしてボールを前に出せる状況でスペースを空けては、上手く使われる原因になる。CBの前でフリーの選手がいても大きくラインの陣形を崩さずに守る形にしないと、ラインもガタガタでスペースも与えてしまう。
前線の3枚と後ろの7枚と分離されたら、ここまでやられるとは思わなかった。今までの試合はこれで勝利してきたが、レアルぐらい強く中盤でゲームを作れる相手なら、サイドチェンジも頻繁にされ数的不利の状況を多く作られる。前半は特に中盤の枚数が足りなかったのは明らかで、試合の主導権を握られる要因になった。もう少し攻守において、全員で活動する時間を増やさないといけない。
試合での良好点
良い意味でこのチームに課題を突き付けてくれた。連勝していると悪い部分が表に現れることは少なく、シティ戦のように完勝の内容の試合をした後は特に。まだまだチームの改善点があり、代表ウイークである程度改善する対策を考え、それを実行しなければいけないのが今の最大のミッションになった。
守備で悪い部分があったが、それでも選手たちの頑張りと勝利への欲求で勝利できた。戦う姿勢やモチベーションには疑いの余地はなく、少し緊張感があったので動きは重かったが、それでも球際では大きく負けることはなかった。このメンタリティなら、どこが相手でも簡単に敗れることはないだろう。
選手評価
()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ
GKブラボ(5)★
ビッグセーブの連発。この選手がいなければ失点して試合の均衡は崩されていたかもしれない。特に78分のリフレクトしてコースがかわったシュートのセービングは、説明不可能の出来だった。集中力を切らさず、90分間バルサのゴールを一番後ろで守り切った。
DFアウベス(5)
フィールドの選手の中で一番気を吐いていた選手のように見えた。数的不利やロナウドのマークなど厳しい状況があったが、それでも右サイドを守り切った。右サイドでの存在感はピカイチだった。
DFピケ(4)
最後の危ないところ、カバーリングなどゴール前での良い守備が目立った。ライン統率も考えて、強豪相手にこの選手抜きのバックラインは考えられない存在に。
DFマテュー(4)
バルサに来て見たことのないようなヘディングでのゴール。良い意味でのサプライズになった。最終ラインから単独で前に釣り出される機会が多いが、この先修正してくれれば良い。それでもサイドのカバーリングなど広いスペースを守ってくれた。
DFアルバ(4)
ベイルとの対峙でも一切引けを見せず、相手のカウンターにもしっかりカバーリングができていた。攻守において重要な存在であり、小さい体ながらも圧倒的な存在感があった。
MFマスチェラーノ(3)
この試合では中盤を支配されカバーリングするスペースが多くなり、少し混乱状態になった。もう少しバックラインのカバーリングが早ければ良かった。それでも中央での体を張った守備で、中盤の真ん中を何とか守ってくれた。攻撃でもしっかり味方にパスを通し、危なげなくプレーしてくれた。
MFラキティッチ(3)
この選手にしては少しおとなしい運動量と激しさだった。チームの緊張感を悪く受けてしまい、少し硬い部分が見れた。右サイドのカバーリングをしっかりしてくれて、ロナウドのシュートシーンをしっかり減らした。
MFイニエスタ(3)
中盤で頼れる前線への中継役の一人なのだが、レアルの守備組織に苦労した。チーム全体で守備組織に苦労したこともあって、前線に良いボールを送れなかった。シティ戦の疲れも少しあったように見えた。
FWメッシー(3)
最近の調子の良さが嘘のように動きがなかった。ボールをもらう動きがない分、ボールを引き出す機会は少なかった。後半に入ってレアルの選手に疲れが見え始めると、存在感は大きくなったが。
FWスアレス(4)
あまりの理不尽のゴールに嬉しさが半端ない。このようなゴールを期待できるのがこの選手の良い特徴の一つでもある。前線で唯一動きが多い選手で、ボールを何度も引き出すことに成功した。試合終盤疲れがある中、不用意なボールロストを減らせばもっと良かった。
FWネイマール(3)
決定力は問題ではないが、判断が悪い部分があった。自分でいかずにパスの方が良い選択に思えるシーンがあり、そこに少し不満が残った。前線でボールをもらう動きが少なかったのが、一番気になる点であった。
MFブスケッツ(4)
しっかり中盤を占めてくれた。不安定な中盤のパスワークも向上し、存在感はやはり大きかった。中盤の右に入ることでレアルの左の攻撃をほぼシャットアウトした。
MFシャビ(4)
体を張った守備と動き回りながらの安定したパス回しで、中盤に安心感をもたらした。もう少し起用時間を多くしても良い気がする。
MFラフィーニャ(3)
出場時間は短いながらも、プレーに関与していた。ビッグマッチを経験して少しづつ成長してくれれば。
最後のまとめ
何とか最良の結果をおさめることに成功したクラシコの一戦になった。内容が完全に伴った試合ではなかったが、それでも勝利できたのはこの先のリーガにおいて大きいはずだ。
調子の良いチームに良い意味で「喝」を与えてくれたこの一戦、代表ウイークがあることによって、良い意味で修正点がはっきり分析できるだろう。
この一戦でさらに強くなるバルセロナに期待したい。そしてこの一週間のチャンピオンズと中3日でのクラシコ、共に重要な試合を勝利で終えれた選手達とコーチ陣の頑張りに改めて拍手を( `ー´)ノ
ひとまずお疲れ様<m(__)m>。そして4月からの頑張りにも大いに期待<(`^´)>
前半戦で全くと言っていいほど動きがなかったのはシティ戦の疲労を考慮してのものだと思いました。
消耗戦に持ち込んで後半に勝負に出たのはレアルのチーム運営を考えると効果的でしたね。
ただ、ある程度ボールを持たれることが想定される試合ではPSG戦のように中盤を増やした布陣で挑む工夫も欲しいですね。