21/22シーズン、バルセロナの各選手たちに求められること(GK・DF編)
もうすぐバルセロナの公式戦が始まりますね。
今回は
21/22シーズンにバルセロナの各選手たちに求められること(GK・DF編)
について書いていきますね。
■ 目次
GK:シュテーゲン、ネト、イニャキ・ペーニャ
GK:テア・シュテーゲン
まずは右ひざ手術からの復帰ですね。
リーガ開幕に間に合いそうになく、
シュテーゲンがいれば失点数は間違いなく減りますから。
復帰したら怪我をせず
新型コロナウィルスにもかからず、
シーズンを通して元気な状態を維持することが求められます。
プレー面で言うことはないレベルのシュテーゲンなので、
つねにピッチ上に立てる状態を維持してくれれば。
「GKのメッシ」的な存在と思っているので、
シュテーゲンなしにバルサの安定的な勝利は考えられないです。
GK:ネト
今夏に入る前には放出が濃厚といわれており、
ネトの実力ならそれなりのオファーがあったはず。
しかし、今もチームに残っており
プレシーズンの試合にも出場しています。
リーガ開幕のゴールマウスを守るのはネトが決定的で、
ネトはこのまま残留するのか
シュテーゲンが復帰するまでは放出しないのか
クラブの考えはよくわからないところ。
シュテーゲンが復帰すれば出場機会の問題で
ネトが不満をためるのは確実で、
選手年俸を下げる意味を含めて放出した方がいいでしょう。
ネトのような実力ある選手が
バルサの第2GKにいてくれたら喜ばしいことですが、
「選手年俸を削りたいクラブ、出場機会を得たくて移籍したいネト」
両者の利益は一致しているように思うんですけどね。
バルサに残留するなら
準備を怠らず試合に出場すれば安定したプレーが求められます。
GK:イニャキ・ペーニャ
ネトが放出されればこのイニャキ・ペーニャが、
バルサの第2GKを務めることになるでしょう。
となればバルサのトップチーム1年目を迎え、
シュテーゲンが万全の状態なら出番は少ないでしょう。
おそらく国王杯の下部リーグ相手との対戦
くらいしか出場機会は与えられないはずです。
クーマン監督は昨シーズン国王杯でも
シュテーゲンにゴールマウスを守らせていたので、
国王杯でも出番が回ってくる可能性は低いでしょう。
それでも練習中にシュテーゲンから勉強はできますし、
いつ出番が来てもいいように準備することが求められます。
まだイニャキ・ペーニャに大きな信頼感はないですが、
それを少しでも今シーズンの出場時に積み上げてくれれば。
DF:ピケ、アラウホ、エメルソン、アルバ、エリック・ガルシア、ミンゲサ、デスト、バルデ、ラングレ、ウムティティ
CB:ジェラール・ピケ
年齢を重ねて経験値と読みがさらに磨かれ、
フィジカルの衰えをカバーしているピケ。
さらにスペイン代表を引退してから休みも得て
パフォーマンスはつねに安定しています。
ピケのこの状態は喜ばしいことなのですが、
バルサのCBの世代交代という意味では複雑な気持ちも…。
バルセロナのCBのリーダーを
今シーズンもピケが務めるのは間違いありません。
アラウホ、エリック・ガルシア、ミンゲサの起用を
バケンジは世代交代という意味で推していますが、
“実力の世界”でもあるのでピケには活躍してほしい。
ピケには下からの突き上げをものともせず、
安定したプレーでバルサのDFリーダーであることが求められます。
負傷をしなければ今シーズンのピケも
パフォーマンスは安定すると予想しており、
そんなピケの最終ラインでの活躍に期待しています。
また、周りは若いCBが多いので
試合中に指示を飛ばすだけでなく指導もしてくれれば。
ピケの高いパフォーマンスによって、
相乗効果で若いCBの実力を
さらに伸ばしてくれれば最高なんですけどね。
CB:ロナルド・アラウホ
バルセロナのDFリーダーはピケですが、
CBのファーストチョイスになっていいアラウホ。
アラウホはスピードやパワーといった
フィジカルの部分でバルサのCBではずば抜けています。
そのフィジカルを活かした対人の強さは
対峙するFWを昨シーズン多いに苦しめました。
バルセロナがバルサらしい戦いをすればするほど、
最終ラインを高く押し上げて後方には大きなスペースが。
この大きなスペースを守るには、
アラウホが今のバルサのCBの中では一番いいと考えています。
バルセロナの勝利にアラウホの活躍はマストで、
今シーズンはアラウホ覚醒の1年になることが求められます。
昨シーズンのプレーぶりでアラウホが
どれだけできるか把握しているつもりです。
今シーズンはバルサのCBとして常時出場して活躍し、
世界的に有名なCBへの仲間入りができるはずです。
クーマン監督の信頼度を確固たるものして、
バルサのCBのファーストチョイスになってほしいですね。
右SB:エメルソン・ロイヤル
バルサがベティスと共同保有で獲得した2019年1月、
エメルソンのプレー集をみてバケンジは
「この選手はバルサでは無理だろう」
と思っていました。
しかしベティスで印象的な活躍を継続して、
バルサに合流となりました。
今夏のコパ・アメリカのブラジル代表にも参加し、
そこでもいいプレーをしています。
エメルソンのパワフルな攻守は、
今のバルサにマッチするんではないですかね。
右SBのライバルはデストと予想されますが、
エメルソンが勝利すると予想しています。
今シーズンのエメルソンには
バルセロナの右SBの定位置確保が求められます。
同じブラジル代表でバルサの伝説的な右SB、
アウベスのような選手ではありません。
エメルソンはフィジカル面、メンタル面が強靭で
相手に臆することなく戦えるファイターのような選手。
テクニカル面が高い選手だとは思いませんが、
ランニングコースや状況判断はいいので
頭が良くてタクティクス面は高いとみています。
実際にバルセロナの一員として
ピッチに立たないと分からない部分はありますが、
デストよりは活躍してくれると予想。
2年半前にはダメだと思っていた選手が成長し、
今シーズンはバルサのスタメンを期待しているのですから
バケンジの予想も当たらないもんですね(笑)
左SB:ジョルディ・アルバ
アルバにプレー面で言うことはほぼなく、
負傷せずにシーズンを通して戦い続けてくれることが求められます。
今シーズンはメッシがいなくなり、
バルサのホットラインはなくなりました。
しかしメッシがいるかいないかを除いても、
アルバ不在時のバルサの左サイドの攻撃力は半減以下です。
残念ながらバルサの右サイドはここ数シーズン、
いい攻撃ができたいないため
左サイドのアルバの存在感は欠かせないものになっています。
バルサBから期待のバルデが昇格するでしょうが、
フリーランニングで左サイドを切り裂ける
アルバの存在価値は変わらないので
今シーズンもサイド攻撃でアルバを頼りにするばかりです。
CB:エリック・ガルシア
マンチェスター・シティからバルサに帰還し、
選手としてはピケと同じ道のりを歩んでくれることが期待されています。
最終ラインからのビルドアップは
CBの中でトップクラスというより、
世界の中で5本の指に入る選手と言っていいほどうまい。
長距離パスだけ苦手としていますが、
パスコース・パスの強弱など完璧と思えるパスを通せますね。
心配されるというか不安視されるのは、
CBとして最も大事な守備全般です。
守備は経験が必要なので今シーズン1年で
どうにかなるわけではないですが、
オリンピックのUー24スペイン代表の試合をみていると
予想していたよりうまいという印象を受けました。
かなり読みや予測が鋭いですし、
エリック・ガルシアはルーズボールで
先に触れるボールを高い確率で
味方につなげられるのがいいところです。
世代交代という意味でバルサファンの中には、
アラウホとエリック・ガルシアのCBコンビを
期待している人も多いでしょう。
ピケの存在が簡単にその状況を許すとは思いませんが、
エリック・ガルシアには多くの試合へ出場することが求められます。
クーマン監督がCBの序列でエリック・ガルシアを
何番手に順位付けするか分かりませんが、
1~4番手すべての可能性があると予想。
クーマン監督はエリック・ガルシアのような
頭が賢く後方からビルドアップに長けた
CBが好きそう(自分に似たタイプ)で、
あとはエリック・ガルシアがピッチ上でどれだけできるかです。
この可能性は低いと思いますが、
守備がダメダメなら4番手ってことになりますよ。
CB:オスカル・ミンゲサ
クーマン監督からよく叱られるシーンはありますが、
なんだかんだクーマン監督のお気に入りであるミンゲサ。
困ったらミンゲサを迷いなくスタメン起用し、
試合途中にムカついたらベンチに下げることも^^;
ミンゲサはクーマン監督から目をかけられており、
今シーズンもその評価は変わらないでしょう。
CBだけでなく右SBもいちおう可能で、
3バック採用時の右CBは攻守においてミンゲサは適任者でした。
昨シーズンは1年目なので粗削りな部分はOKでしたが、
今シーズンは2年目なこともあり
もう少し成長して安定感あるプレーをすることが求められます。
昨シーズンよりも成熟した姿が必要で、
バルサファンがミスに目をつむる機会も少なくなるでしょう。
試合の出場に関してはクーマン監督なら
どこかで起用してくれるでしょうから、
あとはピッチ上でいいプレーをするだけです。
2年目のミンゲサにはチームの勝利のために、
個のレベルアップのシーズンになればいいですね。
右SB:セルジーニョ・デスト
昨シーズンはセルジ・ロベルトが
負傷によって長期間不在なことで、
出場機会をもらうことに苦労しなかったデスト。
しかし、今シーズンは右SBを本職とする
エメルソンが加入して簡単に出場機会は与えられません。
いいプレーをしないとベンチを温める日が
続くのは目に見えており、
デストにはエメルソンとのポジション争いに勝つことが求められます。
セルジ・ロベルトは今シーズンは
中盤起用になると予想され、
エメルソンとデストがダメな時だけ右SBで起用されるでしょう。
エメルソンという直接的なライバルがいることで、
デストにはいい環境だと思います。
昨シーズンより結果的に出場機会は減るでしょうが、
厳しい状況に置かれることで成長が期待できます。
デストはまだ若いので今シーズンがダメでも
もう1シーズンは間違いなくチャンスがありますし、
今シーズンはバルサに合わせるだけでなく自分の持ち味を
発揮してほしいですね。
デストは右サイドを切り裂くドリブルが持ち味ですし、
昨シーズンプレーしたことで
飛び出しのタイミングもつかみ始めています。
守備面は少しずつの成長になるでしょうが、
今シーズンは攻撃面でデストの存在感を高めてくれれば嬉しいですね。
左SB:アレハンドロ・バルデ
本格的にトップチーム合流になるのか、
バルサBで試合に出場しながらたびたび
トップチームに招集する形にするのか分かりませんが、
今シーズンにバルデはバルサで公式戦デビューを飾るでしょう。
今シーズンのバルデには
左SBのアルバのバックアッパーの立ち位置を確保することが求められます。
プレシーズンでいいプレーをしているだけに
バルサファンもリーガでどれだけ出来るか楽しみにしているはず。
バルデの縦へ突破するドリブルは通用するでしょうし、
速いスピードの部分でも活躍するでしょう。
足元のプレーだけでうまくいかないリーガなので
オフザボールの動きがどれだけできるかまだ未知ですが、
バルサで育った選手だけに大丈夫だと予想しています。
バルデはチームというよりも自分がトップチームに残るために
全力を注いでピッチ上でいいプレーを期待したいですね。
昨シーズンはペドリがバルサの最優秀新人でしたが、
今シーズンはバルデが最優秀新人になる可能性もあると思います。
CB:クレマン・ラングレ
バルサの貴重な左利きのCBですが、
どこかプレーが安定しないラングレ。
PA内でのファールやハンドでPKを献上したり、
退場する姿はもうみたくありません。
不運と感じるシーンもあるのですが、
ラングレの対応の仕方が悪いと思うシーンの方が多い。
左利きで貴重なCBですが、
バケンジは放出した方がいいと思います。
4バック時のCB起用では
ラングレの守備範囲では守りきれない印象で、
3バック時の左なら起用しても大丈夫かなと…。
ピケ、アラウホ、エリック・ガルシア、ミンゲサと
4人のCBがいるバルサでは
無理に残留させる意味はないでしょう。
今シーズンのラングレの出場機会は減るでしょうし、
出場機会に不満を抱いて移籍を希望する前に
放出した方がいいと思います。
バルサに残留するなら
出場機会時に大きなミスをしないプレーが求められます。
これができたら苦労しないのですが、
ラングレ出場時はヒヤヒヤするのが本音なので。
CB:サムエル・ウムティティ
膝の負傷から完全復活したのか、
まだ膝の負傷の影響があるかよくわからないウムティティ。
もはやバケンジにはウムティティのプレーが
コンディション不足なのか今持てる実力なのか
の判断はつかない状態です。
ただ言えることは
プレーは全体的に悪くトップレベルでは通用しないだろうということ。
今のウムティティのプレーをみて
バルサのCBのスタメンにした方がいいというバルサファンはいないでしょう。
ガンペール杯では身内であるバルサファンから
かなりのブーイングをくらっていましたが、
ピッチ上でいいプレーをしてくれれば消えるでしょう。
と言ってもバルサに残留しても
CBの5番手・6番手なのが濃厚な状況で、
試合に出場するためにも移籍した方がいいです。
高額な選手年俸と怪我の影響でオファーが
ないのが現状だと思いますが、
クラブも選手もオファーがあれば食いついていいんではないですかね。
バルサに残留して試合に出場する機会があるなら、
バケンジ含めて多くのバルサファンの考えが間違っていたと
思える素晴らしいプレーぶりが求められます。
今のウムティティのブーイングが
飛んでくる状況は平均的なプレーではダメで、
かなりのいいプレーをしないと認められない状況ですね。
明日に「21/22シーズン、バルセロナの各選手たちに求められること(MF・FW編)」
明後日には「クーマンバルサに求められる成績・プレシーズンで見つかった課題」
のような記事を更新する予定です。