15/16リーガ第6節 9/26 バルセロナVSラス・パルマス 試合結果
■ 目次
試合結果
バルセロナ2VSラス・パルマス1
得点者
24分スアレス(セルジ・ロベルト)
54分スアレス(ムニル)
87分ジョナタン・ビエラ(ラ)
選手
バルセロナ 監督ルイス・エンリケ
スタメン 4-1-2-3
GKシュテーゲン
DFセルジ・ロベルト、ピケ、バルトラ、アドリアーノ
MFマスチェラーノ、ラキティッチ、ブスケツ
FWメッシー(C)、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
マシップ、アウベス、マテュー、イニエスタ、グンバウ、ムニル、サンドロ
選手交代
9分メッシ→ムニル、79分ムニル→サンドロ、90分アドリアーノ→グンバウ
欠場者
ブラボとベルマーレンとアルバとラフィーニャ(怪我)、ビダルとアルダ(制裁)
ラス・パルマス 監督パコ・エレーラ
5-4-1、中盤はBOXの形で前の選手はサイドに開き気味
GKハビ・バラス
DFシモン、アルカラス、アイタミ(C)、ビガス、カスティジャーノ
MFロケ・メサ、エルナン、ワカソ、ジョナタン・ビエラ
FWアラウホ
リソアイン、ダビド・ガルシア、ナウセ、クリオ、バレロン、エル・ザール、ジョゼ
56分エルナン→クリオ、67分アラウホ→エル・ザール、67分ロケ・メサ→バレロン
試合詳細
バルセロナのスタメンはローテーション少な目。マスチェラーノやブスケツもスタメンに名を連ねており、セルタ戦の大敗後に切り替わったチームをアピールする為にも結構ベストメンバーを揃えた。中盤に守備的な選手が多く、まずは無失点の試合をしようと試みたと推測される。アルバは大事を取ったのか戦列に復帰しなかった。
前半、内容20点、結果80点という45分間
バルセロナの大敗からの立ち直りに注目が集まった試合だが、試合立ち上がりにいきなりバルサをアクシデントが襲う。
前半3分に、メッシがシュートを打つ際に足の膝を負傷してピッチに倒れ込んだ。一度は立ち上がってプレーを再開したが、数分後にボールタッチを確認して自ら交代を要求した。全治8週間という厳しい現実に。ここからキャプテンマークはブスケツに。
バルサファンもメッシの怪我が気になって、試合に入れたのは交代後の8分ぐらいからだろう。中盤のメンバーのせいなのか、ラインは間延び気味でパスが全然回らないバルセロナ。バルサのCBと前線まで50~60mある感じがし、中盤の選手が間に入っても前に運べないでいた。
ラス・パルマスは予想通りの5-4-1で守備を固めていたが、最終ラインが合ってなかったり、中盤のマークの受け渡しが上手くいってなかったりと穴があるだけに、バルサの攻撃が上手く攻めれないのが不思議に思えてしまうぐらいバルサの出来は悪かった。
12分に、スアレスが裏に抜け出し走り込んでいたネイマールにパスを送るが、パスが長くて合わなかった。
21分にはラス・パルマス、バルサは数的有利の状況を連続で3つぐらい作ってもボールを奪えずに、最後はアラウホにフィニッシュを打たれるが、シュテーゲンがキャッチした。
ここまでダメダメなバルサだったが、突如に先制ゴールは生まれた。
24分に、この試合これまで一番元気があるように見られたセルジ・ロベルトが、ムニルのヒールキックのパスを受けてクロス。ファーに流れながらスアレスが頭で合わせてボールはゴールの中に。バルサが一安心の先制点。前半無得点の記録もこれで終了。
先制点を決めて楽になったのか、バルサは少しずつだが縦パスが送れるようになってきていた。前半はブスケツの縦パスが目立った。
32分には、12分とほぼ同じシチュエーションが右と左の逆であったが、スアレスの折り返しが少し厳しくてネイマールが完璧にミート出来なかった。
35分にはラス・パルマス、ジョナタン・ビエラが強烈なロングシュートをするが、シュテーゲンがしっかりパンチングで弾いた。
前半の45分間は、メッシのアクシデントが影響したのか内容は良くない試合を見せた。守備面でも寄せきれずにボールを奪えないなど、守備の改善も正直まだまだという様子であった。
後半、尻上がりに良くなり無失点は失敗したが、勝利で最低の合格ライン
後半になるとラス・パルマスは攻撃的になり、5バックのWBの2人が前目の位置を取り、それに伴い中盤の前の2人がより高い位置でプレーをしてきた。結果的にこの作戦は失敗で、バルサにWBの裏のスペースを何度も使われる結果になった。そして失点にも。
54分に、ネイマールの右への展開でムニルが中央へラストパス。ブスケツがゴール正面で謎のスルーをして、後ろのスアレスがしっかりゴールに蹴り込んでこれで2対0。
バルサはこの先制点前から縦パスが良い形で入る機会が多くなっており、ここからバルサの縦パスがラス・パルマスを襲うことになる。しかし、守備面での不安定さは変わらずに何度か危ないシーンも迎えた。
57分にはラス・パルマス、アラウホがPA内から強烈なシュートを放つがシュテーゲンがセーブした。
62分に、ラキティッチのスルーパスに反応したネイマールがシュートするがこれはハビ・バラスがセーブ。
少し良い感じになっていたバルサに、ダメ押しゴールのチャンスはすぐに訪れた。
65分に、スアレスのドリブルに手を出してハンドの判定でバルサがPKを獲得。このPKをネイマールがキックするが、ゴールの上に外してゴールならず。
70分に、ネイマールとスアレスの連携で最後はネイマールがコースの無い所で左足でシュートするが、枠を捉えなかった。75分には、ラキティッチが右サイドからワンツーで最後はスアレスにラストパス。スアレスは決めきれずにGKに当ててしまう。82分には、マスチェラーノが横パスをダイレクトでミドルシュート。速く低い弾道で飛んだシュートは、ハビ・バラスが弾いた。
このまま2対0で良しと思えて、油断が出てくる時間帯にまたもバルサは自分達のミスが発端で失点する。
87分に、マスチェラーノがボールを奪われて3対3の状況に。最後はジョナタン・ビエラが自らシュート。ピケに当たってコースが変わり、不運にもシュテーゲンは逆を突かれて失点。逆サイドもがら空きであり、妙に最近のバルサの守備からは納得してしまうような失点であった。
ここからは1点差となって急にスリリングな感じがしたが、最後はバルサが守り切って2対1で勝利を収めた。内容が決して良いとは言えないが、前半より後半の方が良くなっておりそこは評価できる部分である。この試合での最悪な出来事は試合内容よりも、メッシの全治8週間の怪我であった。
以下、本文より引用。「逆サイドもがら空きであり、妙に最近のバルサの守備からは納得してしまうような失点であった。」⇨この時はビルドアップ態勢であり 両サイドバックは一列高いポジションだったと思います。あの位置でボールを奪われ 奪われたマスチェも入れ替わられてるので3対3はやむなしです。サイドバックは戻りきれません(猛ダッシュで戻るセルジの姿は確認できる) あの位置で上手く回せるのがバルサの生命線で、回せるという前提でサイド含め高いポジション取りします。あの場面はマスチェが最終ライン前で真ん中に向かって後ろ向きにドリブルしたのが良くなかった(セルヒオも受け易いよう動いた方が良かった 2人の思惑が一致しなかった) バルサのスタイルはセオリーの裏をかく華麗なプレーが大半で それが魅力の一つですが 失点に繋がる状況ではシンプルに行くべきです。軽さと華麗さは紙一重で、個人個人の軽いプレーが積み重なると守備のリズムが悪くなります。チャビ健在の頃が懐かしい、あの人はシンプルかつ華麗でしたから。長々失礼しました。