17/18リーガ第34節 4/29 バルセロナ対デポルティーボ 試合結果・評価

時間帯別試合支配率

※赤色はバルセロナ、白色は互角、黒色はデポルティーボ

・バルセロナ5分、デポルティーボ15分、互角70分

デポルの選手達が国王杯で優勝したバルセロナを、パシージョ(花道)で迎えて試合は始まった。

デポルはこの試合に勝たないと降格が決まることもあって、前に比重を置いた前線からのプレッシングでバルサに挑んだ。

CLに敗退しているバルサは週1の試合ペースとなっており、選手たちのコンディションが良かった。

疲れがたまっているバルサならデポルのプレッシングにもっと引っかかっただろうが、あまり引っかからず前半はバルサが試合のペースをつかんだ。

7分にコウチーニョ、38分にメッシがゴールを決めここで勝負ありに思われた。

デポルは2失点目の直後に1点返し、後半に望みをつなげることに成功。

 

後半は逆転勝利のためにデポルがさらに攻撃に比重を置き、バルサがカウンターというバルサ陣内で試合は長く進んだ。

バルサはクリアボールをことごとく拾われ、デポルは右サイド中心に何度も崩してチャンスを得た。

バルサがラインを上げると裏のスペースへのランニングでチャンスを演出し、後半はデポルペースで進む。

64分にデポルは同点に追いつき、そこからの10分間は完全にデポルにやられたい放題のバルセロナだった。

そこを守備とデポルのミスで失点しなかったバルサは、82分と85分にメッシがハットトリックとなるゴールを決め勝利。

試合終了後にリーガ優勝を決めたバルサの選手たちは喜び、降格が決まったデポルの選手たちとファンの悲しむ姿は、勝負の世界の明と暗をみせた。

 

 

試合での課題点

・後半に制御不能なほどデポルにペースを握られた

後半はほぼデポルペースで、守備から攻撃時のボールロストが問題だった。セカンドボールをほぼ拾えず2トップは完全に孤立し、スアレスとメッシの脅威性を発揮できなかった。明らかな問題だったが対処をせず見守っており、逆転となるさらなる失点をしてもおかしくなかった。

 

・バルサの左サイドを何度突破されても2対2の状況から改善がみられなかった

コウチーニョ、アルバでバルサは左サイドを守っていたが、何度も突破されてデポルもそこから攻撃してきた。ブスケツがカバーするなり、左サイドに守備力のある選手を起用するなり、前線を下げて中盤の枚数を増やすなり、対処しなければいけなかった。デポルは明らかにサイド攻撃に比重を置いており、分かっていながらバルサは対処できていなかった。

 

 

試合での良好点

・パスのテンポは速く、ダイレクトパスも目立った

前半に見せたプレーはとてもポジティブなものだった。デポルの選手の出来は良いものだったが、それを上回るプレーをバルサの選手たちはみせていた。ボールをもらう動きも多く、そのおかげでダイレクトパスの機会も多かった。普段からこれくらいダイレクトパスがあれば、相手のプレッシングを突破することはできるという手ごたえはあった。

 

 

監督選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMOMの選手。

監督エルネスト・バルベルデ(6)

長丁場の戦いの優勝がかかる一戦で、バルベルデ監督は起用できるベストメンバーで挑んだ。

前半の戦いはとても良く、デポルを上回った試合内容。後半はデポルペースで悪く、前半と後半で真逆の試合としてしまった。

一時は2点差のリードを追いつかれ、危なかったが最後は勝利で締めくくった。

パウリーニョ投入からチームは落ち着き、危ない時間帯が長かっただけにもっと早く動くことが可能だったのかもしれない。

 

GKシュテーゲン(6)

デポルのシュートが枠外に外れてセービング機会はほぼなかったものの、2失点ともノーチャンスに近い失点で仕方なかった。ビルドアップで数回危険なボールロストの状況を作ったものの、シュテーゲンはいつも通りだった。

 

DFセメド(6)

パスのつなぎでデポルの選手の激しいマークに苦しみ、パスを前に送る機会は少なかった。何度か突破できたシーンは良かった。守備では逆サイドからのクロス時に余るマークに苦しんだが、結果的に失点にはつなげなかった。同サイドの守備ではデポルの攻撃に対応し問題なかった。

 

DFピケ(7)

デポルの裏へのランニングに苦しみ、セメドが攻めあがったスペースのカバーを何度もするハメに。マークの確認など声を出さなければいけない存在で、逆サイドにマークの余りを作ったのはピケの責任。イニエスタが今シーズンいっぱいということもあって、ピケにはこれよりももっとリーダーシップが求められる。

 

DFウムティティ(7)

裏へのランニングに苦しんだものの、1対1の対応では落ち着いて対応した。ピケとともにハイボール処理は良かったものの、ゴール前でのマークは確認を。最後のところではシュートブロックに入っており、デポルの出来の良さに苦しんだがいつも通りのウムティティだった。

 

DFアルバ(6)

何度も自分のサイドの裏を突破され、守備ではコウチーニョと連携面を高める必要があると判明。攻撃では何度も良い攻撃参加があり、特に前半はチャンスを演出していた。

 

MFデンベレ(5)68分OUT

デポルの激しい球際にアマチュア選手のような対応で何度もボールロストし、テクニカルというよりメンタル面での向上が待たれる。CLのチェルシー戦は良かったものの、それ以外の試合では得点に絡むものの、プレー面では期待を下回るプレーが続いている。チームの流れにも入れておらず、ボールのないところでの動きがあまりにもないのも問題。

 

MFラキティッチ(7)87分OUT

前半は守備のところで良いパスカットが何度もあり、切り替えの部分でラキティッチは存在感をはなった。後半はチームのラインが下がり、ただカバーリングや守備のためだけに走ることになり苦しんだ。ラキティッチ自身の出来は良かった。

 

MFブスケツ(7)

前半はチームの出来の良さとともに良いプレーが何度もあり、ブスケツの存在は大きかった。後半はラキティッチ同様守備のために走ることが多くなり、対応に苦しんだ。危険な状況を何度もカバーリングしてさすがのブスケツのプレーをみせた。

 

MFコウチーニョ(7)74分OUT

前半は攻撃で流動的な良いプレーを見せ、1得点を決めた。攻撃の中心選手として問題はなさそうで、あとは周りと連携面を高めるだけとなった。守備では今日は同サイドを狙われ、何度も突破を許した。アルバと連携してどこを守るのかをはっきりさせ、上手く守ることが課題。

 

FWメッシ(8)★

デポルの中盤がいつもより薄いこともあって前をむいてプレーする機会は多かったものの、最終ラインの中央を絞った守備にボールはよく引っかかった。それでもわずかなスペースを突いてハットトリックを決め、文句なしのMOM。

 

FWスアレス(8)

得点こそなかったものの3アシストを決め、メッシのゴールを助けた。何度か好機のシュートシーンがあり、そこで1点でも決めていればさらに良かった。攻撃の起点としてポストプレーをしており、そのプレーはとても効果的だった。

 

MFデニス・スアレス(7)68分IN

狭いスペースでプレーできる数少ない選手で、今日も良いプレーをみせた。得点やアシストはなかったものの、その前のプレーにしっかりと絡み、チームの攻撃の流れを止めないスムーズなプレーをみせた。残りの4試合でのデニスの活躍に期待がかかり、来期はさらなる出場機会が与えられそうだ。

 

MFパウリーニョ(6)74分IN

パウリーニョ投入時からチームは落ち着き、パウリーニョも黒子となり攻守においてよく走って勝利に貢献した。もう少し投入が早くても良かったと思えるほどで、CHが板についてきた。

 

MFイニエスタ(6)87分IN

優勝の決まる瞬間にピッチに立つこと、そしてどこのファンからも愛されていることのために投入され、大きい拍手の中ピッチに入った。出場時間が短くプレーに絡む機会は少なかったものの、キャプテンとしてピッチに立つことに今日は大きな意味があった。選手としてはこれがバルサでの最後のタイトルとなり、クラブ最多となる9回のリーグ優勝を誇るレジェンドに。バルサでは選手として32のタイトルを獲得。

 

 

試合結果

デポルティーボ2対バルセロナ4

得点者

7分コウチーニョ(デンベレ)

38分メッシ(スアレス)

40分ルカス・ペレス[デ]

64分エムレ・チョラク[デ]

82分メッシ(スアレス)

85分メッシ(スアレス)

 

最後に一言

バルサは4対2と勝利し、無敗記録継続よりもリーガ優勝を決めれて一安心^^

やっとリーガ優勝が決定し、残りの4試合は消化試合にすることに成功。

国王杯とリーガの2冠を達成し、1年目のバルベルデバルサを考えたら結果は上出来なものとなりました。

先週の国王杯優勝時に続き、ここから数日はメチャクチャ喜びましょう^^

バルサファンには良いゴールデンウイークですね。

 
 

2 Responses to “17/18リーガ第34節 4/29 バルセロナ対デポルティーボ 試合結果・評価”

  1. ゆう より:

    質問です!
    バルセロナとPSGそれぞれでのネイマールの役割とプレースタイルについて教えて下さい!

    • バケンジ より:

      「ゆう」さん、コメントありがとうございます。
      質問のほう回答させていただきました。ご確認ください。

      ネイマールの役割
      バルセロナでは「メッシに次ぐ2番手のエース」
      PSGでは「王様となってエース」

      プレースタイルはサントス時代からほとんど変化はないです。
      ドリブラーでネイマール自身の感性でプレーしており、
      このプレースタイルはおそらく変化しないとみています。

      またのコメントお待ちしております。
      これからもよろしくお願いします。

コメントを残す

このページの先頭へ