デンベレのすぐ修正すべき5つの課題点とメンタル問題
冬に1億6000万ユーロでコウチーニョを獲得したことで、怪我で長らく離脱していたデンベレは、どこか忘れ去られた存在となってしまっています。
デンベレは最近コンディションも上がってきて、ここからが真の実力がみれそうです。そんなデンベレのプレーの中で、悪いプレーがいくつか目につきます。今回は
1、意識の問題ですぐに修正をかけれる5つのプレー
2、“王様ではないデンベレ”はもっと必死にプレーすべき
3、まとめ
について書いています。この記事で書く5つはすべてすぐに修正できるわけではないですが、残りのシーズン内でも少し改善されたなと分かるほど、プレーは良くなるはずです。
■ 目次
1、意識の問題ですぐに修正をかけれる5つのプレー
・デンベレのすぐに修正できる5つのプレーは?
まずデンベレがすぐに修正をかけれるプレーは
・プレス時にコースだけ切らずにボールにアプローチする
・守備にもっと積極的に参加する
・球際では体を張ってボールキープする
・後方へのバックパスのパススピードを上げる
・自信をもって周りと連携しながら自分のプレーをする
この5つです。イメージがつきにくいのもあるかもしれないので、ひとつずつ説明していきます。
・プレス時にコースだけ切らずにボールにアプローチする
デンベレの守備が全般的に甘いと感じているバルサファンは多いでしょう。
それはプレス時にチームの約束事だからコースだけを切って、ボールを奪うアプローチを全くしないということが関係しています。
「チームの決まりだから“一応”守備でプレスかけないと」というのがデンベレのプレーから感じられます。
こういう選手にありがちなのが、守備時になんとなく動いてますという感じ。
守備は基本的にボールを奪い返すためのものと理解しておらず、ボールに対して守備できていないことです。
なんとなくの守備だからデンベレの守備は迫力がなく、もっとボールを奪い返してやると、ボールにアプローチしなければいけません。
・守備にもっと積極的に参加する
前へかけるプレスでは体が動いても、自陣に下がる守備時にデンベレはなかなか下がろうとしません。
攻撃の意識があるのはうれしいことですが、メッシとスアレスがいるならデンベレが必死に守備をする必要があります。
ネイマールも下手なりに守備をしていましたし、相手のSBのオーバーラップにはマークにしっかりついていっていました。
守備意識が低く、攻撃のようにもっと積極的に守備の貢献も求めたいところです。
・球際では体を張ってボールキープする
球際での足先だけのプレーが目立ち、ボールロストが軽くみえてしまいます。
球際だったり相手に寄せられた状況では、体を使ってブロックしてボールをキープする必要があり、ボールをそらしていいのはせいぜいアタッキングエリアだけです。
それにもかかわらずデンベレはハーフライン付近でもボールをそらしてプレーし、ボールをつつかれたり体を入れられてのボールロストが目立ちます。
ボールロスト自体もっと減らす必要がありますが、特に危険なボールロストを減らすためにもしっかり体を使ってボールキープする必要があります。
・後方へのバックパスのパススピードを上げる
これは少し細かいことですが、バックパスだけパススピードが遅い。
デンベレの中では前への意識が強く、後方にボールを下げるということがどこか面白くないのでしょう。
多少無理してでも前へ仕掛けたいという気持ちがあり、後ろにボールを下げる時にその気持ちのせいかパススピードが遅くなっています。
縦と横を抑えられたら後ろという判断は悪いものではなく、無理に突破しようとしてボールが引っ掛かり、カウンターを喰らう方が怖いことを理解しなければいけません。
この怖さの部分では数回デンベレのボールロストから、チームが失点をすることでデンベレが気づきそうですが、出来ればチームメイトが教えてしっかりとしたバックパスを送ってほしい。
・自信をもって周りと連携しながら自分のプレーをする
デンベレは現状、自分のプレーをすればいいのですが、周りと連携をとるプレーをするべきです。
ワンツー、フリーランニングといったスピードに乗りながらボールを受ける回数は少なく、足が止まった状態でボールを受けてしまいます。
そこからの個での突破ばかりで、さすがに1対2など数的不利になると厳しい。
ショートカウンター気味の時は、ドルトムント時代からのクセなのかおのずと体が動いていますが、バルサの遅攻の時はサイドに開いてほとんど動き出しがみられません。
ボールを受ける動きは攻撃の選手の重要なプレーの一つで、ここを鍛えないとマークが集中した時に突破は難しい。
まずは上手くできなくてもいいので、何か動きながらボールを受けるという動き出しをみせてほしいです。
このボールを受ける動きはブラジル人はうまく、ネイマールはとてもうまかった。コウチーニョもなかなかお手本になる上手さなので、チームメイトから盗んで良いプレーに期待したいです。
2、“王様ではないデンベレ”はもっと必死にプレーすべき
デンベレはまだ若く、サッカー選手としての能力はまだまだ伸びるでしょう。そしてそのポテンシャルは計り知れないものがあり、その期待も込めての1億4700万ユーロと高額な移籍金となっています。
選手としては疑いの余地はありませんが、まだ20歳ということもあって精神的に少し幼いという印象を受けます。
ネイマールの後釜で獲得したことか、もしくは高額な移籍金で移籍したことか、どこか勘違いしてプレーしているように感じます。
「俺はネイマールの代わりなんだから特別なんだ!特権があるに決まっている!」
こんな風に思いながらプレーしているように僕には見えます。
しかし、現状は「将来のクラック候補の“若手選手”」という立ち位置であり、バルサではただの若手選手という立ち位置です。
もっと必死にプレーする必要があり、そのメンタル面ではネイマールよりも幼いという印象を受けます。
デンベレが必死にプレーすれば止めるのは難しいですし、守備でももっとチームに貢献できるはずです。
そうするからこそビッグマッチでの出場機会が増え成長するのですが、どこか自分は特別扱いと勘違いしてプレーしており、ハードワークしなくてもどうせ起用されて大丈夫という甘えを感じます。
プロのサッカー界はほんの一握りの選手しかプレーできず、メンタルなしに成功を収める選手はとても稀です。
デンベレはバルサのクラック候補ということもあり、そろそろ自分の立ち位置を見極めて必死にプレーする必要があるでしょう。
3、まとめ
・デンベレには意識だけで改善されるプレーが5つある
・デンベレにはメンタル面で成長し、もっと必死にプレーすべき
ここまでいろいろと書いてきましたが、デンベレの活躍を期待してのことです。
選手としてのポテンシャルは本当に高いので、これが生かされるためにはメンタル面が足りないと思って書きました。
20歳と若いのですぐにとは言いませんが、数年後はチームの攻撃を引っ張っていってくれる選手へと成長してもらわないと困るので、改善しやすいものを多く取り上げました。