国王杯ベスト８　２ｎｄ　１／２８　アトレティコ・マドリードVSバルセロナ　試合前の注目ポイント

コパ・デル・レイベスト８（日本時間１／２８水曜日の２９時キックオフ）で、アトレティコ・マドリード（ビセンテ・カルデロン）と対戦する。

ファーストレグをホームで１－０で先勝しているバルセロナの勝ち上がりの条件は、「勝ち、引き分け、１点差以内の敗戦でかつ１得点以上バルサがあげている場合のみ」である。最後の部分はややこしいので、この試合では勝てば勝ち上がりが決定すると考えよう(￣▽￣)

アトレティコのホームでの試合というバルサにとって苦手なスタジアムと対戦相手になるが、現在のバルセロナの調子ならば、どんなチームでどんなスタジアムでも勝利出来るだけの内容には持っていける。それだけ最近のバルセロナの調子は良いと考えてほしい。

アトレティコは最低１得点以上をあげなければいけない状況も踏まえ、ファーストレグで最初の１５分間ぐらい見せたような前線からのハイプレスで試合の主導権を握ろうとしてくるだろう。

システムも基本の４－４－２の形から、４－３－３を上手く使い分けながらプレスをかけてくるに違いない。アトレティコファンの声援を受けて、プレスの激しさはいつもの４割増しぐらいと想定しておこう。（恐ろしいプレスで、バルセロナにこのプレスを掻い潜れるのか(￣▽￣)）

アトレティコの攻撃はサイド、サイド、サイドの攻撃になるに違いない。サイドで１対１や数的有利を作ろうとし、そこからの仕掛けやクロス、最悪コーナーキックやセットプレーを狙ってくる。

このアトレティコの攻撃は見え見えなのだが、いかんせんテクニックがある為、防ぐのにも苦労する。

対してバルセロナはいつも通りの４－３－３で、相手に主導権を握らせない為にも守備での集中が必要になる。また、パス回しでの不用意なカットにも注意が必要だ。

バルセロナの守備の中でも、挟み込みの速さが最大の注目になる。どんなにテクニックがあるチームでも、二人に挟まれたらプレーの自由は限定的になる。また、パスコースの限定により、周りの選手のプレスも効果的になる面がある。

相手のハイボールにはピケとブスケッツが重要になるが、その他の選手も相手に先に触られるとしても、体だけはしっかり寄せる必要がある。相手のヘディングのコントロールを失わせる理由である。

バルセロナの攻撃では、この試合でもサイドの攻撃が重要になる。むしろ、ウイングの２選手（メッシー、ネイマール）が最重要になる。相手のプレスで良いボールが入らない場合でも、個の力で打開してくれたらチャンスは結構バルセロナに訪れる。

アトレティコのハイプレスをディフェンスと中盤の７人で完璧にかわすことは、試合を通して数回しか訪れないだろう。そんな中ウイングの２選手の個の力でどうにかできれば、相手のプレスの効果は半減する。

また、アトレティコのDFのゴディンが出場停止により、ディフェンスラインの中央も狙い目になるだろう。スアレスの個の力も重要になる。

これまでのバルセロナの攻撃を個の力、個の力、個の力とうるさいと思ったかもしれないが、今のバルセロナの攻撃の大半は個の力がベースなので、その力がこの試合でも必要になる。

この試合の注目ポイントは、バルセロナのウイングに入る２選手（メッシー、ネイマール）がいかに相手のゴールに向かって前を向けるかである。なぜなら、アトレティコのプレスをある程度かわさない限り、この２選手が良い状態でボールを受けることは困難になる。逆に言えば、この２選手が後ろや横向きにしかプレー出来ていないなら、アトレティコペースということである。

スタメンは最近の鉄板メンバーになるだろう。キーパーにはカップ戦のシュテーゲンになる。

私の予想スタメンは、

ＧＫシュテーゲン

ＤＦアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

ＭＦブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ

ＦＷメッシー、スアレス、ネイマール

欠場想定選手

ベルマーレン（怪我）、ドウグラス（怪我）、マテュー（怪我）

 

バルセロナの注目選手

DFピケ（ファーストレグの時より攻守にわたって仕事が増える。攻撃では相手のハイプレス時にどれだけ良いパスを送れるかが重要になる。守備では相手の攻撃を跳ね返すためにも、ハイボール時の守備に最重要人物になる）

MFイニエスタ（セカンドボールをいかに数多く拾うかが重要になる。相手のハイボールや前線のボールのこぼれ球をいかに拾うかで、相手の攻撃の回数を減らすことになる。また、攻撃では中盤で一つの確実な安心できる場所になってほしい）

FWネイマール（最近絶好調中のチーム２番目の得点者。サイドで攻撃のタメを作ってほしい。いい意味で相手からファールを受けて、相手の攻守の連動性を止めてほしい。カウンターでの速攻でのドリブルにも期待したい）

 

アトレティコ・マドリードの注目選手

DFミランダ（ゴディンが累積警告で出場停止の中、ディフェンスラインの中心になる。ゴディンの不在はアトレティコには大きいので、バルサからしたらこの選手の出来が悪いと点が入るのは確実か！？）

MFラウール・ガルシア（スタメン出場かは分からないが、この選手のフィジカルとゴール前での競り合いの強さには要注意。２列目からの飛び出しでフリーにもなりやすいと思うので、ブスケッツかラキティッチである程度マークを決めてもいいかもしれない）

MFアルダ（恐らく左にポジションを取り、アウベスとの対峙が多くなる。その時に簡単に抜かれたりクロスをあげられたりすると、バルサの弱い競り合いに何度も持っていかれる。コーナーキックの回数も増えてくると思うので、サイドで１対１の状況を作り出したくない選手である）

 

バルサファンの中の多くの人が思っているであろう、国王杯の事実上の決勝戦の１戦になる。ここで勝てば国王杯の優勝は目の前になる。

試合に負けても良いから勝ち上がろうと思うのではなく、勝利して勝ち上がろうという思いによって、バルサは勝ち上がりを決めることが出来るであろう。

選手もファンも弱気にならずに、強気でバルセロナの勝利を願ってこの試合を迎えてほしい。今のバルサなら絶対このミッションは出来る<(｀^´)>