サッカー選手の爆発的な成長は何がきっかけか予測不可能!?
先日のヘタフェ戦はある芸人のネタを使わしてもらうと「安心してください。快勝ですよ!」という言葉が当てはまるほどの試合内容だった。
その中でもここ最近の怪物的な活躍のネイマール、怪我明けなのに2アシストを記録したセルジ・ロベルトの活躍は目を見張るものがあった。
今回は「サッカー選手の予想を超える成長のキッカケは何か分からない」というテーマです。
■ 目次
メッシ不在による「責任感」で爆発したネイマール
最近大爆発しているネイマールだが、間違いなくメッシ不在における「自分がやらねば」というメンタリティの変化が大きかったように思われる。
メッシ不在でネイマールにボールが集まりやすく活躍しやすい環境、代表ウイーク欠場で2週間近くみっちり練習したことによるコンディションアップなども要因の1つかもしれない。しかし、ネイマール自身の責任感に火が付いたのがやはり1番大きかったように感じる。
「ブラジル代表ではバルサの時よりも活躍し、バルサではメッシがいるのであまり活躍出来ない」という意見を言われることもあった。バルサでは何よりもメッシが最優先され、ネイマールと言えども攻撃では1番手になれていなかったのが現実である。
しかし、今のネイマールはボールを持つたびに攻撃の加速装置になっている。本来ならメッシがこの役割を担っており、ネイマールはメッシと同等に近い活躍をしているのが現実である。
これまでのネイマールは変なボールロストが多かったり、ドリブルではなくパスの選択をすることが多かった。メッシ不在後は持ちすぎとも思えるほど初めの選択はドリブルであり、これには賛否両論別れるかもしれない。
しかしポジティブに捉えるなら、それだけネイマールにチームとしてのゴールへの意欲が増したと言える。より勝負に徹しているプロ中のプロに近づいた存在になってきている。
これはメッシ不在後も恐らく変化はないだろうし、メッシ復帰後はボールの渡る回数が少なくなりこれまでほど活躍はしないかもしれないが、より危険な選手になったのには違いない。
出場試合数を伸ばし「信頼」で爆発したセルジ・ロベルト
セルジ・ロベルトの方はルイス・エンリケ監督に「信頼」されたことで、実力を発揮して急成長している。今季のセルジ・ロベルトに期待はしていたが、ここまでの活躍を期待していたバルサファンは少なかったのではないだろうか。
自分はブスケツやセントラルのバックアッパー的存在で、ローテーションしても大きく戦力ダウンを感じさせない活躍を期待していた。そして、より多くの試合に出場して成長してくれればぐらいに思っていた。
しかし、シーズンが始まってみれば右SBでルイス・エンリケやバルサファンの信頼を勝ち取り、アウベスからポジションを奪う時もあった。ここ数か月はバルサの中盤に怪我人が多いことで本職のセントラル起用が増えていたが、出場した初めの方の数試合はお世辞にも合格点には程遠かった活躍ぶりだった。
自分は記事(下部の関連記事内にあります)にもしたが、セルジ・ロベルトの性格やプレースタイルから活躍できるポジションは、中盤のアンカーから後ろだと確信していた。
しかし、セルジ・ロベルトはその確信を良い意味で裏切っている。ここ数試合の中盤のセントラルのプレーは輝きを見せており、先日のヘタフェ戦では2アシストも記録した。正直、なぜ急にセントラルでも活躍出来ているかは分からない部分がある。元々持ってたポテンシャルなのか、セルジ・ロベルトの中で何かが変わったのか。
完璧な答えは分からないにせよ、数週間前のセルジ・ロベルト曰く「監督に信頼されて多くの試合に出場出来る今なら、思い切ったプレーが出来る。かつての試合にほとんど出れない時は、次につなげる為にも失敗をしないように無難なプレーを選択する機会が多かった」とコメントを残している。
監督に「信頼」されて多くの試合に出場することがセルジ・ロベルトの爆発につながったのは間違いない。これならセルジ・ロベルトをもっと早く使い続けていたら、数年前からこのプレーぶりをしていたのかもしれない。
今となっては結果論となり、セルジ・ロベルトから見れるように選手自身の大きな成長は何がきっかけになるかは分からず、よりサッカー選手の活躍の予想の難しさを感じさせるものである。
まだまだ分からないムニルとサンドロ
これは現在バルサで伸び悩んでいる選手にも当てはまるかもしれない。それは誰が見ても分かる前線のムニルとサンドロである。シーズン初めは南米トリデンテのバックアッパーとして期待されたが、これまでは2人とも十分な活躍は出来ていない。
しかし、ルイス・エンリケは使い続ける選択をしており、まだこの2人に期待していることが見てとれる。正直ファンの中ではスアレスとネイマールの2トップ気味にし、中盤を1枚増やした采配の方が良いと感じているかもしれない。最近は中盤に怪我人が多く出来なかったが、セルジ・ロベルトとイニエスタ復帰後は可能なシステムである。
多少の戦力ダウンを計算してもルイス・エンリケはこの2人に期待しているのだろう。是非どちらかでも良いのでその期待に応えてほしいというのが本音である。
ネイマールやセルジ・ロベルトに見られるように急成長する可能性も捨てきれず、年内は残り2か月となっているが急成長に期待したい。可能性は極めて低いだろうが1試合で2ゴールを決めたら、その後からポンポン決め出したみたいな理想的な活躍があるかもしれない。
来年の1月の冬のマーケットで獲得が噂される前線のバックアッパーの選手だが、このカンテラの若者の2人が待ったをかける活躍に期待。さらに、バルサBのカンテラ選手の活躍にも期待。最近では韓国人のMFペク・スンホ(17)やFWイ・スンウ(17)は隣国ということもあり、日本メディアでも取り上げ始められている。