《質問》スペイン・バルセロナに追いつくために日本の育成年代には何が必要か?(動画付)
コメント欄に質問があったので回答したいと思います。
『質問ですがバケンジさんはずっとバルサを観て来られて又、ご自身もプレーされてきて、今の日本の育成年代(特に小学生)がスペイン、バルサのサッカーに追いつくには何が必要と思いますか?
私にはバルセロナを心から愛し、スペインでプロになる事を夢見ている10歳の息子がいます。この春スペインに渡りある大会に出ます。
バケンジさんは、ずっとバルサのサッカーをマニアックに分析されてきて今この国のサッカー、特に育成年代を見て何を思われますか?
因みに私にサッカー経験はありません。子供がサッカーを始めた2014年から真面目にサッカーを、特にバルサを夜中に起きて研究するようになりました。』
貴重なコメントありがとうございます。コメント欄は記事の下部にあります。質問・疑問点だけでなく、思ったことなど何でも書いて頂けるとありがたいです。
質問に回答するのと、厚かましいですが質問者さんには僕からアドバイスを書かせてもらっています。
■ 目次
見解・回答
1で「日本サッカーの育成年代に必要なのは“多くの優れた指導者”」
2で「サッカー以前に“考えると自学”という教育が日本にはない」
3で「僕からの3つのアドバイス」
4で「まとめ」
について書いています。
1、日本サッカーの育成年代に必要なのは“多くの優れた指導者”
・日本サッカーの育成年代に必要なのは優れた指導者
日本の育成年代に必要なものですが、多くの優れた指導者だと思います。
日本ではスペインと違ってライセンスなしに誰でも指導できますが、スペインではライセンスなしに指導者にはなれないはずです。
まずこの部分から、日本では優れた指導者ではない人にサッカーを教わる人が多くいると思っています。
僕の経験から言えば、中学時代は優れた指導者と出会いしましたが、高校時代はダメな指導者に出会ったと今でも思っています。
指導者の底上げではないですが、スペインのような強いサッカー大国になるなら多くの優れた指導者は必須です。
現在の日本には優れた指導者は少ないと感じていますし、その指導者はプロなどを指導して育成年代に携わっていないこともあるので、優れた指導者の数が根本的に足りないと思います。
・サッカーを知っている人数が日本には圧倒的に少ない
そして、日本の育成年代がスペインに追いつくのに必要なのは“本物のサッカーファン数”です。
今の子供の年代では野球よりもサッカーをしている人口の方が多く、球技ならサッカーをしている人口が1位です。
それは個人的にうれしいのですが、サッカーを本当に知っている人はまだまだ少ないと思います。
欧州サッカーをみたりする人は大丈夫だと思うのですが、日本代表の試合など年間数試合しか見ない人も多いのではないでしょうか。
バルセロナ対レアル・マドリードのクラシコは、バルセロナでは視聴率80%近いと聞きますし、まずサッカーに触れる機会が圧倒的に足りていないと思います。
ガンバ大阪のホームスタジアムの試合にいっても空席だらけですし、周りからトンチンカンなサッカーの話も聞こえてきたりもします。
現在の育成年代では野球よりサッカーの方が人気があるかもしれませんが、歴史の長さもあって野球の方が話せる人の方が圧倒的に多いと思います。
夏になればほとんどの人が高校野球という甲子園の話をしますが、サッカーが話題に上るのは日本代表くらいでしょう。
日本ではサッカーを知っている人(大人)が少なく、子どもの育成年代がサッカーを知らないのも仕方がないと思っています。
サッカーを知るにはサッカーに触れる機会を増やすことで解決し、それは夏の甲子園のように日常会話の中でサッカーが話されるときですかね。
日本のサッカーの育成年代の話ですが、僕はその原因は子どもたちではなく周りの大人にあると思っています。
周りの大人がサッカーを知らないのに教えることはできませんし、優れた指導者がいた方が育成年代には大きなプラスになると思います。
子ども自身が“考えて自学”して成長することはもちろんできますが、周りの大人がやっていないことができる子供は少ないと感じています。
少しサッカーという育成年代から離れたりもしますが、そもそも日本の教育に問題があるというお話も。
2、サッカー以前に“考える・自学”という教育が日本にはない
・日本人はポテンシャルが高く、選手の質ではスペインに負けていない!?
現在の育成年代の子供たちは、正直メチャクチャサッカー上手いと思いますよ^^
ボールタッチも自分の時代よりも間違いなく上手くなっていると感じますし、最近の小学生をみた時にテクニック負けてると思う時なんてよくあります^^;
それでもいつも心の中で思うのは、「試合になったらこのテクニックの半分も生かせないんだろうな~」です。
友人ともよく話すことなのですが、「日本人の多くの人にポテンシャルはある。それでもサッカーを知らないからそれが生かせず終わってしまう」という話をします。
残念ながらというか、サッカーを知る頃には現役を引退してサッカー選手ではなくなっている人が多いのかなと思います。
育成年代のときに大人の今のサッカーの知識や考え方があったら、俺はもっと上のレベルまでいけたかもしれない!と思う人は少なくないはずです。僕はその1人^^
サッカー選手としてのポテンシャルや質はスペインの子供たちと大差はないと思いますが、サッカーを知っているか知っていないかが最大の違いだと思います。
そのために優れた指導者が育成年代を指導して、周りの大人がサポートして、多くの育成年代の選手のポテンシャルを引き出してあげることが重要だと感じています。
・“考える”という力が日本にはない
ここからはサッカーと日本の教育問題についてです。少し嫌な気がする人がいるかもしれませんがご了承を^^;
日本の教育にはそもそも“考える”という部分がほぼありません。日本の教育は優れたサラリーマンをつくるための教育なので、上からの指示をイエスといって実行することだけが求められてきたからです。
しかしサッカーなり現在の日本の状況では、考える力が求められています。
上からの指示待ち人間はもうあまり必要はなく、自分でどうするか考えて行動することが求められており、これができない人が多いですね。
サッカーでは状況の変化に対して選手たちが判断して行動することが必要だと思うのですが、監督の指示をそのまま遂行して負けるチームも多くあると思います。
僕はピッチ上のサッカーの責任の比重は「選手:監督=8:2」だと思っています。
監督がダメでも選手が無視して動くことは可能で、それで試合に勝つことは可能です。
チームの勝利という同じビジョンを描いているなら、選手たちが勝手に動いても優れた監督なら許容範囲だと思います。育成年代ならむしろ、喜ぶ監督が優れた指導者なのかなとも思います。
僕は中学時代から監督の指示を無視してチームメイトに指示をだしていたことがあり、監督の何度めかの指示で仕方なく折れて監督の指示に従うことがありました。
それでも試合後に「なぜあの時はこうしたのですか?」と真っ先に聞きにいっていました。この質問にしっかりと答えてくれる監督だったので、僕にとって優れた指導者との出会いはラッキーだったと思います。
自分で考えて正しいと判断したなら、その判断を信じて動くことが重要だと僕は思います。間違っていると後で気付かされることなんてよくありますが、いい体験だったのかなと感じています。
まぁやりすぎると監督によっては生意気にみえてスタメンから外されたり、嫌がらせもされるのでそこは自己責任ですね^^
・“自学”という習慣が日本にはない
日本の教育で言うと、“自学”という習慣が日本にはないことが問題です。
先進国の中で自学をしない1位は日本とも言われており、日本人は自学をして自己成長をするという感覚があまりにも不足しています。
「今日何か新しいもに触れることがありましたか?」と聞かれたら、多くの日本人は「ありませんでした」と答えるでしょう。
毎日新しものに触れて自学をする習慣が必要なのですが、日本人はこれが圧倒的に足りないですね。
教育しようとする指導者や大人ができていないのに、育成年代の子供に“自学”を指示するのは違うのかなと思います。
成長を続けていない指導者や大人から教えられてもすぐ限界が来ますし、選手としての成長も伸び悩むと思います。
大人だけでなく子供も自学をする必要がありますが、そのお手本としてまずは周りの大人が自学する姿が重要だと感じます。その姿をみて子供も、自学の重要性に気付くと思います。
3、僕からの3つのアドバイス
ここからは質問者さんに対してのアドバイスです。他の方のためにも書いているので、長いですが読むことをオススメします。
僕の思うことなので間違っていることもあるかもしれませんが、参考にはなると思いますよ。
サッカー経験がないということでしたが、僕は全く問題ないと思います。自分の経験から語るのが難しいという側面はありますが、理論さえ理解していればOKです。
例を出すと、まずい料理があってもそれを見極める舌と料理の知識や考え方があれば、料理が一切できなくてもおいしくなるようにアドバイスは出せます。
・時間は夢の達成に有効活用しましょう
現在サッカーの研究をされているようなので、“考える・自学”はされていると思います。素晴らしいです!
それでもお仕事などされて時間的には厳しいかと思います。夜中に起きるのもつらいと思いますし^^;
お子さまがこの春スペインにわたり大会に出るくらいなので、おそらく有望選手なのだと思います。
なにかの選抜メンバーなのかもしれませんね。うらやましいです^^
お子さまがスペインでプロのサッカー選手になるために必要だと思うことに時間を使うと、夢の達成に近づくのは間違いないです。
残念ながら僕はスペインでプロ選手になるやり方はおろか、日本のJリーグ選手になるにはこれをすればなれるというやり方を見つけれていないので、プロのサッカー選手になるための細かいアドバイスはできません。たぶん僕よりお子さまの方がサッカーがうまい可能性もあります^^;
柴崎岳選手がスペインで活躍されていますが、この選手は高校時代に友人からカラオケに誘われたときに、断っていたという話があります。
なぜなら「カラオケに行くのとサッカーがうまくなることは関係がないから、カラオケにはいかない」という理論がしっかりあったようです。
友人関係は大切ですが、夢の達成のために多くの時間を使ってください。友人関係も大切なのでほどほどにですが。
プロサッカーはほんの一握りしかなれない超厳しい世界なので、そこらの人に少し勝てばいいという簡単なミッションではないので、絶対達成できる夢だ!なんてことはさすがに言い切れません。しかし応援はしています^^
・子供の成長を促しましょう
次はお子さまの成長を促しましょう。といっても難しいものではなく、やることは少しです。
親が子供の成長に気を遣うことはこの3つだと思っています。
・身体的な健康
・ポジティブなイメージを持たせること
・周りの環境を整えること
ひとつずつ説明します。
・身体的な健康
身体的な健康とはそのままで、お子さまの体の健康を守ってください。
まだ危なっかしいこともする年ごろだと思いますが、身体的な健康を守るのは親の役割です。
またお子さまの成長を妨げないように、もし夜中に試合をみているようでしたら止めた方がいいと思います。
試合を生で見たい気持ちはわかりますが、睡眠は大事なので夜はしっかりと寝かしてください。録画や再放送で見ることをオススメします。
野球の大谷翔平選手は体を成長させる意味から、高校時代は監督に昼寝を強制されていたようですし、睡眠はとても大事です。
身体的な健康と考えれば「睡眠、食事、運動」なので、食事と運動も大事です。
運動はサッカーの練習で大丈夫だと思うのであとは食事ですが、おそらく大丈夫だと思うので、省かせていただきます。
・ポジティブなイメージを持たせること
これはメチャクチャ大事です。どういうことかというと、すべてにおいての出来事をポジティブに捉えられるかです。
出来事というのは自分の意志関係なしに降りかかってくるものです。それをどう捉えるかが重要です。例を挙げると、
もしサッカーでスタメンを外されても、これをポジティブに捉えるなら
「自分たちのチームをピッチの外から見るチャンスだ!このチャンスで新しい発見をして自分のプレーに生かそう」
ネガティブに捉えるなら
「最悪!もう俺はこのチームにいらないのかな、やる気失せてきたわ~」
スタメンを外されたという一つの出来事ですが、捉え方次第で人生は大きく変わると思っています。
だからこそ、お子様にはポジティブなイメージを持つように努めてほしいです。
これには時間を長く接してきた親の言動が強く子供に影響するので、もしネガティブな言動があるのなら改めることをオススメします。
・周りの環境を整えること
これは主にお子さまの友達関係です。普通のお子さまは学校と家で多くの時間を過ごします。
家の方は親の対応で上記の2つはできると思いますが、学校では友達と過ごす時間が長くなります。
そこで言い方は悪いですが、変な悪い友達と一緒に過ごすことは子供にとって良くないと思います。
そういう時は、親が出て対処するのも一つだと思います。
今回の質問者さんのお子さまはサッカーをやられているので、おそらく友達関係は大丈夫だと思います。
サッカーをやっている子供で変な悪い子供は少ないと思いますし、スペインの大会に出るチームですのでしっかりとした友達関係を築けていると思います。
子供の成長を気にする基本的なことは、この3つだけだと僕は思っています。僕は結婚もしていないし子供もいないので、実際子供がいると他にも大変なことはあると思いますが頑張ってください!
・プロサッカー選手(バルセロナの選手)は何なのか?を考えましょう+α
最後はプロサッカー選手は何なのか?について考えてください。
といってもピンと来ないかもしれないので、ヒントの動画を。
ナイナイが嫌いなら見るのは苦痛だと思いますが、面白く作られているので全て見ても面白いと思います。大事な部分は下に抜粋しています。
※上記の動画はYouTubeチャンネル「イン」様より引用
重要な部分は10:40~の、「目標達成用紙」というところです。
これはプロのサッカー選手になるだけではなく、すべての夢の達成に必ず使えます。
プロサッカー選手はどんな要素でできているのか?、その要素を達成するために何をすればいいのか?
これを考えて目標達成用紙を作成し、これを日頃意識して生活するだけでも夢に近づくと思いますよ。
夢が達成しない最大の原因というのは明確にあります。
それは「夢を忘れてしまうこと」です。
多くの人は自分の夢を忘れて過ごすうちに、夢は叶わないと思ってしまっているだけです。
逆に言えば、「毎日夢を意識して過ごせば、それだけで多くの人より夢の達成に近づける」ということです。
だからこそ目標達成用紙を作成し、毎日見える位置に配置して、毎日お子さまには夢を意識することをオススメします。
また、夢の達成に多くの人が勘違いしていることがあります。
夢を達成するときに目の前のいくつかの階段を超えれば夢を達成できるだろうと思っているのですが、それでは夢は達成できません。
階段をほんの少しずつでもいいから、毎日上がっている人が夢を達成するのです。実はやっている量が圧倒的に足りないというお話でもあります。
この毎日階段を上がるのにはコツがあって、「俺は必ずプロサッカー選手になる!絶対バルセロナの選手になる!」ではないんです。
「俺はできる、きっとできる、俺はいつか必ず動き出す」と、毎日自分に小さなストロークをかけてあげることです。
受験で「東大合格!絶対合格!」と書いただけでは受からないのと同じです。
本当は書きたいことは山ほどありますが、あまりにも長くなってしまうのでこれくらいにしておきます。
もしアドバイスの中で参考になったことが1つでもあり、勉強になったと感じたのでしたら、僕が記事の上部や下部などでご案内しているセミナーを視聴することをオススメします。
サッカーと関係ないと思うかもしれませんが、勉強したことはすべての分野でいかせるもので、メチャクチャ学びを得られると思いますよ。
ちなみにここのアドバイスで書いたいくつかは、そのセミナーの知識から得たものがあります。
怪しい!詐欺だろ!と嫌悪感も抱く人がいるようなのでURLはここに張りませんが、「考える・自学」には良いセミナーだと思います。
無料で51時間分のセミナーを視聴できて最後のところまでいけば1万円も本当にもらえますし、メリットだらけで現在5.6万人が無料登録しているらしいです。
そこで、僕も「シークレットページ」を作って、1万円もらえるところまでサポートすることを決めました。ご案内しているものが詐欺!とか、怪しい!とか言われるのも嫌なので。
そこでは「Skypeでの僕とのおしゃべり、Jリーグを僕と一緒に見に行く(チケット代は僕が全額負担)」企画もするので、希望される方は無料登録してシークレットページ内に入ってきてください。
シークレットページは数日以内に作るつもりです。
詳細は無料プレゼントのご案内ページの中で書いていますので、気になる方はそこをみて自分で判断してください。僕は登録を強制する気は一切ないので、本当に希望され方だけのご案内です。
ここまで長々とアドバイスとして書かせてもらいましたが、厚かましい!やかましい!と思ったのなら申し訳ありませんでした。他の方のためにもなると思って書きました。
ご家族の健康、お子さまだけでなく家族の夢の達成を心よりお祈りしています。頑張ってください!
これが本当に最後の最後で、なにか現在頑張っている人に向けてスティーブ・ジョブスのスピーチの動画を。
※上記の動画はYouTubeチャンネル「Naoki Hashimoto」様より引用
4、まとめ
・日本サッカーの育成年代に必要なのは優れた指導者
・サッカーを知っている人が少ないのも日本サッカーの問題
・日本人はポテンシャルはあるが、サッカーを知らないために生かしきれない
答えてくれてありがとうございます。
本人です。ジローナFCU11と、試合をしました。
チームで、3本~6本クロスバーが、あったけど、結局、
0対5で、負けてしまいました。
また、質問するかもしれませんが、よろしくお願いします。
「g318y」さん、コメントありがとうございます。
クロスバーが3~6本ならチャンスはいくつも作っている感じですね。
惜しい^^;
お子さまの夢の達成のために頑張ってください!
質問お待ちしております。
これからもよろしくお願いします。