守備時の最終ラインのマーク確認に厳重注意!!!

セビージャとの欧州スーパーカップに無事に勝利したが、守備面では課題が山積みだった。最終ラインと中盤の守備が問題であり、プレス自体は機能していた部分が大きかった。

今回は最終ラインの守備にスポットを当て「マークの確認は基本中の基本」というテーマです。

何故に人数が足りない? 誰かが下がるべき

セビージャの攻撃はサイドチェンジを意識した攻撃は少なく、サイドでボールを持てばそこから前への前進のパターンが多かった。逆サイドの中盤の選手は自ずと、ゴール前に入る機会が多かった。

特にバルサの左サイドのマークの確認があいまいで、マスチェラーノとマテューに対し、セビージャはガメイロ、イボラ、レジェスの3人が中に入ってきていた。

この状況を聞いただけで誰でもわかる通り、人数が一人足りない。ブスケツがカバーに入っているときもあったが、プレスや中盤のスペースをカバーしようとしている時には、最終ラインへのフォローが出来ないでいた。

ここではブスケツのカバーだけが問題でなく、チーム全員の守備が問題である。特にイニエスタの代わりに入ったセルジ・ロベルトが、カバーに入らないといけない機会が多かった。また左のウイングの選手も同様で、右のメッシが下がってこない分、左のウイングの選手は前線の中で、一番下がってこないといけないポジションである。

人数が足りていないならそのままにしておくのは危ないシーンになるのは明らかであり、それがゴール前や最終ラインではより危険なのは間違いない。中盤の選手や前線の選手も最終ラインへのカバー意識を持ち、マークの確認が必要である。守備の優先事項が最終ラインであり、そこへの意識をチーム全員でもっと高める必要がある。

マテューの左SB時のマークとスペースへの対応

右のアウベスとピケのコンビ、CBのピケとマスチェラーノのコンビは昨シーズンから長く一緒にプレーしており、もう何年も一緒にプレーしている。マテューが左SBに入ったのは今まで何度かあったが、ここまで穴が見受けられたのは初めての事だった。

セビージャの攻撃の形も影響してか、中への意識が強すぎた。守備時に中央への意識が高いのは良い事だが、あまりにも中央寄りのポジショニング取りが多かった。左のCBが2人いるようにも時々見えた。

マスチェラーノからコーチングがあったのかは分からないが、コーチングは少ないように見られた。マークの確認もマスチェラーノとマテューでお互い連携を取り、マークするべきである。

ベルマーレンも含め今シーズンは連携が未熟な選手も加わって、マークの確認やポジショニングの確認をもう一回するべきである。これは練習段階の問題であり、ルイス・エンリケの指示と共に修正を加えるべきである。

この試合ではマテューが中に入った時の、サイドのスペースを使われる機会が多くはなかったが、パスを回せてサイドチェンジを試みるチームなら心配な点ではある。

最終ラインと中盤の守備人数が多くて8人ぐらいしか割けないバルセロナでは、マークの確認と共にスペースを埋めることを徹底しなければいけない。スペイン・スーペル・コパが終わると中5日あるので、そこでリーガ開幕までに守備の強化をお願いしたい。

 
 

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