シャビ・エルナンデス バルサ人生を歴史で振り返る②

今回は前回に引き続き、「シャビがバルサのトップチームデビューをしてから、バルサの歴史と共に振り返る②」というテーマです。昨日の記事は下の関連記事にあります。

ロナウジーニョ時代でタイトル獲得の味を覚える

04/05シーズンは大きくメンバーを補強で入れ替えたが、チームのベースを去年で作っていた為、開幕から強さを見せた。エトー、デコ、ジュリー、ベレッチなどが新加入でスタメンを張る中、シャビはデコと共にセントラルを形成した。デコの加入で中盤の主役はデコになったが、どの監督でも信頼を確保するシャビの安定しているプレーは、バルサでは当たり前の存在になっていたのかもしれない。デコの加入でシャビは、運動量と守備面でとても向上した。このシーズンにバルサは6シーズン振りにリーグ優勝というタイトル獲得を果たす。CLではベスト16でチェルシーに激戦の末敗退してしまうが、このホーム&アウェイの超攻撃的なバルサの試合はとても面白い試合であった。

05/06シーズンにはファン・ボメルの加入もあるが、スタメンの座を譲らなかった。しかし、シーズンが中盤にかかる12月に最悪の事件が起きてしまう。シャビが靭帯の怪我をしてしまい、初めての長期離脱を余儀なくされる。これでシーズン終盤まで出場できなかったシャビは、チームがリーグ優勝とCL優勝を決める歓喜に沸く中、不完全燃焼の部分は大きかっただろう。

ライカールト時代終焉、アラゴネスで存在が認知される

06/07から2シーズンはロナウジーニョが徐々に調子を落とし、バルサはタイトル獲得がスペインスーパーカップの1つだけにとどまる。シャビはスタメンの座を常に確保していたが、07/08シーズンの後半戦まではデコの方が重要な存在だと考えられていた。しかし、それはシーズンが終了してからの欧州選手権2008で完全に逆転する。

アラゴネス監督のもとスペイン代表は圧倒的なパス回しで優勝を飾る。中盤のマルコス・セナ、シャビ、シルバ、イニエスタの4人の存在感がとても強く、中盤で勝利したスペイン代表ということで、シャビやイニエスタに初めて主役としてスポットライトが当たった瞬間であった。この大会でシャビは最優秀選手にも選ばれた。

ペップバルサ誕生と共にシャビは主役になる

08/09シーズンからグアルディオラ監督がバルサに就任する。そこからカンテラが重要視され、カンテラ選手が重宝されることになった。このシーズンで初めて、シャビとイニエスタのコンビがスタメンに定着した。ペップはエトーやロニーやデコを放出候補とし、チームの主力を大幅に変更しようとした。ティキ・タカのサッカーがバルサに浸透し、バルセロナは幸運もあって3冠を獲得したシーズンになった。CL準決勝のセカンドレグでの終了間際のイニエスタのゴールは、今でも語り継がれるゴールとなっている。結果と内容を両方手に入れたバルセロナは、ペップとシャビと共に黄金時代を築くことになる。

 
 

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