バルセロナのパフォーマンスがここから確実に上がる3つの理由!
BATE戦とエイバル戦の2試合でバルセロナは、ここから復活する予兆を(自分には)感じさせた。最近は守備やパスサッカーで問題を多く抱えていたが、ここからバルサは確実に立ち直っていくだろう。
今回は「ここから立ち直るバルサの3つの理由」というテーマです。
■ 目次
チームとして戦い方が統一されてきた
まず1つ目は、チームとして攻守に落ち着きが少しずつ見られてきたことである。これは現在進行形で良いパフォーマンスをしているというわけではなく、攻守においてチームとして一体感が生まれてきたということである。
攻撃ではパスサッカーというポゼッションサッカーが徐々にチームに復活してきており、変なロングボールの数が少なくなり、サイドチェンジや中距離などの狙いのあるロングパスが確実に多くなってきている。
守備では前線の守備に課題は残るものの、後ろの選手達の守備は中央が徐々に閉まってきている。自分達の悪いボールロストからのピンチはあるが、普通に相手に攻められた守備ではピンチシーンは少なくなってきた。
そして、攻守において最近までは攻撃と守備で勝手に役割分担されていた感があったが、それが徐々になくなってチームで攻守が行えてきている。攻撃ではSBやセントラルが絡むチャンスシーンが多くなり、守備では前線のプレスでカットしてからの速攻も少しずつだが見られてきた。
ブスケツのセントラルが馴染んできた
次に2つ目は、ブスケツが中盤のセントラルで良いプレーをし始めて、バルサの中盤のバリエーションが多くなってきている。最近は中盤に怪我人が多く、マスチェラーノをアンカーに置きブスケツをセントラルの起用が多かったが、これも最近ではバルサの中盤に馴染んだ感がある。
昨季も含めてシーズン序盤はブスケツのセントラル起用は攻撃時にパスが回らなくなり、かろうじて守備ぐらいでしかブスケツの良さは見せれていなかった。試合終盤の逃げ切りでのこの起用は良いのだが、スタメンからとなるとバルサの試合の内容は良いものが少なかった。
改善された点は主に攻撃で、セントラルの位置でのパス回しに慣れてきてブスケツの上手さが何度も見られるようになった。チームのパスのリズムを良くするシンプルなパスはもちろんだが、溜めを作るボールキープやドリブルもブスケツ自身の判断が良くなってきている。
攻撃参加でも今まではゴール前に入る機会はほとんどなかったが、最近ではPA付近まで駆け上がり、ラストパスを出す仕事までこなしてきた。エイバル戦での前半の先制点や左からのクロスなど、ブスケツ本来のテクニックやパスセンスの良さが見られてきている。
怪我人復帰でよりバルサのパスサッカーは質が上がる
最後の3つ目は、これからどんどん怪我人が回復し戦列に復帰することで、パスサッカーの質が上がりミスは少なくなっていくはずである。
そろそろ復帰しそうなのがイニエスタとベルマーレンであり、最終ラインと中盤で安心してパス回しを任せられる選手である。セルジ・ロベルトも復帰すれば、少しずつだが中盤もローテーションで回して戦っていける。
思い返してみればシーズン序盤の最大のニュースはベルマーレンの安定したプレーが1つであり、ベルマーレンがプレーした開幕からの3試合はとてもバルサのプレーも安定していた。ビルドアップで慌てることなく捌き、守備でも力強さを見せていた。ベルマーレンが起用出来れば、ビルドアップの所で大きく質が上がる可能性が高い。
イニエスタは言わずと知れたバルサの中盤の要の選手であり、バルサの中でもパスサッカーを確実に体現できる数少ない選手の1人である。イニエスタは中盤のパス回しで溜めや安定感をもたらし、後方からのパスを何度も受けてバルサの攻撃を始めれる選手である。
さらに数週間して順調に回復すればメッシも復帰し、怪我人は長期離脱のラフィーニャ1人となる状況で、選手起用にもバリエーションが増えてくる。誰をスタメンにするかは少しミステリーな部分が出てきて、対戦相手も予測するのは難しくなるだろう。
悪いボールロストが現状問題な部分はあるが、怪我人の復帰やチームとしてもっとまとまれば、安定した戦いは間違いなく見せれるはずだ。その調子の上がったバルサにメッシが復帰してクラシコで勝利というのがここ1か月間の目標になり、十分3つの理由から実現する可能性はあるだろう。