《質問》2018/19シーズン3月までの選手評価は?②

前回からの質問の続き

「プレシーズンマッチを見て、出てた選手達の評価を教えてください。

また、不安なポジションはありますか?」

で、18/19シーズンのこれまでの選手評価について書いています。前回の記事はGK、DF編でした。

↓↓↓ 前回の記事 ↓↓↓

《質問》2018/19シーズン3月までの選手評価は?①

 

今回はMF、FW編の選手評価です。

 

見解・回答の目次

1、「MF:ブスケツ、ラキティッチ、アルトゥール、ビダル、アレニャ、ラフィーニャ、デニス・スアレス、オリオル・ブスケツ、リキ・プッチ」

2、「WG:デンベレ、コウチーニョ、マルコム」

3、「CF:メッシ、スアレス、ボアテング、アベル・ルイス」

4、「不安なポジションは誰が出場しても大幅な戦力ダウンするポジション」

 

 

1、MF:ブスケツ、ラキティッチ、アルトゥール、ビダル、アレニャ、ラフィーニャ、デニス・スアレス、オリオル・ブスケツ、リキ・プッチ

・ブスケツ:バルサの中央に欠かせない、いつも通りの活躍

監督に関係なくバルセロナのサッカーに欠かせないブスケツ。

今シーズンも安定したハイレベルのプレーぶりです。

攻守において中盤で最も重要な存在で、安定感もありますね。

大きな怪我もなく今シーズンも試合の出場を重ねており、逆に出場しすぎが心配。

今シーズンはバルベルデ監督が試合途中にブスケツをベンチに下げる試合も増えており、

試合出場数は多いけど、出場時間はある程度コントロールされているように思います。

ブスケツに関してはレベルが高すぎて特に言うことなしですね。

 

・ラキティッチ:どこでもハイレベルなプレーをみせる最高級のバランサー

バルベルデバルサが4-4-2に近いシステムで戦うことが増えた中で、

ラキティッチは右サイドから左の中央までどこでもハイレベルのプレーをみせてくれています。

チームのバランスをとる能力は特に目を引くものがあり、ブスケツと同様に欠かせない選手

ピッチ上のプレーだけで言えば、ラキティッチも今シーズン何も言うことはないですね。

デ・ヨングを獲得したことにより、世代交代も含めて売却される噂もありますが、どうなることやら。

大金にはなるので売却はいいタイミングですが、ラキティッチがいないと結構バルベルデバルサは厳しそう。

また、バルベルデ監督のお気に入りであるラキティッチ売却によって、フロントとテクニカルコーチ陣がピリつくということも心配。

 

・アルトゥール:バルサスタイルのサッカーを強めるために必要な選手

個人的に昨夏に獲得した選手の中で一番注目していた選手でしたが、活躍しだしたのは早かったですね。

11月くらいのシーズン序盤までは横パスとバックパスばかりでしたが、最近は縦パスの機会も増えてきました。

圧倒的なボールキープ、パスの展開力はシャビを彷彿させ、やはり獲得してよかったと思える選手です。

守備ブロックを敷いて守る時間が長くなったバルベルデバルサの中で、

アルトゥールが出場しているかしていないかで、チームのポゼッション率は大きく異なるように感じます。

アルトゥールが出場する方が、チームはよりバルサらしい戦い方ができていますね

まだシャビと比較するレベルには到達していませんが、現状のような中盤や後方のパス回しだけでなく、

前線に絡む機会を増やして、数字に残る部分でも活躍を期待したいです。

 

・ビダル:対人と球際で圧倒、全力プレーでチームに貢献

スタメン出場こそ少ないものの、途中出場から試合を終わらせるという意味でビダルの存在感は大きい

中盤にフィジカル的な要素を強くもたらしてくれ、

常に全力でプレーをしてくれることもバルサファンのハートをつかむポイントですね。

パッとみた見た印象以上にまじめな選手であり、フィジカルモンスターとしてバルサにスパイスを加えています。

テクニカルな部分もパウリーニョよりうまく、パスをつなぐ部分も何気にいい感じです。

たまに悪いパスミスはありますけどね。

 

・アレニャ:一皮むけたバルサの将来の中盤の星

シーズン開始時はほとんど試合に出場できないように思われましたが、自身の活躍でバルベルデ監督から信頼を得たアレニャ。

最近は積極的な姿勢も見え始め、ボールを動かしてポゼッションするという意味ならブスケツ、アルトゥールに次ぐ序列に感じます。

攻撃面では大きく飛躍したものの、守備面はかなりお粗末な部分がみられます。

守備意識も低い部分があるので、守備全般はこれからの大きな課題となりそうですね。

久々にカンテラからの確実な昇格選手なだけに、これからの徐々な活躍に期待。

 

・ラフィーニャ:3度目の大怪我で運がない

バルベルデ監督からそれなりに起用されていたものの、膝の大怪我でまたシーズンを終えてしまいました

バルサでプレーすると大怪我をするという不運に見舞われており、個人的に3回目ということでバルサでは運がないのかなと。

かつてのチアゴ・モッタという感じです。

怪我中なので噂は出てきませんが、夏の売却は十分ありそうですね。

バルベルデ監督の中でポジションもつかめなさそうですし、クラブと選手自身の意見が一致しそうです。

 

・デニス・スアレス:活躍できずにアーセナルへ

ほとんど出場機会を与えられず、少し試合に出場したとたんにアーセナルへのレンタル移籍

売却するための出場機会だったとは思いたくありませんが、アーセナルでも苦しんでいるようですね。

来シーズンもバルベルデ監督が指揮をするということで、デニス・スアレスは出場機会を求めて夏にクラブを去りそうですね。

あとは完全移籍でバルサが満足するオファーが来るかだけで、それがないならまたレンタル移籍になりそうです。

 

・オリオル・ブスケツ:いくつかの武器はあるが、まだトップチームのレベルではない

ブスケツと同じ名前のバルサBのカンテラ選手ということ、またバルベルデ監督がちょこちょこ起用することもあり、期待のかかるオリオル・ブスケツ。

中盤のアンカーの選手にしては視野が狭いという致命傷はありますが、

見えている部分では良いプレーも見せてくれています。

バルサカンテラの選手なだけに、パスの展開力やキックはさすがですね。

まだトップチームで定期的に出場機会を得れるだけの実力ではありませんが、

レンタル移籍などで武者修行になるんですかね。

バルサBに残った方がいい気はしますが。

 

・リキ・プッチ:トップチームで見てみたいバルサカンテラからの新星

プレシーズン前に存在をまったく知らず、プレシーズンで途中から出てきたときは小さすぎて子供じゃねえかと思ったリキ・プッチ。

しかしプレーはバルサスタイルを体現する選手で、細かくポジションを修正しながらテンポよくパスを回すレベルは相当高い。

トップチームでも十分やっていけるレベルで、少しずつトップチームでの出場機会を与えたい選手です。

しかしトップチームの中盤の選手の数がそろっているということもあり、そういう意味で出場機会が難しい。

アレニャですら出場機会が限られているので、リキ・プッチはバルサBで頑張ってほしい。

このリキ・プッチなら噂されるアヤックスにレンタル移籍しても出場時間と活躍は出来そうですが、個人的にはバルサBでプレーしながらトップチームの出場機会を辛抱強く待っていいと思います。

20/21シーズンからはトップチーム登録し、心強く期待のできる戦力として数えることができそうです。

 

 

2、WG:デンベレ、コウチーニョ、マルコム

・デンベレ:メンタル面で改善がみられレベルを上げたが、まだ底がみえないポテンシャル

シーズン序盤から得点やアシストは重ねて活躍していましたが、消えている時間も長くどこかチームになじめていない感があったデンベレ。

今シーズンに入ってからピッチ外の悪いニュースが増え始め、若いということもあって早く気付いてほしかったところですが、遅刻をチームに面と向かって謝罪したところから変わってきましたね。

メンタル面で改善がみられてからはチームに溶け込み始め、表情も硬さが取れてきています。

プレーのレベルも一段上げたのか、元々の実力からくるものなのか分かりませんが、ハイレベルですね。

現在のバルサのスタメンの選手であり、メッシからも強く信頼されています

デンベレのような選手はこれまでみたことがなく、ポテンシャルの底がみえませんね。

パリでムバッペが活躍して大きなニュースとなっていますが、ムバッペに対抗できるポテンシャルを持っている若手選手は、デンベレしかいないと現状では感じています。

 

・コウチーニョ:動きは悪くないが決定的な仕事ができずに悩める

シーズン前には右のメッシ、左のコウチーニョを攻撃の中心選手と考えていただけに、悪い意味で驚かされたのがコウチーニョ。

昨シーズンは半年もかからず活躍したのに、今シーズンは決定的な仕事ができずに悩めているエース候補。

持っている実力やポテンシャルは間違いないので、あとはそれがどこで爆発して継続してくれるかだけなんですがね。

継続性がなく、試合に出場させてみないと良いか悪いか判断できないので、軽い博打のような起用になっています。

4月から活躍すればそれで十分という部分もあり、これからの活躍に期待。

動き出しやスペースを作る動きは一級品ですが、どこかで精度を欠いてしまって上手くいきませんね。

 

・マルコム:出場機会が少なくアピールは出来ていないが…

スアレス、メッシ、デンベレ、コウチーニョの次の5番手という立場ながら、ある程度の出場機会は予想していましたが、ほとんど出場機会がなかったマルコム。

マルコムの活躍を判断するにも、新加入選手にしてはあまりにも出場機会が少なく、断続的過ぎて判断が難しい

マルコム自身は周りと連携して良いプレーをみせる選手なだけに、連携面もまだまだなので判断材料が…。

選手のポテンシャル的にはあるんですが、今の出場機会なら活躍できなくても仕方ないように思えます。

オファー次第で売却もあると噂されていますが、若いマルコムには難しい状況が続きますね。

 

 

3、CF:メッシ、スアレス、ボアテング、アベル・ルイス

・メッシ:人間とは思えないハイレベルのプレーを継続中、今シーズンはモチベーションが高い

ロナウドがイタリアに去って直接的なライバルがいなくなり、イニエスタが日本に来たこともあって活躍は少しだけ心配していましたが、全く心配なしのメッシ。

相変わらず人間のレベルを超越したプレーをみせてくれており、言うことなしのバルサのエースですね。

シーズン開始時に今シーズンはCL獲得を強く希望する発言通りに、メッシのモチベーションは高くみられます。

1試合1得点どころか、アシストも含めると1試合1.5得点に絡んでおり化け物ぶりの活躍。

あとはメッシの足の怪我の状態をうまく管理して、シーズンを戦っていくだけです。

バルサの得点の5割近い数字を残す選手なだけに、不在となるとバルサの優位性はなくなりますね。

 

・スアレス:好不調があるも最前線でしっかりと仕事をしてきた

メッシが腕の骨折時にはチームを最前線で引っ張り、大活躍を見せたかと思うと数試合連続ノーゴールと苦しんだスアレス。

今シーズンは好不調の波が強くあった印象ですが、勝負強く大事な試合では得点も決めて活躍していますね。

年齢からかスピード不足、ドリブルで突破できないシーンは増えていますが、それでも最前線での存在感はあります。

なんだかんだ言ってスアレスの存在感は大きく、そういう意味でも残り2か月間でのスアレスのフィニッシュの部分は重要な意味を持ってきそうです。

調子をここからもう一段上げて、CLのアウェイの試合でゴールを決めていないなんて記録はさっさと終わらしてほしい。

 

・ボアテング:出場機会に恵まれず、本領発揮とはいかず

冬に即戦力で獲得したものの、結果的にジョーカーの役割にもならなかったボアテング

試合終盤に得点が欲しい状況でボアテングの途中投入も考えていましたが、バルベルデ監督の頭の中にはその選択肢はもうないのかもしれません。

ポストプレーやチームへの献身性は良いのですが、最後のフィニッシュ含めて本領発揮とはなっていない印象です。

レンタル移籍で活躍すれば買取の可能性もあったかもしれませんが、サッスオーロに戻りそうですね。

 

・アベル・ルイス:典型的な9番タイプだがまだまだ改善あり

最前線でプレーする典型的な9番タイプのアベル・ルイス。

プレシーズンに少しばかりの出場機会もありましたが、まだまだトップチームでやっていくには早そうです。

それでもフィニッシュする自分の形はいくつも持っており、完全なストライカーですね。

プレーの精度不足だけでなくプレーの引き出しもまだ少なく、バルサBで成長して2、3年後には期待。

プレシーズンにはまたアベル・ルイスは呼ばれて試合に出場するでしょうから、毎シーズン成長した姿に期待しています。

 

 

4、不安なポジションは誰が出場しても大幅な戦力ダウンするポジション

・不安なポジションは左SBくらいだった

シーズンも終盤にさしかかっているので、バルサを見ていて不安だったポジションについて回答します。

不安だったポジションは左SBくらいですかね。

アルバの存在感が大きいということもあり、左SBに誰が入ってもチームの大幅な戦力ダウンは避けられなかったので、そこだけですね。

アルバがこれまで怪我なくやってこれたのは大きかったですし、アルバに感謝です。

他のポジションは選手をやりくりすればどうにか戦えると感じていたので、他であまり不安なところはありませんでした。

ピケやブスケツやメッシ不在という、ピンポイントな選手の離脱は不安を感じていましたが。

 
 

4 Responses to “《質問》2018/19シーズン3月までの選手評価は?②”

  1. レト より:

    コウチーニョの不振は予想外でしたね。
    去年は思ったより早く適応できていたようにみえましたが、それもイニエスタのフォローありきだったのでしょうか。

    そこまで突破力はないのに持ちすぎるプレースタイルがバルサに合わないのかもしれません(視野もあまり広くないですし)。球離れがいいときは普通に良いのですけれど。

    • バケンジ より:

      「レト」さん、コメントありがとうございます。

      コウチーニョの今シーズンの不振は確かに予想外でした。
      それでもチームは勝利できているのは喜ばしいことですね。

      コウチーニョの不振がイニエスタ離脱だけが原因だと思いませんが、
      ・左サイドでアルバに気をつかって狭いスペースでしか動けない
      ・対戦相手のコウチーニョ対策
      ・自分を追い越す選手がアルバだけでコウチーニョの連携攻撃の単調化
      ・メッシに気をつかいすぎる
      ・自信喪失による積極性の無さ
      これら含めてコウチーニョの不振には多くの要因があると思っています。

      プレースタイル的にボールを持ちすぎてのボールロストは目立ちますね。
      特にフィジカルコンタクトが強くないのに無理にキープしようとしたりもするので、
      状況によってもっとシンプルにプレーする機会は増えてほしいです。

      またのコメントお待ちしております。

  2. たけちゃんまん より:

    バケンジさん!復活お待ちしていました!!

    いつも楽しく拝見させて頂いています。

    • バケンジ より:

      「たけちゃんまん」さん、コメントありがとうございます。

      楽しく見てもらっているなら幸いです。
      記事の更新は毎日とはならないでしょうが頑張ります。
      またよろしくお願いします。

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