《質問》バルベルデ監督で引かれた相手を崩すサッカーは蘇る?

コメント欄に質問があったので回答したいと思います。

『バルセロナがすごい好きでいつもこの記事拝見させていただいております。

少し前の記事を蒸し返すようで申し訳ないのですが、前のセビージャ戦をみてもバルセロナが攻撃で引かれても崩すサッカーを蘇らせるためにはバルベルデではダメだと思いますか?

バルベルデもクライフの教えを受けた一人でもありますし、カンテラの選手を使う意志は来年もないのでしょうか、、』

貴重なコメントありがとうございます。コメント欄は記事の下部にあります。質問・疑問点だけでなく、思ったことなど何でも書いて頂けるとありがたいです。

 

見解・回答

1で「引いた相手を崩すのはどの監督でも難しい」

2で「来期の選手の陣容でカンテラを起用する気があるかはわかる」

3で「まとめ」

について書いています。

 

1、引いた相手を崩すのはどの監督でも難しい

・引いた相手を崩す明確なプランはまだ見つかっていない

自陣に引いた相手を崩す策ですが、この明確なプランはまだ見つかっていないと感じています。

全ては相手の守り方次第で攻める場所、どこを攻撃の起点にするかは変化していくので、明確に引いた相手にはこの攻撃が有効というのはあまりない印象です。

グアルディオラ監督は引いた相手を崩すのがうまく、監督としては珍しくボールの動かし方やフォローの入り方にも細かく指示をしています。

バルベルデ監督は選手の配置変更や入れ替えは行いますが、引いた相手を崩す明確なプランはあまり指示をしていない印象です。

しかし、一般的に引いた相手を崩すときに明確な指示を出せる監督のほうが少ないでしょう。

守備に口は出しても、攻撃は選手のアイデア任せの部分が多い監督のほうが多いはずです。

攻撃にはセンスが必要で、バルベルデが攻撃のセンスがある監督だとは正直感じません。

バルベルデ監督が続投している以上、引いた相手には選手の入れ替えやシステム変更で主に対処し、最後の部分は選手任せになるとは思います。

 

・相手を下げさせるパス回しがバルサには求められる

引いた相手を崩せないならカウンターを活用して得点を決めるというのが主流ですが、バルセロナはそれでも相手を下げさせることが重要だと考えています。

バルサが敵陣地でプレーをするとプレッシングがあり、まず守備面の心配が少なくなります。

もしプレッシングを突破されても最終ラインがいるので、そこで対処することができます。

バルサの最終ラインは高いので裏のスペースを恐れる人はいますが、一発のパスで破られる方が稀なのでここは心配するところではありません。

プレッシングを突破されて最終ラインに負担がかかっても、そこで遅らせて守備ブロックを敷いてしまえばOKです。

バルサが相手を押し込んで敵陣地で試合を進める、相手側からしたら下げさせられて守っているわけですが、この状況がバルサには最も好ましい試合展開で間違いありません。

最後の崩しは選手任せにはなってしまいますが、そこはメッシ中心になんとかしてくれると願っています^^

 

・現在のバルベルデバルサは相手を下げさせることができていない

現在のバルベルデバルサの一番の問題は、ビルドアップからボールを動かして相手を自陣に下げさせられていないことです。現在は

パスを回せない→ロングボールで対処→セカンドボール勝負→そこで負けたらキツイ試合

という感じです。

「パスを回せない」、この打開策がバルベルデ監督には見つけられていません。

現在のロングボールは本当はあまりしたくない攻撃の形で、仕方なく蹴っているという状況です。

ビルドアップの安定化を図るために

選手の入れ替え、システムの変更、選手の流動性を上げるなど

対処するパターンはいろいろありますが、今シーズンはこれといった打開策は見つけられませんでした。

バルサがパスを回してくるのはリーガの相手ならどこでも知っており、相手が前からプレッシャーをかけてくるのは当然です。

難しい問題ですがバルセロナの監督を指揮する以上、これを考えていかなくてはいけないように思います。

前任のルイス・エンリケも打開策は見つけられず、ある程度打ち合い覚悟でMSNにボールを預けるという形で勝ってきたという印象です。最後の3-4-3は面白い起用でまだ見たかった印象ですが^^;

 

・トライする気があるならバルベルデ監督続投、諦めるなら新監督就任!

なのでバルベルデ監督がこの打開策を見つけれない場合は、引いた相手を崩すどころかバルサスタイルの復活とはならないでしょう。

バルベルデ監督ならまだ策はあると思っており、それにトライする気持ちがあるならバルベルデ監督でいいと思います。

トライする気がなく諦めてしまうなら、バルベルデ監督から新監督への交代がベストだと考えています。

ここはバルベルデ監督次第なので、シーズン終了後に「来期はもっとバルサらしいサッカーで勝利を目指すよ!」くらいのコメントは聞きたいところですね^^

 

 

2、来期の選手の陣容でカンテラの選手を起用する気があるかはわかる

・今夏の放出、そして補強の具合でカンテラを起用するかは見えてくる

バルベルデ監督がカンテラの選手を起用するかですが、来期の選手の陣容しだいですね。

放出でどれくらい出るのか、補強をどれくらいするのか、これをみればカンテラ選手を起用する気があるかは見えてきます。

カンテラ選手を起用する気があるなら「選手数は少なく、補強も少なくなる」のは間違いないです。

来期の選手数は僕としては20~21人と少数で十分だと思っています。

バルサには一人で多くのポジションができる選手がいるので、信頼度の低い選手を残すくらいなら放出させた方がスッキリする印象です。

これには選手の年俸問題も少し関係しており、年俸を下げれないなら選手数を少なくすることで対処するべきだと思います。

現在のバルサカンテラで来期トップチームに昇格しそうなのはアレニャくらいで、あとはバルサBで待機というふうにはなってくるはずです。

もしもアレニャをトップチームに残さない、補強を多くする状況なら、カンテラを起用する気がないと判断してOKだと思います。

 

・8月、早ければ7月にはカンテラを起用する気があるか分かる

それが分かる時期は8月くらいになるでしょう。

シーズンが終わった5月や6月にバルサは収支の関係で補強に動けないはずで、動くなら7月か8月です。

8月くらいになると補強選手の話もある程度収束してくるので、ここでバルベルデ監督がカンテラを起用する気があるのか判断していいと思います。

早ければ7月と書いたのは、補強の話がうまくまとまると7月には決定して、この時期でカンテラを起用しないことが分かるはずです。

バルセロナの場合は移籍期限最後まで補強のうわさは絶えないので、カンテラ選手を起用してほしいと思っている人は最後まで補強話がまとまらないことを祈るしかないですね。

 

あとはプレシーズンにカンテラの選手をどれくらい呼ぶのかというポイントもありますが、W杯イヤーなのでプレシーズンに遅れて合流する選手が多いと予想されるので、あまりあてにはならないですかね^^;

ロシアW杯でのバルセロナの選手たちの活躍に期待すればするほど、チームへの合流は遅れますが4年に一度なので代表で頑張ってきてほしい!

 

 

3、まとめ

・引いた相手を崩す明確なプランはないが、バルサは相手を下げさせなければいけない

・カンテラの選手を起用するかは「選手数が少なくなり、補強が少ない」で判断

 
 

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