ペドロ、アドリアーノが抜けてもギリギリ・・・!?
最近はペドロとアドリアーノの移籍のニュースが多く出回っている。アドリアーノはローマと個人面で合意したという報道があり、ペドロはマンUが本格的に狙ってきている報道も出ている。
両者とも試合への出場時間数の減少が不満であり、個人のサッカー選手として納得できる理由からの移籍の考慮である。この2人の移籍はほぼ間違いないというのが、現在の見立てである。
今回は「2人が抜けたら厳しいが、前半戦を何とか切り抜けれそう」というテーマです。
■ 目次
LAギャラクシー戦でサンドロとムニルに再び好印象
まずペドロからの抜けた時のお話。昨シーズンの開幕時から何試合にもわたって起用されていたサンドロとムニルだが、スアレスの復帰と共にバルサBへと戻っていった。選手自身の出来に満足いくレベルではないが、期待は出来そうというのが、バルサファンが得た感覚であったに違いない。
今季のプレシーズンにもルイス・エンリケに呼ばれ、2人ともトップチームのメンバーだと解釈しているらしい。生き残れるのは片方だけという報道もあったが、ペドロが移籍した場合はどちらも残留で間違いないだろう。
LAギャラクシー戦では、2人とも積極的に動いてアピールしていた。どちらが好きかは意見が別れるだろうが、個人的にはサンドロの方が使えそうという感触を得ている。サンドロを4番手にしながら、ムニルもローテーションに加えて前線は回せば、1月のビダルやアルダ加入まで乗り切れるだろう。
今回の試合でも完全に満足できるパフォーマンスではないにせよ、将来を期待できるがむしゃらな若者にベンチを任せてみるのも良いのではないだろうか。
前線にはラフィーニャが4番手の可能性も
昨シーズンの起用からセルジ・ロベルトは中盤のアンカー、ラフィーニャはセントラルでの起用だと思われていた。しかし、今回の試合ではセルジ・ロベルトは本職のセントラル、ラフィーニャは3トップの1角に入って前線で起用された。
中盤のアンカーではマスチェラーノの起用も考えられ、無理してセルジ・ロベルトをアンカーで使うよりも、シャビの移籍で空いた前のポジションを埋める為にもセントラルの起用になるかもしれない。その玉突き事故の感覚で、ラフィーニャも前線の起用が増えるかもしれない。計算できる戦力として、前線の起用は間違いない采配になりそうである。
アドリアーノが抜けてもマテューやベルマーレンが・・・
アドリアーノが抜けたら左SBはどうなるのかと言うと、マテューやベルマーレンがローテーションで起用されるだろう。主にマテューの起用で乗り切ることになりそうだ。
右はアウベスとドウグラスがおり、1月にはビダルも加入する。右は心配ないし、左SBもマテューをベンチと考えても、CBにはピケ、マスチェラーノ、バルトラ、ベルマーレンがいるので、ちょうどバランスがとれたようにも感じる。
アドリアーノはバルサの5シーズンで右でも左でも起用され、時にはCBやウイングでも起用されていた。多くのポジションでプレー可能で、実力もバルサのレベルを下げる原因にはならない存在であった。
チームにいてくれればもちろん計算できる戦力だが、バックラインのメンバーが多いこともあって、移籍してもペドロほどダメージは受けないと予想できる。
サッカー面以外の所では大ダメージ!?
これまではサッカー面だけだったが、サッカー面以外では抜けてほしくない2選手である。2人とも試合に出場すれば全力でプレーし、出場時間が少なくても不満を漏らさない姿勢は、若者のお手本のような選手である。
バルサの選手は基本的に真面目な選手が多いと感じているが、2選手ともそれに属する選手である。他にイニエスタ、ブスケツ、マスチェラーノなどお手本となる選手も多数いるが、ベンチに座っている状況でそれを実践できる2人の移籍は大きな損失になる。
人間性で優れている2人の放出は、サッカー面以上にダメージがあるかもしれない。カンテラからの昇格でカンテラ出身のお手本のようなペドロ、ムードメーカーで周りを明るくするアドリアーノがいなくなると、バルサファン的にもどこか寂しい気が・・・。