15/16リーガ第3節 9/12 A・マドリードVSバルセロナ 試合評価
■ 目次
試合支配率
※赤色はバルセロナ、黒色はアトレティコ・マドリード、白色は互角
・バルセロナ0分、アトレティコ・マドリード0分、互角90分
何の為にこの試合支配率かは分からない白紙の回答だが、試合はほぼ五分五分に展開していったと感じる。気持ちバルサファンと勝利したからバルサ有利に試合は進んだ感じがするが、先制点を取ったアトレティコがそのまま勝利していればどうなった事やら。試合終盤は攻撃にいけないアトレティコをバルサがパスを回してコントロールはしていたが、それだけでグラフを赤く塗るのに少し躊躇。それだけ現在持てるコンディションの中で、どちらも良い試合を演じたように感じた。
試合での問題点
昨季から何回もあったが、マテューが前に飛び出した後ろのスペースを突かれての失点。アルバが後ろに残りオフサイドを取り損ねた部分はあるものの、あれだけピンチシーンを作らせなかったのにとてももったいない場面だった。CBが前に出たらサイドを捨ててでもいいので、SBが中に絞る必要がありそうだ。ラインの上げ下げも細かい所でズレがあり、ピケ抜きや不慣れなメンバーでの4人では心配な面はこれからも当分残りそうだ。
試合での良好点
代表戦明けの試合でこのレベルの試合を演じた選手達、メッシをベンチに置いて試合を進めたルイス・エンリケの試合プランが結果的に素晴らしかった。球際やパスを回す試合プランをきっちり遂行した選手達の心身と頭が素晴らしく、ルイス・エンリケのメッシベンチ采配が見事にはまった。メッシのコンディションは予想以上に良さそうだったが、疲れが溜めりつつあるアトレティコに効果は倍増と考えた采配とポジティブに推測。
効果的な縦パスは確かに開幕から少ないが、それでもパスを回す技術は世界で1番と感じさせた。今季はパスを回し失点のリスクを最小限にし、南米トリデンテやメッシの決定力で試合を決めるのがビッグゲームでは大きな狙いになりそうである。この戦い方が前線に強力な3トップを誇るバルサには、最も手堅く勝てる作戦ではあると感じる。
攻守の切り替えが速く、バルサ自慢のプレスが機能していた試合であった。アトレティコの中盤との競り合いでも球際での激しさと上手さ、人数をかけて制したことでアトレティコの速攻の機会を最小限に減らした。後半の残り30分ぐらいは、プレスと挟み込みで危ないシーンで未然にボールを奪い返せていた。なんだかんだ言って守備面は総合的に良い出来であった。
ちょっと目についた選手
・バルセロナ
MFラフィーニャ
メッシ投入時までは前線での起用だったが、そこでもボールキープやパスの落としで良い仕事をしていた。中盤のセントラルに入ってからはイニエスタに代わりボールを落ち着かせ、しっかり味方にパスをつなげていた。チャンスシーンにもしっかり絡めており、アルダ起用解禁後はポジション争いが激しくなると嬉しい悩みになりそうだ。
FWネイマール
メッシ不在時に存在感を見せた。前半の始めは左で攻撃の起点になり、攻撃面を引っ張ってくれた。後半には失点後すぐに見事な同点ゴールとなるFKを決め、結果も残した。惜しい場面も含めて、ネイマールはチャンスシーンに何度も絡んでいた。守備でもきっちり守備をしており、この試合ではいつも以上に運動量があったように感じた。コンディションは結構良さそうだが、時よりボールが足についていないボールロストだけが心配な点だ。
・アトレティコ・マドリード
MFオリベル
自分だけか大きく期待していたが、そこまでバルサにダメージを与える攻撃は見せれなかった。さすがに今のままではスペインのフル代表に招集されるのは難しそうだが、これからの成長に期待したい。アトレティコのカンテラ出身なので、長くアトレティコでプレーしてもらいたい。コケのように。
最後に一言
開幕からの3連勝を予想したバルサファンはいたのだろうかというほど、完璧な結果を残している。試合の内容面も徐々に良くなっており、選手個々のコンディションも上がってきている。心配な部分は守備面の少しだけと感じさせるほどの試合を演じ、今季も全ての大会で優勝を目指せそうである。次はチャンピオンズリーグのアウェイでのローマ戦であり、こちらも今日の試合のように勝利していきたいものだ。
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