15/16リーガ第7節 10/3 セビージャVSバルセロナ 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はセビージャ、白色は互角

20151003 セビージャ戦

・バルセロナ30分、セビージャ15分、互角45分

前半はバルサとセビージャ共に攻撃の形を作れており、どちらのペースとは言えなかった。後半立ち上がりからセビージャペースになり、2得点を奪うまでは完全なセビージャペース。バルサも途中交代をした60分ぐらいから、セビージャの疲れもあって主導権を握った。最終的にはチャンス数でバルサは上回ったとは思うが、ゴール前での正確性が足らずに敗戦となった。

試合での問題点

不用意なボールロストからの速攻を受けるシーンは少なかったが、全体的にセビージャの攻撃を喰らいすぎた。イボーラのフィジカルを活かしたハイボールやサイドを起点にした後の3人目の動きにバルサは全くマークに行けずに、クローン・デリなどの選手が何度も前を向いてプレーさせてしまった。システム上中盤のアンカーの横のスペースを守り切るのは難しいが、それでもセントラルと連携してスライドしなければいけなかった。恐らく中盤をある程度3枚で守る限り、一生付きまとう問題な感じはする。

今季は特に、ゴール前での正確性に欠ける。メッシがいるとかいない以前に、ゴール前でのボールタッチのミスでクリアされるシーンが多い。選手達のコンディションやテクニックによる所は大きいが、このセビージャ戦のようにチャンスがあっても決めきれないシーンが多い。チャンスは作れていたのでチームとしては問題ないが、最後の仕上げをしっかりしてくれれば得点は間違えなく取れていたはず。今季は大量得点での勝利はほとんど影を潜めている。リーガではこれで7試合で12得点、1試合平均2得点を下回っている得点率では守備以前に勝つのが厳しい。

試合での良好点

敗戦はしたが全体的には良い試合を演じていた。自分の予想以上であったし、こんなにチャンスを作れるとも思っていなかった。もう少し気合いや激しさがあっても良かったが、選手達は走って戦っていた。メンバーが足りずに交代枠を使い切れないなどの厳しい状況ではあるが、システムやメンバー起用などではルイス・エンリケには若干の不満がある感じがする。特に、ブスケツのセントラル起用はどうかなと感じる。

攻撃は前半は速攻を中心に、後半はサイドを起点にチャンスを作れていた。慎重になり過ぎてフィニッシュまで遅かったりゴール前でのプレーには問題があったが、今季は本来なら効率性に欠けていなければそれなりの得点数にはなっているはず。メッシ抜きでもチャンスは作れていたので、攻撃面ではこの試合を継続してくれれば良い。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

DFマテュー

CBに入ると左SBに入った時とは大違いのプレーを見せる。CBの方が相手にガツンと当たれ、激しさが何故か復活する。不思議な選手だが、CBとしては使えそうなイメージはある。1失点目のガメイロにぶち抜かれたシーンも、相手がただただ速い印象が強い。次に切り替えて、これだけ激しく守ってくれれば問題は少ない。

FWネイマール

ドリブルはキレており、ラストパスも良いものがあった。少し個人技が多かった気はしたが、逆サイドのムニルと呼吸が合わなかったり動いてなかったりで、ドリブルとスアレスへのパスぐらいしか選択肢が少なかった中なのでOK。スアレス同様に最後のフィニッシュに期待のかかる選手なので、両者共代表ウイークでしっかり練習して、コンディションを整えて次の試合に切り替えてほしい。

 

・セビージャ

DFコケ

最後のゴール前での粘り強い守備で、バルサの得点を流れの中で許さなかった。特にネイマールのFKの跳ね返りのクリアは、“エクセレント”の一言だった。セビージャの粘り強い守備を、ゲームキャプテンとして引っ張っていた存在だった。

FWガメイロ

こんなに速かったけ?と思えるスピードを何度も見せた。先制点のマテューをぶち抜いたシーンはそれを顕著に表しており、守備や動き出し含め走力は見事だった。先制点を決めたクローン・デリと一緒に、セビージャの攻撃面で大きく活躍した選手となった。

最後に一言

スタジアムと対戦相手を考えれば敗戦もなくはない感じだが、セビージャの調子とコンディションを含めれば勝利しておきたかった試合であった。最悪勝ち点1は持ち帰りたかったが、ゴール前でのプレーを見るからにやはり厳しかったのかとも思えてしまう。代表ウイークで怪我人が何人帰って来るか分からず、それともさらに怪我人が出る可能性もあり、代表ウイーク明けのバルサのメンバーの状況は気になる所である。苦しい試合は代表ウイーク後も続いていきそうである((+_+))

 
 

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