15/16リーガ第9節 10/25 バルセロナVSエイバル 試合前の注目ポイント

リーガ第9節(日本時間10/25日曜日の26時15分キックオフ)で、エイバル(カンプノウ)と対戦する。

・エイバル

今期これまで旋風を起こしているチーム。現在は7位に位置し、シーズンスタートから周囲を驚かせている波に乗っているチームである。ホセ・ルイス・メンディリバル監督のプレスと守備組織をベースとした速攻が武器のチーム。

基本システムは4-3-3であり、中盤の形はトライアングルと逆トライアングルを流動的に行う。守備はハーフラインより少し前からプレスをかけ始め、チーム一丸となってボールを追いかけてくる。中盤の3枚がしっかり中央を固め、ウイングの選手がSBの選手に縦パスを送らせない、縦に簡単にいかせない守備を実践。

攻撃ではボールを奪って両ウイングの選手が時間を作り、後ろの選手が上がってきて攻撃をするリーガにはよくある攻撃の形である。基本は守備に重きを置いており、そこからの速攻が要注意なエイバルである。

エイバルにはリーガ唯一の日本人選手が在籍している。C大阪でも活躍した乾貴士選手である。移籍期限ギリギリで移籍したこともあり序盤は試合に出場していなかったが、最近ではスタメンで出場の機会が増えている。左ウイングの位置に入ることになり、アウベスとの対峙は見どころの1つになるのは間違いない。

 

・バルセロナ

イニエスタが全体の練習に復帰しているはずなので、もしかしたらベンチには座る可能性があるかもしれない。無理をさせない為にメンバーに入らない可能性もあるが。予想スタメンは、

GKブラボ

DFアウベス、ピケ、ベルマーレン、アルバ

MFマスチェラーノ、ラキティッチ、ブスケツ

FWサンドロ、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

ラフィーニャとセルジ・ロベルトとメッシ(怪我)、ビダルとアルダ(制裁)

セルジ・ロベルトの負傷で中盤にはこの3枚しか残っていないので、この3人で決まりだろう。バックラインは次の国王杯の試合で主力を休ませることを考えて、ベルマーレンの復帰も含めて現状のベストメンバーと予想。前線はムニルがこの前の試合でスタメンだったので、今回はサンドロと予想。基本的には勝ちに行くベストメンバーを揃えるだろう。

この試合の注目ポイントは、何と言ってもビルドアップ含めバルサのパス回しがどれだけ出来るかである。エイバルはハーフライン付近から全員で激しくプレスをかけてくるので、BATE戦で見せたポゼッションサッカーをもう一度見せれるかが最大の注目になる。

前線に絶好調のネイマール、好調を維持しているスアレスがいるので、この2人にパスが回れば間違いなくチャンスを演出してくれるだろう。心配はボールが入る回数であり、それを増やす為にもボールをポゼッションしたい。

ボールを保持することでバルサは安定的な戦いが出来るので、それを実践する為にも速いパス回しと動き出しが求められる。また、マスチェラーノがアンカーに入るならいつも以上に両SBの選手が、高い位置でボールポゼッションの手助けをしても良いだろう。

ピッチを広く使い相手のプレスを分散させて走らせ、後半にはエイバルの足が止まるシーンが見たい試合である。それまでに得点差をつけ、心身共にエイバルにダメージを与えておくことが必要になるが。

守備ではBATE戦で見せた無失点の試合をもう一度演じる為にボール保持で守備の機会を減らし、エイバルの前線の選手達にボールをキープさせない為に、激しくプレスと囲い込みが求められる。

良い守備が見たい一面もあり、高い位置でボールを奪って1本や2本のパスで決定機を作る守備の復活も同時に心がけたいものである。

全てを実現させる為にはエイバルを自陣に押し込み、ハーフコートマッチの試合が求められる。BATE戦で良い感覚を思い出したであろう選手達は、この試合で上昇気流に乗る試合を演じてくれるはずだ。

 

バルセロナの注目選手

・DFピケ

ビルドアップ時の速いパスのはたきに期待。ドリブルも含め攻め上がりにも期待。守備では相手のCFのバストンのマークが重要になり、ラインの上げ下げ含め最終ラインを高く設定して、コンパクトなバルセロナを後方から支えてほしい。

・FWサンドロ

ネイマールやスアレスがボールを持っても絡む機会が少なく、中盤の選手との連携もまだまだ出来ていない部分が大きい。サンドロだけでなくムニルも同じであり、右ウイングが現状チームにそこまでプラスになっていない部分がある。積極的に動き出して、ボールを受ける感覚をこの前半戦の間に掴んで欲しい。

 

エイバルの注目選手

・MFダニエル・ガルシア(25歳/スペイン/推定移籍金250万ユーロ)

中盤の底でバランスを取るのに優れた選手。バックラインの前の守備的な選手としての役割が強いが、その落ち着きはチームに安心感を与える。今季のエイバル躍進を陰で支える選手である。

・MF乾貴士(27歳/日本/推定移籍金150万ユーロ)

日本人がリーガでは活躍できないというジンクスを打ち破ってほしい選手。このバルサ戦でスタメンかは分からないが、スタメン出場が続いているので可能性は高い。左からのドリブルやスピードが持ち味であるが、このバルサ戦だけはおとなしくしてほしい。

 

少し波に乗っているチームのエイバルだが、バルサより格下なのは間違いない。カンプノウでの試合でもあり、絶対に勝たなければいけない試合である。BATE戦のようにボールを保持して試合をコントロールして、完勝を目指してほしい。

 
 

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