《質問》来期もバルベルデバルサで継続すべきか?
コメント欄に質問があったので回答したいと思います。
『バルベルデバルサを来季も継続すべきだと思いますか?
たしかにリーガでは圧倒的な結果を残していますが、極力ローテーションをしないため主力の酷使や控え&カンテラ選手たちの登場の少なさ、銀河系路線の補強の様子、バルサらしくないどちらかと言うと守備的な戦術、そのせいか受けに回りすぎたCLでの歯痒い結果などを踏まえると意外とマイナス面も多いような気がするのです…
もちろん会長の影響もあるかもしれませんが…』
『バルセロナは残り2冠残してますが、チャンピオンズリーグは、しばらく決勝にすら行けていません。ローマ戦のセカンドレグは酷すぎます。
いくらこっちが、有利であってもパスで全然崩せないし、昔みたいに華麗なサッカーは何処にいったんでしょうか。このまま来季もバルベルデ監督で良いんでしょうか』
貴重なコメントありがとうございます。コメント欄は記事の下部にあります。質問・疑問点だけでなく、思ったことなど何でも書いて頂けるとありがたいです。
■ 目次
見解・回答
1で「数年後の将来を考えるならバルベルデバルサは今シーズンいっぱい!」
2で「バルベルデ監督の手腕はしっかりと評価すべき」
3で「バルトメウ会長が変われば変革はいけるはず」
4で「まとめ」
について書いています。
1、数年後の将来を考えるならバルベルデバルサは今シーズンいっぱい!
・来期に勝利を追い求めるなら継続!
バルベルデ監督が来期も継続すべきかですが、バルセロナの勝利を追い求めるなら継続すべきです。これは断言していいレベルだと思います。
シーズンを通せば良い時期も悪い時期もあり、振り返れば良い時期のほうが多かったはずです。
対戦相手がバルベルデバルサに対応してきたシーズン後半戦は苦しみましたが、1シーズンを考えれば苦しい時期は短かったという印象です。
バルベルデ監督は基本的に正攻法の対処ですが、時にサプライズ起用でバルサ周辺を驚かしながらも勝利を積み重ねてきました。
来期は何人かのメンバー変更、デンベレが2年目で本領発揮、新しいシステムを試したりと、バルベルデ監督の頭の中ではまだいくつも策はあるはずです。
今シーズンのCLの悔しさを晴らし、勝利に最大の価値を置くのなら、バルベルデ監督の継続でOKです。
・数年後のバルサの将来を考えるなら来季は新監督が好ましい
しかし数年後のバルサの将来を考えると、バルベルデ監督をクビにして新監督を迎えてもいいと思います。
僕はこっち側の意見です^^
数年後にメッシ世代がいなくなった時に、この現状で進んだらとんでもない暗黒期に突入する印象を受けます。
暗黒期に突入するのは間違いないのですが^^;
それを少しでも早く脱出するためにも、次の世代の選手を今成長させておく必要性を強く感じます。
それは現在10代後半~20代前半の選手たちで、カンテラ選手も含めて有望な選手はトップチームでビシビシ鍛えておいた方がいいでしょう。
結果、来期など数シーズンは優勝候補の筆頭からバルサは外れてしまいますが、メッシ世代(メッシ、ブスケツ、アルバ、ピケ)がいなくなった時のダメージは少ないはずです。
多少の混乱はあっても鍛えた何人がチームを引っ張っていってくれれば、CLの優勝候補にバルセロナの名前は挙がり、本命でなくても全ての大会で楽しめると思います。
バルサスタイルでカンテラを起用してくれる可能性のある監督は数少なく、フリーの監督ならソシエダを率いていたエウセビオ監督が希望です。
クライフ監督の時のドリームチームの一人であり、バルサBの監督も務めており、ソシエダのサッカーを見る限り間違いなく自身の信念(バルサスタイル)を貫いてくれる人物だと思います。
2、バルベルデ監督の手腕はしっかりと評価すべき
・リーガ王者、国王杯にあと一歩、4月まで主要3タイトルの可能性があった
CLに敗退してバルベルデ監督の手腕が批判されているようですが、そんな手の平返しの批判はやめましょう!
元々バルベルデ監督の手腕を評価していない人はOKですが、1試合の敗戦で意見が180度変わった人はどうかなと思います。このブログを見ている人は少ないとは思いますが^^;
今シーズンは新監督としてバルサ1年目でリーガ王者にほぼ王手の状況、国王杯も決勝進出、CLも勝ち進んでこの4月まで主要3タイトル獲得の可能性があったことに感謝すべきです。
「勝てば官軍負ければ賊軍」は分からなくもないですが、冷静に考えればバルベルデ監督の手腕(バルベルデマジック)と言われて、逆転での勝利を収めてきた試合は多かった。
来期にバルベルデ監督をクビにして新監督就任を僕は希望していますが、バルベルデ監督の手腕は高く評価しています^^
ネイマールが8月に突然いなくなり、チームが大きく崩れる可能性はありましたが立て直しは早く、苦しい試合は確かに多かったですがこの4月まで勝ち残ってきました。
今シーズンのバルサは新チームにしては結果は残してきた方で、これまでのバルサの歴代の監督の中でもトップクラスの成績です。
近年のバルサがメッシの存在で異常なだけに実感はわきにくいですが、結果で判断するのならバルベルデ監督は高く評価すべきです。
・ローテーション問題はバルベルデ監督の認識の甘さ(経験の無さ)が原因!?
バルベルデ監督の手腕で問題視されるのがローテーションの少なさで、
主力選手の酷使によるシーズン終盤の失速の可能性、控え選手&カンテラ選手の起用の少なさ
という問題が挙げられており、そして現実的にこの問題は起きました。
僕の予想ですが、バルベルデ監督の認識の甘さが原因だったと思います。
バルベルデ監督の中では「多少休ませればシーズン最後まで戦っていける!」と思っていたはずです。
バルベルデ監督はバルセロナほど試合数が多くなるチームを率いた経験はないはずで、あまりの連戦に選手たちにここまで疲労がたまることは、想定外だったのかなとフォロー^^;
これがローテーションに対しての認識の甘さ(経験の無さ)と感じます。
守備的な戦術は分からなくもないですが、守備的というより“バルセロナを普通の強豪チームにした”という印象です。
現在のチームはバルサスタイルではなくコンパクトなよくあるリーガの1チームになっており、選手力があるからバルサが強いという感じですね。
ただ純粋に勝利というものを追い求めるなら問題なしですが、バルサファンはどうなんですかね。ここは意見が分かれるのかもしれません^^;
3、バルトメウ会長が変われば変革はいけるはず
・クラブのトップが変わらないとこのままズルズルといきそう
今回はバルベルデ監督の継続か終了かというお話でしたが、問題はフロントにもあるのかもというお話です。
近年バルサで密かに問題なのが、「銀河系路線の補強」作戦です。
ビッグネームの獲得路線をたどっており、昇格できないと感じた有望なカンテラ選手が出ていくことにつながっています。
バルトメウ会長はあくまで「カンテラ中心のチーム」と言っているように思いますが、微妙ですね。
ガンガン銀河系軍団に突き進んでいる補強をしており、選手がバルサブランドというより金で寄ってきた選手もいたと思わなくもないです。
選手をつなぎとめる手段がバルトメウ会長には金しかなく、選手年俸が収入の80%に達してしまったことがそれを裏付けています。
「クラブのトップが変わる=新会長就任」という意味ではなく、バルトメウ会長が意識をしっかり持ってクラブを変えようとしないと、バルサの下降線に思える現状は打破できないと思います。
対人関係でめっぽう弱いバルトメウ会長ですが、ルールを徐々に設定し、それを厳守すれば変革はできるはずです。
どこかの政治家と違ってプラスとマイナスの数字は把握して、借金を返済しているバルトメウ会長だけに、対人関係でも厳格な姿勢をみせれば、選手年俸やクラブの方向性は良い方向に進むと思います。
4、まとめ
・来期に勝利を求めるならバルベルデ継続、将来に向けた準備にするならバルベルデ終了
・バルベルデ監督の手腕は評価すべきで、そのいくつかが悪かっただけ
・クラブのトップのバルトメウ会長が変わればバルサはうまくいく
ペップはバイエルンとシティでは1度もCL優勝出来ていませんし、
逆にレアルは国内はともかくCLでは横綱相撲で勝ち進んでいますし、
CLに要求される強さはリーグ戦とは全く別物なんでしょうね。
個人的にはバルベルデ監督は今の現実的な路線しか続けられないのであれば今季限りでもいいと思います。
国内では安定した強さでしょうが、主力の高齢化でジリ貧になるでしょうし。
「レト」さん、いつもコメントありがとうございます。
リーグ戦とCLで要求される強さは違う印象です。
リーグ戦「シーズンを通しての安定した強さ」
CL「直接対決時の引き出しの多さ」
という印象を受けます。
レアルにはこれを止めたら勝てるという部分がなく、
逆にバルサはパス回しと自陣に下げさせれば勝てるという部分があるので、
強豪との直接対決では敗退する確率が高いのかもしれませんね。
またのコメントお待ちしております。
これからもよろしくお願いします。