CL準決勝1st 5/6 バルセロナVSバイエルン 試合評価
■ 目次
試合での問題点
もうこの時期になって問題点を言ってもほぼ修正は不可能だろうが、中盤のプレスで何度も抜けられた。後半はブスケッツの背後にパスが通る機会が多く、バイエルンにアクセントをつけれる選手がいなかったので危ないシーンは作られなかったが、ブスケッツのポジションと共に、そのわきを固めるセンターハーフの2人にも中央への守備意識をもっと高めたい。
試合での良好点
声援にも後押しされて、バルセロナの選手達の戦うメンタリティーが素晴らしかった。バイエルンを上回れた根底の要因となり、もしスコアが悪くても文句のつけようがなかった。大一番にいつも見せるエンリケバルサの強いメンタリティーが今日も出ていた。
守備で仕事をほぼ完璧にこなした。バイエルンに主力が抜けて攻撃に迫力がないとはいえ、プレスと囲い込みで攻撃を防ぎ、自陣のゴール前でも攻撃を遅らせながら数的有利を何度も作り出した。ピンチのシーンが少なかったことからも良い仕事が出来ていたのが分かる。現にバイエルンの枠内シュート数は0だった。
選手評価
()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ
GKシュテーゲン(3)
試合開始数分は少しミスキックが目立ったが、緊張感からによるものであることを証明するようにその後は安定してパスを通した。セービング機会はほとんどなかったが、集中力が切れることはなかった。
DFアウベス(5)
前の試合からの絶好調アウベスが継続。対峙するベルナトに格の違いを見せ、何度もボールを奪った。厳しい状況でパスを受けてもドリブルやトラップで回避し、ミスらしいミスはほとんどなかった。先制点につながる「積極性」が何よりも素晴らしかった。
DFピケ(4)
攻撃では速いテンポでパスを回し、ビルドアップを助けた。守備ではカバーリングやマークで体を張り、バイエルンの攻撃を止めた。ライン統率も見事であり、コンパクトなサッカーが出来た要因になった。
DFマスチェラーノ(4)
思っていた以上に仕事はなかったが、中央へのパスに常にマスチェラーノがはね返した。危ない場面はほとんどなく、ミュラーを自由にもさせず、見事な守備を見せた。
DFアルバ(4)
後ろからの効果的な攻撃、ビルドアップでの上手さでチームの攻撃に幅を持たせた。守備では中央に絞りセンターバックをサポートした。バイエルンのサイドからの攻撃も縦に突破させず、スピードに乗せなかった。
MFブスケッツ(4)
攻撃ではセーフティーにプレーし、危ないボールロストは皆無だった。守備ではみんなと連携して広いスペースを守り切った。中央の大事な所はしっかりと締め、バイエルンに周りを回させることに成功させた。
MFラキティッチ(4)
自分の仕事がはっきり理解できており、その仕事を完遂した。よく走りセカンドボールを拾い、囲い込みをし、プレスをかけ、飛び出しで前線の3人をサポートした。正直両チームの中盤の選手の中で一番下手であるが、中盤の存在感ではバイエルンの選手より輝きを見せた。
MFイニエスタ(5)
圧倒的なキープ力とドリブルでバイエルンを何度も切り裂いた。落ち着ける攻撃のポイントとなり、球際でも決して負けていなかった。守備ではよく走り中盤でプレスをかけ続けた。
FWメッシー(5)★
前半から魅せる圧倒的なパフォーマンスで攻撃にアクセントをつけた。ドリブルで切り裂き、本当に止められない存在であった。後半には2得点を奪い、クラックここにありを証明した。期待して期待通りの活躍をするメッシは、もはや言葉では表せれない存在に。
FWスアレス(4)
何度もポストプレーでボールを受け、何度もファールを受けた。1対1ではボールを取れない存在になり、新しい攻撃の起点として確立され始めている。ゴールこそなかったがゴールへの意欲は決して失くさず、戦う姿勢も最後のプレーまで衰えなかった。
FWネイマール(4)
前半は少し攻撃のストッパーになっていたが、後半は好調時のネイマールに復活。攻撃では最後のゴールを筆頭に、左サイド寄りでボールを何度も受けた。守備では前線の中で守備の役割が大きく、中盤まで戻ってこないといけないが、攻守で頑張りを見せた。
MFシャビ(3)
出場してからマイボール時間が少なかったが、しっかり守備の為にランニングした。
MFラフィーニャ(3)
ほとんどプレー時間はなかったが、アウベスとの交錯に代表される気持ちが入ったプレーを見せた。チアゴとの兄弟対決も少し現実になり、選手自身にも良いモチベーションになった。
DFバルトラ(3)
ほとんど出番はなかったが、ここで使われることは信頼があるということが証明された。
最後のまとめ
しっかりと無失点での勝利となり、得点差も予想以上のスコアになった。油断はできないがセカンドレグも勝利を目指して戦ってほしい。
お互いに真正面からの勝負となり、最後はクラックの存在がスコアを動かした結果となる試合になった。ペップには昨シーズンに引き続き、準決勝でスペイン勢に大差をつけられた敗戦になった。
バルサはこの勢いを継続して最後まで突き進むだけだ。ポゼッションではわずかに負けたと思うが、それでもチャンス数で圧倒したことは勝利の要因である。少しだけ2年前のリベンジもあり、つも以上のガッツポーズが( `ー´)ノ
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ラキティッチって技術的にはあまり上手くないんですか?
縦へのパスとかは中々のものだと思うんですけど
間違ってたらすいませんm(__)m