CLベスト8 1st 4/15 パリ(PSG)VSバルセロナ 試合評価

試合での問題点

ほとんどないがさらに完璧な試合のコントロールを求めるなら、パスのつなぎで何度か引っかかることが多かった。前半のブスケッツが特に目立ったが、悪い失い方があり攻撃されそうな場面があった。90分を通したら普通のことなのだが、さらに改善するならショートパスを増やすために良いポジション取りとポジションチェンジを繰り返し、より前線へのパスをスムーズにすることもバルサなら贅沢に求めたい。

試合での良好点

守備がファンタスティックなレベルだった。ファールが少なく囲い込みでボールを奪い、パリの攻撃を自分達のゴールのそばでプレーさせなかった。コーナーやセットプレーも少なく、パリのチャンス数を限りなく少なくした。

試合の大部分をコントロールした。ボールを支配しながら先制点も奪い、そこでさらに余裕が生まれた。カウンターでのピンチは少なく、敵陣地寄りで試合を進めることに成功。セビージャ戦とは違い、試合をコントロールした手本のようなバルサの試合になった。

試合開始から100%でこの試合に挑んだ選手達と、それを助長したルイス・エンリケが良かった。パリに主力が多く欠く中、油断せずに試合に挑んだことがこのスコアになったと言って間違いない。

選手評価

()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ

GKシュテーゲン(4)

足元でのプレー、セービングと共に安定したプレーをしていた。1回あった飛び出しでトラップが大きくなってラインの外に出たプレーで、もっとセーフティにプレーする判断が良くなればさらに良くなる。

DFモントーヤ(4)

ルイス・エンリケに以外に信頼されているのか先発の起用でしっかり仕事をこなした。派手なプレーはないが堅実なプレーでボールロストも少なかった。守備でもパリに狙われていたが、そこまで問題にはならなかった。

DFピケ(4)

ハイボールでのプレーはさすがで、ライン統率といいディフェンスラインを引き締めた。ラインがとても綺麗で上げ下げも見事だった。

DFマスチェラーノ(5)

危険な所でのナイスカバーリングが目立った。前半のカバーニの決定機のスライディングは速くてナイスプレーだった。1対1でも相手を遅らせ、何度も相手のドリブルやパスを止めた。

DFアルバ(4)

左でのつなぎ、守備、プレスなどを1段階高いレベルに押し上げてくれている。アルバが後ろにいると簡単に突破されないという安心感からネイマールも攻撃に専念出来ている。

MFブスケッツ(4)

何度か危ないパスカットされたプレーがあったが、それ以外はハイレベルなプレーをしていた。先制点につながるボール奪取に代表されるボールを奪う技術はとても高かった。攻撃でもしっかり味方にパスを回し、鏡のようにシンプルにプレー出来ていた。

MFラキティッチ(3)

豊富な運動量でセカンドボールやメッシが中央にいる分、右のサイドなどへ動き回った。パス回しでもシンプルに安全にプレーし、ボールの支配に一役買った。

MFイニエスタ(4)

リーガで1年間得点がない、アシストがないなど無意味な議論であるかのような安定したプレー。圧倒的なキープ力でボールの支配を中盤でコントロールし 、守備でも最終ラインまでしっかり引いてブロックを形成した。

FWメッシー(4)

中央でのプレーを主とし、中盤でのパス回しに貢献。ゴールこそなかったが攻撃の中心であり、いつも通りバルサの攻撃をコントロールした。自分でも認める調子の良さは継続。

FWスアレス(5)★

圧倒的な理不尽でのゴール。ゲームのような個人技での得点を記録し、高額な移籍金は正しかったと証明している。ディフェンダーの心を見透かしたドリブルで得点を奪った。前線に自分だけの1人なら相手ディフェンダーが油断するのが分かっているかのような鋭いドリブルを魅せた。

FWネイマール(4)

ドリブルで相手にダメージを与え、先制点でも相手に大きなダメージを与えた。狭い所でのパス回しも上手くなり、キープも上手くなった。この大事な4月になって調子は完全に上向き。タイトル獲得に大きな追い風。

MFシャビ(4)

イニエスタの負傷で急遽の出場だったが、イニエスタの不在前と変わらず試合をコントロールした。 先発出場は少ないがとても重要な存在であることは変わらない。

DFマテュー(3)

守備固めとしての投入は結果として大方成功といった感じになった。失点の場面はアンラッキーとして切り替え、試合終盤でのスライディングでのシュートブロックでチャラになった。

DFアドリアーノ(3)

モントーヤの時と変わらずあんていしたプレーをした。試合終盤のピンチでのラベッシへのタックルだけでも途中出場の価値はあった。

最後のまとめ

バルサファンの誰もが予想以上のスコアでのセカンドレグへの折り返しに、大満足の結果になった。内容も良く、試合をほとんどの時間でコントロールできたのも良かった。

イニエスタの負傷だけが心配な部分になったが、そこまでの重傷ではないようだ。セカンドレグも油断は禁物だが、今のテンションなら心配な所は少ない。

チャンピオンズでしっかり仕事をした選手達はしっかり休んでもらい、リーグ戦でのカンプノウでのバレンシアとの大一番に挑んでもらいたい。

 
 

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