効率主義のサッカーでエンリケバルサは勝つ!

ビルバオという難しい相手とスタジアムで勝利したことにより、首位のレアル・マドリードとの勝ち点差を1に縮めることに成功したバルセロナ。

内容でもとても良く、チャンスは多くピンチは少ないという理想的なサッカーを実践できていた。ここ最近はチームの調子は絶好調である。

今回はそんな絶好調の要因になっているであろう、エンリケバルサの戦い方についてのテーマです。

パスサッカーにしがみつかないルイス・エンリケ

ビルバオ戦での勝利は、ペップが究極の次元まで高めたパスサッカーでの勝利ではなかった。バルセロナ=パスサッカーというイメージは、バルサファンでも簡単に払拭できないイメージである。

バルサファンの多くもこのパスサッカーに、誇りとプライドを持っている人は多いだろう。しかし、エンリケバルサのサッカーはそれとは完全とは言わないまでも、違う戦い方をしている。

ペップの時代は相手をプレスとパス回しで圧倒し、相手うんぬんの前にバルサのパスサッカーを、高いレベルで実践できたら勝利出来るチームであった。

しかし近年のバルサのパス回しサッカーは、相手に分析され、スペースを消され、中央を固められ、相手を崩すことは容易ではなくなってきた。むしろ、そのパスサッカーでは勝利できる試合が少なくなったと言い代えれる。

そのせいもあってか、ビラノバとマルティーノの監督時代の2年間は、試合に勝利することも簡単ではなかった。

エンリケバルサの前半戦の試合でも、何試合もギリギリでの勝利があり、パスサッカーでの勝利に苦労していた。選手個人の輝きでの勝利で何試合も救われた。

後半戦も前半戦同様に苦労した勝利が多くなると予想していたが、ここまでは思った以上に苦労していないというイメージがある。いや、もっと苦労しないと勝てない相手との試合が多かったと言える。

ルイス・エンリケはビルバオ戦の試合後のコメントでも、「相手のウイークポイントを見つけたらそこを使って攻めたい」と断言している。(コメントは言い回しだが内容は同じ)

その言葉通り最近のバルセロナはパスサッカーにこだわらず、カウンターやセットプレーからのチャンスシーンが圧倒的に増えている

そこで得点を奪えてるからこそ、最近のバルセロナは得点数を増やし勝利出来ている。

対戦相手次第でどんなプレーも取り入れるバルセロナ

基本はパスサッカーでの勝利を目指すが、それだけでは困難なら作戦をたてるのが後半戦のルイス・エンリケである。

前半戦はただただ時計の針が過ぎているようにしか見えない時間が多く、試合中の修正も少ないというイメージがあったルイス・エンリケだったが、後半戦は対戦相手の分析により力を入れている感じがする。

より多くのチャンスを作り出すために、対戦相手に効果的なことは何かを考え、それを実践している。

その代表例としてバルサらしくはないが、カウンターやセットプレーでのチャンスが増えている。また、攻撃には前線の選手の個人能力を最大限に活かすために、カウンターを取り入れたのだろう。

引いて守らずに前からくる相手にはカウンターが有効という、誰もが分かりきったことをハイレベルで実践できているのが、エンリケバルサの最大の強みである。

それは恐らく最近取り入れられたものであり、選手個人個人の能力に頼っている部分は多いが、それを高いレベルで実践出来るバルサの選手達もさすがである。

チャンスを作るためにたてられたルイス・エンリケの作戦は、パスサッカーでの崩しだけではなく、自分達が出来る中で全てやるというのがベースなのであろう。

最後にルイス・エンリケのバルセロナでの戦い方は、パスサッカーに依存せずに対戦相手によって臨機応変なサッカーで勝利しようとしている。

この戦い方に賛否はあれど、今のバルセロナが強いのは事実である。

 
 

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