《質問》ラウール・ヒメネスが20年夏にバルセロナに加入するのはどう?
コメント欄に質問があったので回答します。
『いつも楽しく拝見させて頂いております。
ファン・デ・ベークに続いて全く噂になっていないのですが
ウォルバーハンプトンのラウール・ヒメネスについてはどう思いますか?
第二のフィルミーノと言われているようで
周りを活かすのが得意でハードワークもし
自分でも得点を取れるのでスアレスの後釜に
いいのではないかと個人的には考えています。
こちらも全く噂にはなっていませんが・・・。
年齢が二十代後半というのがネックですが
ラウタロやヴェルナーと比べて安価で獲得しやすいのではないかと思うのですが』
貴重なコメントありがとうございます。コメント欄は記事の下部にあります。
■ 目次
ウォルヴァーハンプトンで大活躍中のラウール・ヒメネス(28)
プレミアリーグ6位のチームを牽引するラウール・ヒメネス
ラウール・ヒメネスは昨シーズンから
ウォルヴァーハンプトン(以下ウルブス)で活躍し、
今シーズンも大活躍のセンターフォワード。
今シーズンは公式戦44試合で
22ゴール10アシストを記録しています。
ウルブスと言えばバルサカンテラ出身で
体つきがごつくて活躍しているアダマ・トラオレも在籍。
(バルサ時代は体が大きくなかったので別人と思っていました^^;)
ラウール・ヒメネスは多くのビッククラブから
関心が寄せられています。
28歳という年齢を考えれば、ビッククラブへの移籍は
最後の大勝負になるのかもしれませんね。
ラウール・ヒメネスのプレーの特徴
ラウール・ヒメネスですが
ベンフィカ時代に1回、今シーズンの活躍で何度か
くらいしか名前を聞いたことがありませんでした。
なのでラウール・ヒメネスの試合をみたことがありません。
それでもプレー集やボールタッチ集をみて、
ラウール・ヒメネスがどんな特徴がある選手なのかをご紹介します。
まずは長身(190cm)と体格の良さが目につき、
相手CBを背負ってのキープ力がありますね。
体を相手CBに預けてボールをほぼ動かさずにキープするというよりも
ボールを動かしながらのキープやドリブルが好きな選手。
長身でガタイがいいのでお世辞にも俊敏な選手ではありません。
しかし、スアレスのように相手の逆を突いたり
スペースにボールを蹴りこんでのドリブルがうまい。
キックモーションからの切り替えしは大きな武器。
ゴール前でアクロバティックなシュートを放つこともあり、
ダイレクト(ワンタッチ)でのシュートが特にうまいです。
近くにいる選手との関係性で得点を奪える力があり、
そこが第2のフィルミーノと呼ばれているのかもしれませんね。
今シーズンは10アシストを記録していますが、
プレー集を見る限りはそこまでパスが上手いようにはみえません。
パスはずれているシーンが多く、
中距離から長距離のパスはずれることが多いので
10アシストはゴール前でのパス中心なんですかね。
ゴールが決めれる選手なのはうなずけますが、
アシスト面では周りの選手に助けられているのかもしれません。
試合を45分間でもみていれば
良いところと悪いところがもっと出ますが、
プレー集とボールタッチ集からならこれくらいが限界になります。
バルセロナでラウール・ヒメネスは活躍できるのか?
スアレスの後釜と考えて獲得すると厳しそう…
スアレスの後釜にラウール・ヒメネスですが、
バケンジは厳しいと感じました。
実力面で少し足らないと思います。
得点力はありそうですが、
ゴールのバリエーションが少ない印象を受けます。
また、パスが上手いようにみえず
周りを活かそうにもパスが少しでも
ずれたらバルサでは致命的です。
ガチガチにスペースを消してくるであろう相手に対し、
パスが少しでもずれようものならボールロスト、
もしくは攻撃のチャンスを失ってしまいます。
スアレスもパスは雑なところがあり、
そこはバルサファンも少し不満に思っているはず。
周りを活かせそうですが近い関係性に限られ、
2トップでのラウール・ヒメネスなら面白そうです。
しかしバルサは基本的に1トップであり、
1人で対戦相手のCBとやりあえるだけの高いレベルが求められます。
バルセロナのCFに求められるのは大きく
・得点力
・試合の流れの中での貢献
の2つがあります。
ラウール・ヒメネスはこの2つをみたときに、
両方とも少し力不足の印象を受けました。
PA内で得点力が高いだけでバルサのCFは務まりません。
また、試合の流れでいい活躍はするけど得点が決めれない
FWはバルサのCFとしては難しい。
近年はバルサファンのチームへの期待感があまりにも高く、
CFにラウール・ヒメネスではバルサファンは納得しないと感じました。
チーム状況が悪かったり弱かったりすれば話は別ですが、
メッシがチームにいて一応CL優勝を狙うバルサでは、
ラウール・ヒメネスがスアレスの後釜は厳しいと思います。
攻撃のオプションの1つとしての獲得なら大丈夫!
スアレスの後釜としてラウール・ヒメネスは厳しいと思いますが、
攻撃のオプションとしては面白いです。
上記にも書いたように
・ダイレクト(ワンタッチ)でのシュート
・近い関係性で得点を奪える力がある
この2つをラウール・ヒメネスは持ち合わせています。
これを試合中の武器で言い換えれば
・PA内で得点を奪える力がある
・2トップで連携面が良いFWがいれば活躍できる
常時スタメンでバルサのCFは難しくても、
試合途中に得点が欲しい状況でラウール・ヒメネス投入は全然アリです。
190cmの長身でターゲットマンになるだけでなく、
PA内での得点力は大きく期待できます。
ラウール・ヒメネスと誰かを2トップで起用し、
攻撃力と決定力アップというオプションが考えられます。
試合に出場する時間が短く連携面を合わせたり、
短い時間で結果を残してチームメイト・バルサファンの
ハートをつかむのは大変ですが、
ラウール・ヒメネスならバルサで活躍できる可能性はあると思います。
移籍金が高くなりそうなラウール・ヒメネスをバルサはスルー!?
ラウール・ヒメネスは28歳で
ラウタロやヴェルナーより安価かもしれません。
しかし、今シーズンの活躍とウルブスが
3600万ユーロで獲得したことから
移籍金は結構高いと予想しています。
コロナショックで市場全体の価格が下がるとはいえ、
昨夏(19年夏)に獲得したチームのエースを
ウルブスが安売りするようには思えません。
移籍金は他クラブとの競争も考えれば、
ウルブスが獲得した移籍金に少し上乗せした
4000万ユーロほどになると予想しています。
昨夏までのバルサなら4000万ユーロの数字は
簡単に出せる印象があります。
しかし、バルサは本当にお金がなく
4000万ユーロという大金のねん出は難しいと思います。
ラウール・ヒメネスのバルサでの役割、
4000万ユーロという高額な移籍金から
バルサのラウール・ヒメネスの獲得はないでしょう。
バルサ周辺に噂がなく獲得自体ないのかもしれませんが、
ラウール・ヒメネス獲得はスルーでいいと思います。
まとめ
ラウール・ヒメネスにはいくつかの武器がありますが、
バルセロナのCFとしては少し実力不足だと思います。
スアレスの後釜ではなく攻撃のオプションの1つ
としての活躍なら考えられます。
しかし、移籍金が高額になりそうなこともあり、
今夏でのラウール・ヒメネスの獲得はスルーでいいと思います。