国王杯準決勝2nd 3/4 ビジャレアルVSバルセロナ 試合評価
■ 目次
試合での問題点
何度かブスケッツがプレスをかけた後のスペースを使われる場面があった。ブスケッツ飛び出し時の他の中盤の選手のポジショニングも悪くはなかったが、バックラインの選手がカバーに入るなど、何か対処が必要かもしれない。守備ブロックが7人なのである程度の中盤のスペースは出来るかもしれないが、バックラインにフリーでのドリブルシーンは作られたくない。
この試合ではチームの攻撃の姿勢が中途半端だった。点を取らないで良い状況に試合早々になったので難しかったが、前に行く姿勢が少なすぎた。裏へのボールで前のめりになる相手の裏をつけていたが、それだけでは相手の攻勢を止める要因にはならなかった。もう少し試合のペースを攻撃で握りたかった。
試合での良好点
カウンターと前線の3選手での攻撃に磨きがかかってきた感がある。相手の守備を崩す攻撃が3選手でも何回か作れていた。良い意味でとらえ、これからも頼っていきたい部分である。それにしても前線の3選手に得点が偏り過ぎている感はあるが。
この試合では試合を決定づける得点を比較的早めに奪え、試合の勝敗を決定づけることに成功した。ダメ押しゴールも生まれ、得点という部分では大満足の試合になった。
試合のペースは相手に握られた感はあるが、それでも何故かそこまで焦ってる感がないチームが良かった。様々な状況の試合展開でも戦えそうで、良い意味でバルサらしくなく、強いチームになっている。
選手評価
()内は、1~5段階評価で3が普通、5で最高、★はマンオブザマッチ
GKシュテーゲン(5)★
前半の何度かのビックセーブ、足元での落ち着いたパス回しと安定したプレーでバルサのゴールを守った。足元のプレーで相手のプレスをひきつけすぎな部分はあるものの、将来的にあれぐらいがキーパーの足元のプレーの基盤になるのかもしれない。
DFモントーヤ(3)
試合立ち上がりの15分は久しぶりの試合もあり、ミスが目立ったがそれからはまぁまぁ安定していた。
DFピケ(5)
この試合の守備のもう一人のMVP。チェリシェブへのパスをカットするだけでなく、ビジャレアルの左の速い攻撃をことごとくカットした。読みなのか経験なのかポジショニングなのか、とても安定していた。引いた守りでは本職のCBのピケがいないと、不安な部分が出てきそうだと感じさせる。
DFマスチェラーノ(3)
引いた守備ではどうやら苦手な感じがする。前に出たところの裏を使われたりと、激しい当たりが目立つシーンは少なかった。中盤に入ってからは特に問題なかった。イエローも貰わず、決勝も無事に出場できそうだ。
DFアルバ(4)
中央へのカバーとサイドでの攻防といい、ほぼ完ぺきな守備を見せてくれた。最近は攻撃よりも守備でのレベルの高さを発揮している。守備範囲といい、マテューのサイド起用はもうほとんどないかもしれない。
MFブスケッツ(3)
何度かビジャレアルのプレスに取られるシーンがあったが、それでも守備では貢献した。ブスケッツの出た所のスペースを使われたりと、チームの守備ではこの時期での問題は修正可能だろう。
MFラフィーニャ(3)
相手のプレスに苦しめられた中、それでもよくボールをキープしてくれた。守備でも何度か危ないシーンでのカバーを見せ、良く走ってチームをサポートしていた。
MFイニエスタ(3)
攻守でチームをサポートし、パス回しでは中盤の中心としてよく絡んでいた。中盤の守備をカバーし、低めの位置取りでチームを支えた。
FWメッシー(3)
メッシにしてはおとなし目だったが、後半は中盤でボールを回すためにも中に入ってプレーした。攻撃のアクセル役としてチームの中心であり、その役割は十分にこなせていた。ナイスパスも当たり前のように通すところが偉大すぎる。
FWスアレス(4)
カウンターの基点となり、攻撃にどんどんマッチしてる感がある。ゴールも決め、守備ではハードワークでボールを追い回した。パス回しの中での飛び出しのタイミングもつかめてきた感がある。
FWネイマール(4)
ボールタッチが少ない中、カウンターと2点奪ってチームに貢献。今シーズンの大事な所での決定力は、チームに大きく貢献。
DFマテュー(4)
マスチェラーノよりも引いた守備では適任かもしれない。高さやフィジカルも含めれば、ピケとのコンビは真ん中に迫力が出る。いきなりの途中交代でも安定したプレーだった。
MFシャビ(4)
試合投入とほぼ同時にビジャレアルが10人となり、試合のペースとボールはバルセロナペースになった中、精度の高いプレーでそれを助長した。3点目のネイマールへのパスなど、フリーでプレーさせると危ない存在は健在である。
MFラキティッチ(3)
ブスケッツがもし怪我でいなくなったら、中盤の底に入るかもしれない良いシミュレーションの試合になった。攻撃的ならラキティッチ、カウンターを警戒するならマスチェラーノと、なんとか回せそうだ。
最後のまとめ
何とか無事に決勝進出を決めた。試合展開は見ていて危なげなかったが、ルイス・エンリケの中ではある程度計算の範囲内なのかもしれない。
コパ決勝は5月末となり、チャンピオンズで敗退していたらシーズン最後の公式戦となる。少しでも今シーズンが伸びてくれれば<(`^´)>
国王杯のことは一度忘れて、ここからはリーガとチャンピオンズに集中だ。特に3月は、首位決戦となるクラシコもあるから首位の交代もあり得るかもしれない。次の試合は中三日でのリーガ第26節のラージョ戦なので、それまで体を休めてほしい( `ー´)ノ