17/18リーガ第36節 5/6 バルセロナ対レアル・マドリード クラシコ 試合結果・評価

時間帯別試合支配率

※赤色はバルセロナ、白色は互角、黒色はレアル・マドリード

・バルセロナ5分、レアル・マドリード5分、互角80分

 

試合序盤はバルセロナが少しだけ有利に試合を進め、10分にスアレスのゴールで先制。

しかしすぐさまロナウドにゴールが生まれ、同点に追いつかれた。

前半の中盤の時間帯はレアル・マドリードが、少しだけ有利に試合を進めたがスコアは動かない。

終盤には選手間同士でのいざこざが起き、その中でセルジ・ロベルトが不用意な暴力行為で一発退場してバルサは後半の45分間を10人で戦うハメに。

 

後半からレアル・マドリーはロナウドをベンチに下げ、攻撃の怖さが大幅にダウン。

バルサは10人になりゴールを守る守備に切り替えたことで、中央を固めたコンパクトな守備ブロックに。

そんな中で一発な速攻からメッシがゴールを決め、バルサが勝ち越しに成功。

しかしベイルに強烈なシュートを叩き込まれ、2対2の同点に。

そのまま最後までスコアは動かず、2対2の同点で試合は終了した。

バルサの無敗記録は継続され、リーグ戦の無敗優勝まで残り3試合。

 

試合での課題点

・前からプレスをかけにいくもその後ろを何度も使われた

バルサは前からプレスにいき積極的にボールを奪いにいくものの、その背後のスペースを何度も突かれた。後半になりスペースを作らないことでこのシーンはなくなったものの、このシーンは前半に何度もみられた。前半途中で戦い方の変更をしても良いほど問題が起きており、来期はこういう対処も早くしていく必要がある。

 

 

試合での良好点

・後半になり戦い方がはっきりしてからの試合運びは良かった

前半立ち上がりは良かったものの、中盤からレアルのパス回しを捕まえきれずに試合のペースを渡してしまった。後半は10人になったことでチームの戦い方がはっきりとし、バルサらしい戦い方ではないものの試合運びがうまかった。11人の時からこういう試合運びができればなお良かった。

 

 

監督選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMOMの選手。

監督エルネスト・バルベルデ(7)

クラシコに現状のベストメンバーをそろえて挑み、セルジ・ロベルトの退場によって後半は難しい試合となった。

前半の11人対11人のときにレアルに試合のペースを握られていたのは問題だったものの、後半はできる戦い方でしっかりと戦えていた。

負けずに終えれたことは大きな評価で、最後は負けないのがバルベルデ監督の凄さ。

 

GKシュテーゲン(7)

2失点ともセービング不可能なもので、それ以外はすべて防いだ。飛び出し、ハイボールのキャッチで良いセービングをみせ、足元のプレーも良かった。

 

DFセルジ・ロベルト(4)

退場するまではビルドアップや守備面で良いプレーをしていただけに、冷静さを失った退場のシーンは残念。周りの選手は熱くなりながらも頭は冷静だったが、セルジ・ロベルトはその空気が読めなかった。

 

DFピケ(7)

最終のラインコントロールだけでなく右サイドのカバーリングもし、ビルドアップでも良かった。何度か一か八かのスライディングはいらなかったものの、ゴール前での守備も含めてピケの存在感は大きかった。

 

DFウムティティ(6)

ピケにラインを合わせながら対人の守備やカバーリングで強さをみせ、ほとんどのシーンでうまく守った。ビルドアップのパス回しでも良かったものの、何度か守備の対応でもっとうまく守れたように思えた。

 

DFアルバ(6)

相手の裏を取る効果的なランニングが何度かあり、守備面でもあまり問題はなかった。しかし縦パスが引っ掛かり、左サイドの守備で何度か混乱に陥り、アルバなら周りと連携してもっとうまく出来る可能性があった。

 

MFコウチーニョ(6)46分OUT

効果的なラストパスが何度かあり、狭いスペースでのプレーもうまさをみせた。しかしボールに触る機会が少なく、もっとボールに触れて試合に入っても良かった。守備ではマルセロをみながら守っており、あまり問題はなかった。

 

MFラキティッチ(8)

豊富な運動量で中盤を走り回り、攻守において顔をみせた。守備ではプレッシングや挟み込みやカバーリング、攻撃ではシンプルなパス回しにドリブル突破など効果的なプレーでチームに貢献した。終始クレバーなプレーをみせていた。

 

MFブスケツ(7)

ラキティッチ同様クレバーなプレーが多かったが、何度か中盤のバランスを失うことがあった。自分の裏のスペースを取られたり、横のスペースを上手く突かれ、レアルの攻撃に混乱した。攻撃では質の高いプレーでパス回しができており、守備で混乱した時にブスケツの統率力が期待される。

 

MFイニエスタ(7)58分OUT

前半から高いキープ力とドリブルで攻撃に変化をつけ、局面打開やファールを受けて良いプレーをみせた。守備では左サイドを助けれなかったり、後方の戻りが多くなって貢献度は低かったものの、攻撃面での貢献は大きく唯一無二の出来だった。最後のクラシコで勝利できなかったことがただ残念。

 

FWメッシ(8)★

後半に数少ないチャンスをゴールに結びつけ、何度も個人の突破力でチャンスを演出した。守備面でも大事なところでは守備をし、攻守において仕事をした。少し頭に血が上る時間帯もあったが、終始冷静にうまい試合運びをみせた。

 

FWスアレス(7)90+2分

1ゴール1アシストと勝負強さをみせ、チームの2得点に絡んだ。戦う姿勢も素晴らしく、守備でも貢献していた。しかし攻撃の流れを止める機会が多く、メッシやコウチーニョなどとの細かい崩しでは上手くいかなかった。

 

DFセメド(7)46分IN

守備では問題なく、攻撃では今日は少し持ち味が出た。1人少ないこともありフォローがなく、前にドリブルを運ぶことが多くなり、これが逆にセメドにとっては良かった。良いドリブルを何度もみせ、相手の裏を取るランニングからチャンスも演出した。来期は少し遠慮も抜けて攻撃面での貢献、守備面での向上が求められる。

 

MFパウリーニョ(7)58分IN

守備を固めるという強固さで投入され、守備面でしっかりと守備をした。攻撃でも空いたスペースに走り込み上手くパスを受け、前線との良い中継役となっていた。

 

FWパコ・アルカセル(6)分90+2分IN

時間を使うことと、守備のハードワークで投入され、ポストプレーで一度ボールを触るだけに終わった。自分の仕事は全うした。

 

試合結果

バルセロナ2対レアル・マドリード2

得点者

10分スアレス(セルジ・ロベルト)

14分ロナウド[レ]

52分メッシ(スアレス)

72分ベイル[レ]

 

最後に一言

本拠地カンプノウでの試合ということで勝利が渇望されたが、10人になったことで引き分けという結果に満足。

無敗優勝に大きな価値はないものの、ここまで来れば一応無敗優勝できればいいかな^^

ここからはローテを使いながら出場機会が少ない選手の良いテストになればOKで、主力選手は休んでロシアW杯に備えてくれれば。

 
 

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