親善試合 8/2 バルセロナVSフィオレンティーナ 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はフィオレンティーナ、白色は互角

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バルセロナ15分、フィオレンティーナ5分、互角70分

前半は失点してからフィオレンティーナペース、2失点後の15分以降の残りは基本的にバルセロナペース。後半はお互いにペースをつかんでいたというより、ただ45分間必死に戦っていたという徐々に消耗戦のような感じであった。

試合での問題点

試合立ち上がりの守備がどうもこうも軽い。1失点目のブスケツが股を抜かれたシーンもそうだが、プレスは弱くかわされるシーンが目立つ。プレスも90分を通してみればある程度良かったが、試合立ち上がりはすぐ抜け出されていた。ブスケツの横のスペースを簡単に使われ、一時的な数的不利でズルズルラインが下がるのも問題である。

どこかの代表ではないが決定力不足感がある。フィジカルが万全ではない為全力のスプリントの後、強烈なシュートが放てないのは分からないでもないが、この4試合でやはり南米トリデンテがいないと点を取れないかと感じさせる決定力である。チャンスはスアレス中心に作れているので、決める所はしっかり決めたい。

試合での良好点

ラキティッチとスアレスの攻撃の連携がとても良かった。長年一緒にプレーしているかのように、片方が下がったら片方が裏を狙う動きが実践できていた。ラキティッチもメッシがいないことで守備面で楽なのか、生き生きと攻撃で飛び出しており、得点こそないがチャンスを何度も演出している。スアレスとラキティッチコンビで1試合に何度かチャンスは作れそうだ。

セルジ・ロベルトの右SBは使えそうという目処が立った。強豪相手に対しては守備面での不安はあるが、ある程度のチームなら攻撃のアクセントになりそうである。クロスの精度も良く、絶好調時の誰かを除けば、それよりも何度も良いクロスを供給した。後はメッシとの連携だが、委縮しそうという部分だけが心配点である。

試合に負けた事、守備の上手くいかないこともあったが、全体的にはバルサペースの方が多い試合ではあった。また、チャンス数も負けておらず、序盤を除いては良い内容の試合ではあった。結果はついてきていないが、チームの調子はどんどながっている感はある。後は、もう少しギアを上げてほしいというのが願いである。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

MFセルジ・ロベルト

完全に右SBでも使えそうという期待をファンに持たしている。中盤のアンカーといい、GKとCB以外ならどこでも使えそうな気がする。迫力ある右サイドからの攻撃参加ではないが、質の高いパスやクロスやランニングで着実に仕事をこなしているイメージがある。試合途中にセントラルに入った後もカバーリング意識が高く、守備面で大きく飛躍したイメージがある。

FWスアレス

絶好調と言ってよい調子である。現段階では攻撃面の舵とりであり、チャンスを何度も演出している。自身はこの4試合で3得点を記録し、他の南米トリデンテがいなくてもある程度得点を奪えることを証明している。この調子でヨーロッパ・スーパーカップとスペイン・スーペルコパに大きく期待したい。やってくれる感がバリバリある。

 

・フィオレンティーナ

MFボルハ・バレーロ

やはり上手さを何度も見せた選手である。先制点の場面ではブスケツのまたを抜きかわし、質の高いクロスを上げた。それ以外にも落ち着いてパスを回し、ファールを受けるキープ力はやはりレベルの高い選手と感じさせた。試合終盤は疲れで鈍っていたが、フィオレンティーナの攻撃の鍵を握る選手だろう。

MFホアキン

少しリーガファンには懐かしい対戦相手だったが、2失点目の場面以外にも何度かドリブルに苦しめられた。やはりサイドで1対1になると簡単にボールを奪えない選手である。左サイドでもプレーをし、年齢を重ねているがプレーの幅は広がっている感じさえ覚えた。

最後に一言

勝ちたい試合だったが、勝てずに終わったので残念な結果ではあった。しかし、内容面では守備面に不安は覚えたものの、攻撃面では結構頑張っていたと評価できる。全体を通せば良い内容の試合であり、3連敗だからといって悲観することはないだろう。次の試合は南米組も試合に出るだろうから、カンプノウでローマをボコるのが公式戦前の課題である。

 
 

1 Responses to “親善試合 8/2 バルセロナVSフィオレンティーナ 試合評価”

  1. レト より:

    選手たちはまだまだ緊張感が欠けているんでしょうか。
    コパに出場した選手は逆に気合十分だと思うので彼らに期待したいです。
    ペドロも移籍が決まっているのなら最後にいいところ見せて欲しいですね。

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