《質問》ビダルとマルコムの獲得は正解だったか?
コメント欄に質問があったので回答したいと思います。
『こんにちは!いつもブログ楽しく見ています。
マルコムやビダルの獲得についてバケンジさんの意見を聞かせて下さい。
ちなみに僕はカンテラの選手を使って欲しかったので、この獲得にはあまり賛同していません‥』
貴重なコメントありがとうございます。
質問は今シーズン序盤にもらったのですが、回答したいと思います。
質問・疑問点だけでなく、思ったことなどコメント欄(記事下部)になんでも書いて頂けるとありがたいです。
■ 目次
見解・回答の目次
1、「ビダルはフィジカル的要素をもたらす即戦力の意図」
2、「マルコムは長い目でみたときの良いアタッカーの意図」
3、「カンテラ選手でフィジカル要素のMFとアタッカーは出にくい」
4、「まとめ」
1、ビダルはフィジカル的要素をもたらす即戦力の意図
・ビダル獲得が失敗だったと考えるのは難しいほどの成功!
ビダル獲得が必要だったか?については、以前に書いていたのでこの記事下部にある関連記事でご確認ください。
この以前の記事のときは昨年の8月でビダル獲得に好感触を得ていました。
そして、現在でもその好感触は変わっていませんね。
むしろ2000万ユーロで獲得した選手と考えれば、大成功と呼んでいい補強だったと思います。
現在のバルサファンでビダルの出場に対して懐疑的に感じる人はいないでしょう。
ビダルが活躍したのは、ビダル自身の持っている能力やハードワークと優れた人柄だったと感じています。
獲得時はピッチ外の問題児かも!?と少しびくびくしていましたが、ピッチ上でのチームに対する献身的なプレーを見れば吹き飛びましたね。
人格もとても優れていてピッチ内外とおしてチームメイトから信頼されているようなので、ビダル獲得は結果的に成功で間違いないと思います。
・バルベルデ監督はフィジカル的要素をもつMFを欲している
以前の記事でも書きましたが、確かにビダル獲得はバルセロナというチームでは少し違和感を感じますね。
しかしバルベルデ監督が好むフィジカル的要素を持っているのがビダルです。
獲得当時はパウリーニョの後釜として攻撃面でも期待していましたが、攻撃面では少し期待を下回っていますかね^^;
それでも守備固め(中盤でのプレッシングや守備力の強度アップ)でビダル起用はとても有効です。
運動量もさぼることを知らず、常にダッシュで戻ってくることは大きい。
直近のソシエダ戦では、相手ゴール前に侵入していたかと思えばソシエダの速攻を戻って防いでいたなんてありましたね。
ビダル獲得自体は、バルベルデ監督のほしかったタイプの選手獲得という意向でしょう。
そして以前にも書きましたが、バルベルデ監督が続投してビダルが活躍し続ける限り、ビダルはバルセロナの選手であり続けると思います。
フロントが勝手に売却したり、ビダル自身がバルサを離れようと思わない限り、ビダルはバルベルデ監督とともに来期も残留確実でしょう。
最近ではさらなる1年の契約延長の話も出ているようですし、ほぼ間違いないですね。
2、マルコムは長い目でみたときの良いアタッカーの意図
・21歳で獲得したマルコムは育てて一人前になる予定
次にマルコムですが、現状出場機会が少なすぎて評価するのは難しいです。
出場時間が断続的で少なすぎることにより、マルコムがコンディションの良い状態で試合に出ていると思っていません。
ボルドー時代のプレー集よりも明らかに体は鈍いですし、連携面という部分でも手探り状態でプレーしていますね。
21歳で獲得したということも考えれば、短期的で判断するというより長い目でみるべき選手です。
バルサで数年の出場機会を与えて一人前という感じで、まだバルサ1年目として結果を求めるのはかわいそうだと思います。
フロントはオファー次第で売却するのかもしれませんが、1年で判断するなら「なぜ若いマルコムを獲得した?」と強く思うところです。
・クラックというよりも選手層を増やして使い勝手がいいマルコム
マルコムは正直アタッカーのクラック候補ではないと思います。
以前のマルコム獲得意図の記事のところ(この記事は下部の関連記事内にあります)でも書きましたが、アタッカーの選手層を充実させるための補強でしょう。
バルサにマルコムがいなかったらアタッカーはメッシ、スアレス、デンベレ、コウチーニョの4人と少なすぎです。
昨夏はチェルシーのウィリアン獲得に動いていたバルサですが、金額が折り合わずマルコムにしたというのが本音でしょう。
左右どちらのサイドでもプレーできるマルコムは使い勝手がいいです。
コンディション不良や連携面不足があり大きな活躍ができなかったのは仕方のないことだと思います。
バルサはマルコムを売却してアタッカーを獲得したいのかもしれませんが、獲得しようとする選手が高額な選手ばかりなので、もう一年バルセロナでプレーさせて判断がベストではないでしょうかね。
3、カンテラ選手でフィジカル要素のMFとアタッカーは出にくい
・カンテラ選手からビダルのようタイプの選手は難しい
「カンテラ選手を使ってほしかった」という意見には確かに賛同です。
しかし、バルベルデ監督が求めるフィジカル的要素を持った選手を、補強に頼ってしまうのは仕方のないことだと思います。
バルサのカンテラからビダルのようなタイプの選手が生き残ってトップチームに上がってくることはないでしょう。
カンテラからはバルサのプレースタイルに特化したテクニカルな中盤の選手が昇格してくる可能性が高いです。
最近ではアレニャが代表例ですし、もう少ししたらリッキー・プッチも間違いなくトップチーム昇格すると思いますよ。
中盤のカンテラ選手でトップチーム昇格という話では、オリオル・ブスケツやその下の世代の選手が続いてくれることを願っていますが、トップチームは高き壁ですからね。
アルトゥールと今夏に獲得が決まっているデ・ヨングは世界でもトップレベルの実力者なので、中盤のカンテラ選手のイスは将来的に限られているのが実情です。
・アタッカーで生き残ったカンテラ選手は貴重!
中盤よりトップチーム昇格がさらにきついのがアタッカー(FW)だと感じています。
2000年くらいからバルセロナを見続けていますが、カンテラ選手でしっかりと活躍したアタッカーはメッシとペドロくらいです。
バルサのアタッカーは補強に頼るところが多いのが実情です。
リヴァウド、サビオラ、クライファート、エトー、ロナウジーニョ、ジュリ、ラーション、アンリ、ビジャ、アレクシス・サンチェス、スアレス、デンベレ、コウチーニョとアタッカーを年代順に振り返ってみても、カンテラ出身者はほとんどいません。
アタッカーは得点が求められるという部分で、パス回しに特化しているバルサのカンテラからは生まれにくいのではないかと推測しています。
有望なカンテラ選手ならトップチーム昇格して活躍するのかもしれませんが、アタッカーに関しては補強になってしまうのかなと感じています。
4、まとめ
・ビダルの獲得は大成功だった
・マルコムの獲得を判断するにはもう1シーズン必要
・カンテラ選手の昇格には不得意な役割やポジションがある