《質問》2018/19シーズン３月までの選手評価は？①

コメント欄に質問があったので回答したいと思います。

『プレシーズンマッチを見て、出てた選手達の評価を教えてください。

また、不安なポジションはありますか？』

 

プレシーズンマッチ時の８月に頂いた質問なので、回答遅くなってごめんなさい。

プレシーズン時から時間が過ぎてしまったので、18/19シーズンのこれまでの選手評価について書いています。

今回はGK、DF編です。バルサBで気になる選手についても言及しています。

また質問・疑問点だけでなく、思ったことなど何でもコメント欄に書いて頂けるとありがたいです。

 

 

見解・回答の目次

１、「GK：シュテーゲン、シレッセン」

２、「CB：ピケ、ラングレ、ウムティティ、ベルマーレン、トディボ、ムリージョ、チュミ」

３、「SB：アルバ、セルジ・ロベルト、セメド、ミランダ」

 

 

１、GK：シュテーゲン、シレッセン

・シュテーゲン：安定感抜群で今シーズンも問題なし

シュテーゲンは今シーズンも安定感抜群で、特に問題なしですね。

むしろセービングではさらにレベルを上げたようにも思え、ビッグセーブが昨シーズンから増えています。

リーガのカンプノウ、ベティス戦で痛恨のキャッチミスの失点以外は、大きなミスはなかった。

細かなキックミスは許容範囲なので、シュテーゲンはレベルをさらに一段上げて、世界でもトップ５に入るゴールキーパーに完全に仲間入りです。

バルサでの第一GKとしての出場は誰も異論がなく、残り2ヵ月間もシュテーゲンのセービングには大いに期待しましょう。

シュテーゲンのセービングのレベルの高さありきの守り方を現在のバルサはしているので、CLを勝ち取れるとしたらシュテーゲンの活躍なしでは考えらませんね。

 

・シレッセン：第２GKとしては贅沢すぎるハイレベルのプレー

国王杯（コパ）の準決勝のクラシコ２戦は怪我で出場できませんでしたが、それ以外は完璧なゴールキーパー。

怪我だけがただ残念で、それ以外はベンチにおとなしく座っていながらも出場すればハイレベルのプレーを見せてくれました。

国王杯の決勝でのセービングに期待です。

シュテーゲンにもしも何かあってもシレッセンがいれば大丈夫、というのはバルサファンにとっては心強い。

今シーズンいっぱいで出場機会を求めてバルサから離れるという噂も流れていますが、このレベルの実力者と年齢（29歳）を考えたら、出場機会を求めての移籍も仕方ないでしょう。

 

 

２、CB：ピケ、ラングレ、ウムティティ、ベルマーレン、トディボ、チュミ

・ピケ：ディフェンスラインでMVP級の活躍

スペイン代表を引退して、今シーズンからバルセロナだけに集中したピケですが、予想以上といえるほどの大活躍ですね。

近年は瞬発力不足によって相手FWに振り切られるシーンが増えていましたが、チームのカウンター時の守り方を変更してからピケの経験が光るようになりました。

ポジショニングや最初の一歩目で相手の攻撃をつぶし、現在のバルサのCBにピケ不在は考えられません。

アルバの活躍にスポットが当てられますが、個人的にディフェンスラインのMVPはピケだったと思います。

バルベルデ監督がリーガでピケをスタメンで使い続けていることにも表れていますね。

 

・ラングレ：ウムティティの不在をうまくカバーした

ウムティティの控えとして獲得したはずが、現在ではバルベルデ監督から信頼されて左CBのスタメンの座を獲得。

正直獲得した時にそこまで期待していなかっただけに、いい意味での誤算です。

ゴール前でのシュートブロックや対人の強さがあり、PA内での守備が光っていますね。

スピード面という弱点がありますが、ピケ同様に現在のバルサではほぼ感じさせません。

攻撃面では言うことなしのレベルで、ビルドアップのミスもシーズン序盤だけで現在は問題なしですね。

攻撃のセットプレーでもう少し得点が伸びてもいい選手なだけに、マークを外す動きや最後のフィニッシュは成長を期待したいです。

 

・ウムティティ：待たれるバルサのスタメンとなるべき左CB

フランス代表のW杯優勝に大きく貢献し、今シーズンはよりDFラインの中心となるはずでした。

しかし膝の負傷でシーズンの半分を棒に振ったことが残念。

そして今でも膝の状態は気になるところです。

直近のフランス代表の試合では良いプレーを見せていましたが、連続での試合の出場に膝が耐えきれるのかは心配。

コンディションは上がってきているので、個人的にはラングレからウムティティに左CBのスタメンを変更していいと思います。

１対１で守れるウムティティは貴重で、これからCLのハイレベルなFWを相手にしたときに、ウムティティの不在が感じられるかもしれません。

デ・リフト獲得資金のために放出の噂も出ていますが、膝の状態が問題ないなら放出は大きく後悔することになりそうです。

 

・ベルマーレン：負傷に悩まされチームの戦い方にも馴染めなかった

今シーズンもかと言っていいのか、負傷に何度も悩まされて出場機会を獲得できなかった。

チームの戦い方の変更にも馴染めず、失点シーンでベルマーレンが中央のスペースを空けるシーンもあり、きつかった印象です。

残り2か月間で出場機会が訪れる可能性は低いでしょう。

今シーズンいっぱいで契約が切れてそのまま退団濃厚なので、ベルマーレンのバルサでのプレーは終わりとなりそうです。

 

・トディボ：ヴァランをも超える可能性がある大器

今シーズン終了後の獲得が予想されましたが、トゥールーズで干されることを考慮してバルサが獲得を早めましたね。

スーペルコパ・カタルーニャのジローナ戦しかバルサではプレーしていませんが、個人的に大器の選手だと思います。

ヴァランを超える可能性がある選手で、数百万ユーロの獲得なら大特価した。

190cmと大柄ながらスピードもあり、１対１の対人の守備ならバルサではウムティティに次ぐレベルと予想しています。

バルベルデ監督は起用する気がなさそうですが、ベンチに入れて余裕のある試合では出場させてもいい選手ですね。

むしろカンプノウの試合で対戦相手次第ではピケを休ませて出場させても問題ないと思います。

アヤックスへのレンタル移籍も噂されていますが、トディボならアヤックスでも出場機会は得られるので問題ないでしょう。

デ・リフトを夏に獲得してアヤックスにもう１年レンタルで残して、トディボの成長に期待するのはありだと思います。

 

・ムリージョ：即戦力を獲得するもバルベルデ監督から信頼されなかった

ウムティティの負傷もあって即戦力としてムリージョを獲得しましたが、出場機会は限られましたね。

守備面では強さや危険察知能力を見せていましたが、攻撃面や連携が気に入らないのか、バルベルデ監督からの起用はなくなりました。

１月の冬の市場の時にはウムティティの怪我の回復が不明でしたし、獲得自体は悪くなかったです。

しかし、ここまで出場機会が与えられないのは予想外でしたね。

 

・チュミ：現状では守備面で実力不足が露呈

バルサBの選手で将来的に期待されているチュミですが、CBとしてシンプルに守備力が不足していますね。

バルサのCBには足元が必要とよく言われますが、それ以前にCBには守備力が絶対必要不可欠です。

状況判断もまだまだの部分があり、バルサBで試合に出場しながら成長を待つ形ですかね。

ラングレ、トディボ、獲得が噂されるデ・リフトという若い有望なCBがいるバルサの中で生き残るのは大変そうですが、生え抜きのカンテラの選手として期待。

 

 

３、SB：アルバ、セルジ・ロベルト、セメド、ミランダ

・アルバ：シーズン通して安定感抜群のバルサに必要不可欠な選手

左のタッチラインを駆け上がり、現在のバルサに必要不可欠な選手となったアルバ。

バルサが横幅となるサイドを使うにはアルバなしでは考えられず、

「アルバの離脱＝バルサの攻撃力４割減」

と考えていいでしょう。

攻守において何も言うことはないハイレベルな選手だけに、あと残り２か月間を負傷なく元気でいることをただ願うばかりです。

 

・セルジ・ロベルト：世間からの評価が低いがトップレベルな右SB

地味ながら常にいいプレーをするセルジ・ロベルトですが、世間からは評価が低そうですね。

バルサファンの中でもセルジ・ロベルトの評価が低い人がいそうで、ただただ残念。

全盛期のアウベスとは言わなくてもそれに近いレベルでプレーする右SBのセルジ・ロベルトは貴重で、もう少し評価が高まってほしいところです。

攻守において今シーズンはさらにSBのレベルを上げているので、左のアルバ、右のセルジ・ロベルトはバルセロナの鉄板メンバーとなりそうです。

 

・セメド：長所が出始めてバルサのプレーになじむ

昨シーズンは遠慮がちで良いプレーはほんの少しだけでしたが、今シーズンはセメドの長所がより出始めています。

敵陣地でのフリーランニングでの攻撃参加はうまく、ドリブル突破というシーンも増えだしました。

弱点がいくつかある選手だけに、セルジ・ロベルトより２段ほどレベルが劣る選手だと思いますが、バルサファンの中では評価が高そうですね。

大事な試合でセメドの右SBは個人的にとても怖いのですが、直接的な失点に絡んでいないことも影響しての高評価という印象です。

 

・ミランダ：未完成ながらも可能性を感じさせる選手

最後はバルサBのミランダで、選手としてはまだ未完成でトップチームのレベルではないですが、もう少しアルバを休ませる意味での出場機会があっても良かった。

守備では全般的にまだ甘いです。

しかし抑えるべきポイントは理解しており、あとはそれをハイレベルで実行する実力がついてくれば。

攻撃面ではアルバと比較するのは可哀そうで、攻撃参加のタイミングでは何度もいいプレーを見せてくれました。

最後のところで簡単にクロスボールをあげることはバルサらしくないですが、ミランダの特徴がクロスボールのキックということもあり、そこは若いと感じる部分です。

来期はアヤックスへのレンタル移籍も噂されていますが、個人的にアヤックスに行っても出場機会は難しいと予想しています。

なので来期もバルサBでプレーしながら、トップチームの出場機会を待つ形でいいと思います。