18/19シーズンの集大成をみせる時が来たバルベルデバルサ、「全てを出し尽くせ!」

18/19シーズンも4月を迎え残り2ヵ月間、この時期になるとチームとしては新しいことを試す時期ではなくなっています。

それは18年7月から作り上げたものであとは戦っていくことを意味します。

バルセロナの大事な局面のチャンピオンズリーグ準々決勝が始まることもあり、今回は「バルベルデバルサの引き出し」についてまとめていきます。

 

基本システム4-3-3(守備時は4-4-2)の鉄板メンバー

バルベルデ監督のもとバルセロナは4-3-3、4-4-2、4-2-3-1を使い分けてこれまで戦ってきました。

といっても基本のシステムは4-3-3となります。

そして2019年4月、現状のバルベルデバルサの鉄板メンバーはこうなります。(怪我人は考慮せず)

GK:シュテーゲン

DF:セルジ・ロベルト、ピケ、ラングレ、アルバ

MF:ブスケツ、ラキティッチ、アルトゥール

FW:メッシ、スアレス、デンベレ

 

攻守のバランスが良いメンバーですね。

バルベルデ監督のバルセロナはポゼッションサッカーというより、バランスの良いサッカーで勝利してきた印象です。

基本的にはポゼッションサッカーですが、良い意味でポゼッションサッカーに固執せず勝利を目指すチーム。

上記の11人なら、ある程度の状況までピッチ上で対応できるとも言えますね。

ペップバルサの圧倒的なポゼッションサッカー、エンリケバルサの前線3人を中心としたサッカーとは異質です。

バルベルデ監督はオーソドックスな監督であり、対戦相手の特徴に合わせてチームの戦い方を柔軟に変更させてきました。

そしてチームの戦い方を変更するために、選手変更でバルベルデ監督は対応しています。

バルベルデバルサはシステム変更がメインではなく、選手変更に伴ってシステムを使い分けています

 

 

バルベルデバルサの選手変更で変化をつけれる戦い方は3つ

上記の鉄板メンバーはバランスの良い11人ですが、状況によって変化をつけれるのがバルベルデバルサの強みです。

そしてその変化は大きく3つあります。

 

1、ビダルを起用して中盤のフィジカルと守備力アップ

まず1つ目は、アルトゥールに代えてビダル起用。または、前線のデンベレに代えてビダルを起用して4-4-2。

これに伴い、バルベルデバルサは中盤のフィジカルと守備力を一段上にアップさせることができます。

この戦い方はフィジカルが強い対戦相手、または試合終盤にスコアを維持するために採用されていますね。

CLの準々決勝になるとフィジカルが強い相手も多くなり、自チームのチーム状況と対戦相手のチーム状況をみて、バルベルデ監督が試合のスタートから起用する可能性もありそうです。

 

2、セルジ・ロベルトを中盤で起用してバランス力アップ

2つ目は、右SBにセメド、中盤の右SHにセルジ・ロベルトを起用して4-4-2。

これに伴い、バルベルデバルサはバランス力を一段上にアップさせることができます。

前線3人起用(メッシ、スアレス、デンベレ)に伴い、バルセロナの中盤は3人になるわけですが、中盤3人では対戦相手の中盤に対応が難しい場合に採用されていますね。

対戦相手のフィジカル警戒ではなく、中盤の人数を増やしたいときに採用される一つの戦い方であり、前線に怪我人が出たときにも採用されることが多かったです。

カンテラ出身者であるセルジ・ロベルトを中盤で起用することで、中盤に厚みを持たらし中盤を制圧する狙いがあります。

 

3、デンベレ、メッシ、コウチーニョ(マルコム)、スアレスの4人同時起用で攻撃力アップ

3つ目は、デンベレ、メッシ、コウチーニョ、スアレスのアタッカー4人同時起用しての4-2-3-1。

これに伴い、バルベルデバルサは攻撃力を一段上にアップさせることができます。

いつもは左に偏る攻撃を、デンベレを右に配置することで両サイドから攻撃するメリットも出てきますね。

対戦相手の守備ブロックをサイドに広げるという意味合いもあります。

得点が欲しい状況で採用される戦い方であり、主に途中交代でアルトゥールを下げてアタッカー投入というパターンが多かったです。

 

バルベルデバルサは鉄板メンバーで基本は戦いながら、この3つの戦い方も含めて18/19シーズンを戦ってきました。

アレニャ投入でボールをより動かす戦い方もありますが、細かくなるので大きく変化をつけれるのは3つですね。

 

 

エンリケバルサ3冠時に近い状況のバルベルデバルサ、あとは「全力を尽くすのみ」

ポゼッションサッカーを中心とするバルセロナにしては、戦い方にバリエーションがあるように感じる人も多いと思います。

しかし、この現状はルイス・エンリケ監督率いたエンリケバルサ1年目の3冠獲得時に似ています。

その時の戦い方の変更に関する記事はこちら

↓↓↓

途中交代(マテュー、シャビ、ペドロ)で勝利を掴め!

 

当時のエンリケバルサを簡単に言うと、

守備力強化のマテュー、中盤の支配力強化のシャビ、プレスとカウンター強化のペドロ投入というバリエーションがありました。

CL決勝でユベントスを3対1で破って優勝したバルセロナでしたが、この3人は途中交代で決勝のピッチに立ちました。

 

全てが同じ状況ではもちろんありませんが、チームの戦い方を試合中に大きく変更させるパターンが3つあることは同じですね。

あの時のエンリケバルサよりも現在のバルベルデバルサの方が、様々な状況に対応できると思います。

現在のバルセロナは主力に怪我人もおらず、選手のコンディションも悪くありません。むしろ良い。

現状は幸運とも思える状況で、これ以上望むことは難しいでしょう。

あとはこれまで積み重ねてきたバルベルデバルサの戦いを対戦相手にぶつけるだけです。

言い換えれば、全力で挑んでCLに敗退しても、悔いなしと呼べる状況です。

選手たちもCL制覇に気合いは入っているでしょうし、大丈夫でしょう。

昨シーズンのローマ戦の大逆転劇のような、実力を出し切らずフワッと試合に入らなければ結果はついてくると思います。

エースのメッシも健在ですし、バルベルデバルサはCLでもやってくれるはずです。

選手たちはピッチで頑張ってくれるはずなので、バルサファンは全力で応援するだけですね^^

 
 

4 Responses to “18/19シーズンの集大成をみせる時が来たバルベルデバルサ、「全てを出し尽くせ!」”

  1. より:

    私はバランスかなり悪いと思います。
    前線の三人はどれも守備で計算できませんから。
    対するリバプールは、サラーはカウンター要員として守備免除ですが、マネもフィルミーノもディフェンス上手です。

    一番ヤバいのはアルバの裏を狙われて、アーノルドの高性能クロスが炸裂ですね。
    彼はちょっとエグいです。

    • バケンジ より:

      「富」さん、コメントありがとうございます。

      アーノルドにアルバの裏を取られている時点で、数的同数か数的不利だと思うので大ピンチですね。
      そんな状況は失点確率50%くらいかもしれません。

      チームの攻守バランスとしてもベストメンバーとしてもこの記事の11人を選んでいますが、
      富さんの中では違うメンバーなのかもしれませんね。

      CLのリヴァプール戦ではバルベルデ監督も戦い方を変更するかもしれないので、そこに注目したいですね。

      またのコメントお待ちしております。

  2. CM より:

    CL準決勝は、リバプール戦に決まりましたね。

    個人的にリバプールの高速カウンターとは、戦術的な相性が悪い気がしています…. セットプレーの強さとクロスが多めな点も気になるところです。

    バルサが勝つには、守備が崩壊しないことを前提として、メッシ + もう1選手(スアレス、コウチーニョ、デンベレ)の活躍が不可欠だと考えていますが、バケンジさんはどう見ていますか?

    チームの総合力を考えれば、事実上の決勝戦とも言える試合になりますが、試合の展望を是非予想してください。

    • バケンジ より:

      「CM」さん、コメントありがとうございます。
      質問のほう回答させていただきました。
      ご確認ください。

      リヴァプールとの試合は事実上の決勝戦だと僕も思います。
      今シーズン戦う中で、最強の敵だとも感じます。
      しかし、バルサはいつも通り戦えば勝機は十分あると思いますよ。

      キーマンはアルトゥール、アルバの2人を挙げさしてもらいました。
      ・リヴァプールのプレッシングをかわすためのアルトゥール
      ・守備ブロックを崩すためのアルバ
      今回のリヴァプール戦ではこの2人が影の勝利の立役者になると思います。
      直接的にゴールを決めるのはメッシ、スアレス、デンベレ、コウチーニョになったとしても。

      あとはバルサの幸運を祈って応援するだけですね。
      このリヴァプールを倒せば3冠獲得がみえてきますし、勝ち上がってほしいものです。

      またのコメントお待ちしております

コメントを残す

このページの先頭へ