17/18リーガ第32節 4/14 バルセロナ対バレンシア 試合結果・評価
■ 目次
時間帯別試合支配率
※赤色はバルセロナ、白色は互角、黒色はバレンシア
・バルセロナ25分、バレンシア0分、互角65分
バルサがボールを長い時間保持して試合は進んでいく。
バレンシアは中央の守備を固めた。バルサにサイドでボールを持たれるにはOKという守備で、バルサはサイドで比較的楽にボールを受けることができて楽だった。
またバレンシアはボール保持者へのプレッシングが遅れる時があり、そういう意味でもバルサは楽にパスを回せる。
バレンシアはカウンター、バルサはサイドから攻撃を展開し、お互いにシュートチャンスが訪れた。
そして15分に、スアレスがゴールを決めてバルサが先制。バルサが1点リードで後半へ折り返した。
後半も前半と同じ試合展開で進み、CKからウムティティが決めて2対0。
その後はバルサに余裕が生まれ、バレンシアの動きが鈍くなりバルサペース寄りで試合は進んだ。
試合終盤にデンベレがいらないPKを与えて1点取り返されるも、逃げ切ってバルサが2対1で勝利。
リーガ優勝に一歩近づく勝ち点3をゲットしただけでなく、リーガ無敗連続試合を39で新記録、そしてCLの悪いイメージを少し払しょくできた試合となった。
試合での課題点
・攻撃時に周りの選手の動きが少ない
コンディションの悪さもあって、攻撃時に周りの選手の動き出しがとても少なかった。サイドにスペースがあってそこで回避できたものの、動き出しが多ければもっとチャンスを作れていた。またバレンシアの前からのプレッシングがもっと激しければ、危なかった可能性が高い。
試合での良好点
・何回か完全に前からのプレッシングがはまっていた
今日はバルサの前からのプレッシングが何回かはまっていた。完全にパスコースとフリーの選手を作らせずプレッシングがかかっており、バレンシアのミスを何度も誘発できていた。お互いが4-4-2のシステムでマークが分かりやすかったが、今日はバルサが優位性を出していた。
・よく戦って最後まで走り切った
前半から動きは決して良くはなかったが、最後までチーム全員で走り切って戦っていた。危険な状況で誰もさぼらずハードワークをしており、後半終盤はバレンシアの選手のほうが疲れて足が止まっていた。何人かの選手は明らかに疲れてしんどそうだったが、最後まで自分の役割をこなしていた。
監督選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMOMの選手。
監督エルネスト・バルベルデ(7)
バレンシアが厄介な相手なだけに、現ベストメンバーをスタメンにそろえて挑んだ。
選手に疲れがあっても主力選手を信じて送り出し、勝利で締めくくりリーガ39試合連続無敗の新記録を樹立。
途中交代のカードを切るのが少し遅いように感じたが、最後は時間を使う交代をみせるなど勝負に徹した交代だった。
システムが合致していたからプレッシングが少し良くなっており、そこはポジティブな試合内容だった。
リーガ優勝、そして国王杯の優勝と2冠で締めくくることを願ってます^^
GKシュテーゲン(8)
一度やってはいけないパスミスから大ピンチを招くも、自分のファインセーブで失点を許さなかった。それ以外のセービングも素晴らしく、ハイボールのキャッチングも良かった。PKはコースを読んだだけに残念な失点となってしまった。
DFセルジ・ロベルト(8)90+3分OUT
バレンシアの厄介なゲデスをある程度抑え、素早い寄せで同サイドの守備を守り切った。攻撃ではチャンスに絡まなかったが、右サイドで横幅を使うことに大きく貢献した。パス回しやボールの動かし方も良く、地味ながらチームのプレーの流れを良い意味で止めなかった。
DFピケ(8)
前半早々にイエローを喰らい2度の突破を許して危ないと感じたが、それからは安定したピケだった。ゴール前で決定的なクリアをみせただけでなく、ゴール前でクロスボールを何度も跳ね返した。ボール処理も素晴らしくパスをつなぎ、ビルドアップでも良かった。
DFウムティティ(8)
一度滑ってしまい大ピンチになったものの、それ以外のプレーは安定した良いプレーの連続だった。1対1でことごとく勝ってマイボールにし、シュートブロックでも光った。攻撃ではヘディングで得点も決め、攻守において大きな仕事をした。
DFアルバ(9)
連戦でいつもよく走って疲れているはずだが、今日も走りきった。バレンシアのカウンター時に全速力の戻りで良い守備があり、攻撃では何度も後方から長い距離を走ってサイドをえぐった。あまりのハードワークに勝利への執念や戦う姿勢が見てとれ、とても気持ちが良いプレーの連続だった。本当にアルバには頭が上がらない^^
MFコウチーニョ(9)★79分OUT
2アシストでチームの得点に絡み、攻守にわたっても多くのプレーに絡んだ。攻撃ではボールを受けてアクセントを作り、守備では同サイドの守備をしっかり守りながらプレッシングもさぼることはなかった。チームプレーに徹しながら個性をうまく出しており、とても賢いプレーと精度の高いプレーでチームの勝利に大きく貢献した。
MFパウリーニョ(7)
ブスケツの不調のせいか攻撃にあまり出ず、守備やバランスに重きを置いて自分の仕事をこなした。ブスケツの代わりに豊富な運動量で守っており、何度もボールを奪い返した。守備の甘さがなくもなかったが、よくブスケツをカバーしてチームプレーに徹していた。
MFブスケツ(7)
コンディションが良さそうでなく動きにメリハリはないが、大事な部分は常にカバーとフォローをしていた。試合終盤は走るのもいっぱいいっぱいという感じだったが、自分のポジショニングはしっかり守っていた。運動量はいつもより少なかったが、後方でうまくプレーしていた。
MFイニエスタ(8)84分OUT
高いキープ力で数的不利ではファールを受け、ボールをほとんど失わずにプレーしていた。イニエスタらしいプレーが連発しており、まだまだハイレベルは健在。守備でも中央に絞りながら守っており、同サイドの守備は危ないシーンも少なかった。
FWメッシ(7)
ドリブル突破に細かいパス交換で、中央を固めたバレンシアの守備を何度か切り裂きチャンスを演出した。中盤の位置ではシンプルにプレーする機会が多く、ボールをよく動かしていた。ゴールやアシストは出来なかったが、コンディションは良さそうだった。
FWスアレス(7)
先制点を決めてボールを引き出して攻撃に絡んだものの、雑なプレーが目立った。攻撃の流れを止めてしまうこともあり、全体的にプレーが雑だった。ハードワークではいつも以上と思える頑張りで、そこは見ていて気持ちが良かった。
MFデンベレ(5)79分IN
試合に出場していないことで少しコンディションは落ちているようだった。いらないスライディングからPKを献上し、デンベレにとってはいい勉強に。個人的にはあと2回はくだらないファールからの失点を献上しないと、デンベレの守備意識は変わらないと思っているのであと2回待ちです(笑)。最終的に勝利したのでデンベレのダメージは少なく、勝ち点を落としてたらあと1回だったかも^^;
MFデニス・スアレス(7)84分IN
左サイドで切れ味あるドリブルをみせ、最後は決定機にシュートを放った。クロスやシュートのどれかが得点につながっていれば良かったのだが、ほぼ試合に出場していないながらもコンディションが良いのは見てとれた。
DFセメド(ー)90+3分IN
試合終了間際に投入されてプレーに絡まず採点不能。
試合結果
バルセロナ2対バレンシア1
得点者
15分スアレス(コウチーニョ)
51分ウムティティ(コウチーニョ)
87分パレホ[バレ]
最後に一言
CLを残念な形で敗退し、チームが崩れる可能性があっただけに今日の勝利は大きい意味がある。
チームはもう一度気を引き締めなおして試合に挑み、手強い相手のバレンシアを退けた。
今のチームには1週間の休みがほしい!と思えるほど疲れていますが、ミッドウイークにはセルタとのアウェイがあり、厳しい戦いになりそうです。
ひとまず今日の勝利、選手たちの最後まで戦うというリアクションで、ポジティブな感覚を受ける試合でした。