《質問》バルサがアザールを獲得する意味があるの？　獲得した時のアザールの起用方法は？

コメント欄に質問があったので回答したいと思います。

『Ｗ杯準決勝、ベルギーはフランスに敗れてしまいましたが、スペースが無いなかでのデブルイネはかつてのシャビのようでしたし、カンテ相手に一歩も引かないアザールも凄かったです。

デブルイネはペップがいるかぎりマンＣを離れることは考えがたいですが、今年アザールをバルサが獲得する可能性はあるでしょうか。

また、コウチーニョやスアレスのいる現況に鑑みて獲得する価値はあるでしょうか。その場合には、おそらくレアルとのマッチアップになると思われますが。』

 

『こんにちは。

最近アザールを獲得の噂が立っていますね！(ウィリアンも同じく)

今の4-4-2をベースに、もしアザールがバルサにくるとなるとコウチーニョもいるので左サイドが渋滞気味な気がします。

ベンチに置くには勿体なさすぎるのでやはりどちらか1人に右サイドに回ってもらうしかないのでしょうか…

そうしたらデンベレは自然とベンチに…』

 

貴重なコメントありがとうございます。コメント欄は記事の下部にあります。質問・疑問点だけでなく、思ったことなど何でも書いて頂けるとありがたいです。

今回はアザールの獲得の質問についてで、この記事の中で続けて回答していきます。

 

見解・回答

１で「バルセロナがアザールを獲得できる可能性は３％」

２で「アザールが来たら左SHではなく、２トップの一角でプレーがベスト」

３で「まとめ」

について書いています。

 

１、バルセロナがアザールを獲得できる可能性は３％

・アザールはバルセロナではなくレアル・マドリードにいくはず

最近はバルセロナが、アザールを獲得するのではないかと騒がれていますね。

少し前のウィリアン獲得の是非の質問時に、

「ウィリアンではなくアザールなら真剣に考えるのですが…」

と書いた（その時はアザール獲得の噂は出ていなかった）のですが、現実味をおびてきたことに驚いています^^

 

バルセロナのアザール獲得の可能性ですが、

『現実的にほぼない！』

と思っています。

バルサが獲得できる確率を数字で表すと、３％ほどとみています。

 

アザールがチェルシーを離れるなら、バルサではなくライバルチームの

レアル・マドリードに移籍すると予想しています。

レアル・マドリードに移籍する理由として、３つ挙げたいと思います。

 

 

・「移籍金、出場機会、クラブのブランド力」でレアル・マドリードがアザール獲得に有利

アザールが移籍先にレアル・マドリードを選ぶ３つの理由は、

「移籍金、出場機会の確保、クラブのブランド力」です。

 

まず移籍金についてで、

ロナウドを放出したレアル・マドリードのアザール獲得の情熱は計り知れず、

１億5000万ポンドを準備しているとも言われています。

バルサがアザール獲得に出せる金額はマックス１億2000万ユーロくらいでしょうし、

チェルシーがより利益になるのはレアル・マドリードへの売却になります。

 

次は出場機会で、

バルセロナでアザール起用となるとコウチーニョとポジションが被っている問題が発生し、

２トップの一角でプレーさせるにもスアレスとのポジション争いになります。

アザールからしたらこれらの選手とポジション争いをしたり、ローテーションも考えると、

現チェルシーのような、多くの試合にフル出場というのは難しくなるかもしれません。

一方レアル・マドリードのほうではロナウドの抜けた代わりの獲得となり、

攻撃のエースの一角として迎えられる部分があり、

バルセロナより出場機会が訪れると考えるのが普通です。

アザールはバルセロナよりレアル・マドリードの方が出場機会が得られそうです。

 

最後のクラブのブランド力で、アザールはなにかと

「ジダン監督は特別な存在」

「レアル・マドリードは特別なクラブ」

と発言しており、バルセロナにそこまで愛着はないようと感じています。

アザールからしたらバルセロナでなくてもビッグクラブならどこでも良く、

それなら出場機会を得れるという部分もあり、

バルセロナと同等のブランド力があるレアル・マドリードに移籍を決断すると思います。

バルセロナはクラブに巨大なブランド力がありますが、

アザール獲得に関しては、このクラブのブランド力という武器が発揮できないということです。

 

これらの３つの理由から、アザールはレアル・マドリードへの移籍が濃厚で、

またレアル・マドリードが本気で獲得を狙えば、

お金の面含めてバルセロナは、選手の気持ちがバルセロナに向いていない限り負けてしまうと思います。

 

 

・アザール獲得には主力を入れ替えるという価値がある！？

コウチーニョとスアレスがバルセロナに在籍しているのにアザールを獲得する価値があるかですが、

考え方次第では価値は出てくると思います。

 

・バルサに強力なアタッカーが一人増えた

・コウチーニョ、スアレス、メッシとの共演が楽しみ

など、少し強引ですが価値を見出すことはできます。

 

しかし、アザールのような違いを作れるアタッカーを獲得することは、

その選手のスタメン起用、言うならば主力扱いにすることを意味します。

「アザールはベンチ要因だからな…^^;」

と考えているバルサファンはいないでしょう^^

 

バルサの前線には基本スタメン起用しなければいけない

デンベレ、コウチーニョ、メッシ、スアレスとすでに主力が４人おり、

アザールを獲得するならこの中の誰かの放出、もしくは５人同時起用を考えるべきです。

５人同時起用はかなり現実的ではないので、

アザールを獲得するなら主力の４人の中から、誰か一人を放出するのが自然の流れでしょう。

 

実際問題のアザール獲得の価値を考えるなら、

「アザールの方がいいアタッカーだから、主力を入れ替えてチームを強くする」

ということになります。

これならアザール獲得の意味はうなずけます。

 

個人的にはアザールを獲得すれば、主力が入れ替わって確かにチームは強くなると思いますが、

１億ユーロを軽く超えそうな移籍金、そして起用方法で悩むことを考えると、

ほとんど必要不可欠な補強とは思っていません。

 

 

 

２、アザールが来たら左SHではなく、２トップの一角でプレーがベスト

・守備をしないアザールは左SHでは難しく、メッシとの２トップ起用

ここからはバルセロナが、もしもアザールを獲得した時の起用方法についての回答です。

4－4－2のバルセロナなら、アザール自身が最も活躍できるポジションは左SHです。

アザールは左サイドからの攻撃を最も得意としていますし、ドリブルでゴールに向かってくるのは驚異^^;

 

しかし、バルセロナでは今シーズン中盤の攻撃の中心として活躍が期待される、コウチーニョと被っていますね。

コウチーニョを外してまでアザールを起用したいかと言えば微妙なところで、

バルサにほぼフィットしているコウチーニョの方がいい気がします。

 

また、4－4－2の左SHは攻撃面だけでなく守備面での貢献も必要となり、

アザールがそこまで必死に守備をする選手というイメージはありません。

コウチーニョはありがたいことにチームプレーヤーでありながら、

違いを作れる選手なので守備をしっかりしてくれています。

 

守備面という観点からアザールの左SH起用は難しいと感じており、

アザールを起用するなら、ある程度攻撃に専念できる２トップの一角がいいと思います。

昨季のコンテチェルシーでも、３トップの中央でプレーしていましたし。

ほとんどボールに触れず、チームの戦術に不満を漏らしていましたが…^^;

 

アザールなら左サイド限定でしか活躍できない選手だとは思わないので、

２トップの一角として左サイドに流れてプレーしたり、

メッシとの距離感を近くしてプレーした方が活躍できるでしょう。

 

ということで、今期もバルベルデバルサが4－4－2のシステムなら、

アザールの起用は２トップの一角となる、左CFがもっともしっくりきます。

となれば、主力で外れるのはスアレスということですね^^;

 

 

・コウチーニョを売却して、代わりにアザールは適任ではない

次はコウチーニョを売却して、代わりにアザールを獲得する、もしもの状況の話です。

コウチーニョに対してはパリから２億7000万ユーロのオファーが来ているという噂もあり、

アザールを代わりに獲得する可能性はなくはないかも^^;

 

それでもアザールの左SH起用は守備面の観点から難しく、

正直コウチーニョを売却して、代わりにアザールを獲得するのは現実的ではないです。

 

ゲームの世界ならアリな起用方法ですが、

チームとしての機能、チームのバランスを考えると、アザールの左SH起用は難しいでしょう。

 

もしコウチーニョを売却して代わりの選手を連れてくるなら、

エリクセン（トッテナム）あたりの、違いを作れる中盤の選手を引っ張ってくることが必要です。

 

コウチーニョの売却はどれだけお金を積まれても、

契約解除金の４億ユーロを支払われない限り、ありえないと思いますが、

もしコウチーニョを売却したら、バルセロナはこう動くということで少し書きました。

 

 

・コウチーニョを右にするとミドルシュートがなくなり、右に回すならアザール

最後に、もしも主力選手を売却せずにアザールを獲得したときの話で、

アザールを前線の２トップの一角ではなく、中盤のSHで起用することになった場合について。

 

アザールをSHで起用するなら右よりも左が適任ですが、

コウチーニョがおり、コウチーニョを右SHで起用するのはアリです。

それでも、個人的には右SHで起用するのはアザールのほうでいいと思います。

 

右SHでも活躍できるコウチーニョの方が右は良さそうですが、コウチーニョの場合は

「右と左の起用時に最も大きく変化することは、ミドルシュートがあるかないか」

になります。

 

コウチーニョの左からのカットインのミドルシュートはメッシクラスとも呼べるほどで、

これを捨てるのは正直もったいない^^

相手に守備を固められて崩せないときに、コウチーニョのミドルシュートは大きな武器ですし、

今期は相手を最後のところで崩せないときのオプションの１つとして、

コウチーニョのミドルシュートを個人的には考えています。

 

アザールを左で活躍させてコウチーニョを右で起用してミドルシュートをなくすよりも、

コウチーニョを左で活躍させて、アザールを少しやりにくそうながら右で起用させる方が、チームは強くなると僕は思っています。

こればっかりは実際に両方試してみないと難しいところですが、コウチーニョのミドルシュートを捨てたくない^^

 

アザールを中盤で起用するなら現状のデンベレでは太刀打ちが難しいでしょうし、

デンベレはベンチになりそうです。

デンベレが昨季のCLホームのチェルシー戦と同じくらい、

気合いの入ったプレーが継続できるなら考えものですが、

その可能性は現状のデンベレをみている限り、低そうですね^^;

デンベレはマジで、気持ちを入れ替えて今期に挑んでほしいところです。

 

 

 

３、まとめ

・現実的にアザールはバルセロナにやってこない可能性が高い

・アザールを獲得するならスアレスを売却して２トップの一角としてプレー

・コウチーニョとアザールは違うタイプの選手で、代わりにはならない