《質問》ラフィーニャのインテリオール(CH)、アンカー(DH)起用はどう?
コメント欄に質問があったので回答したいと思います。
『こんにちは。私も小学生の頃からずっとバルサファンで応援しています。
アルトゥールが入ってきて、これからまたバルサらしさが取り戻せるのかなと少し期待感があります。
私は前からラフィーニャのプレーが好きなのですが、周りからの評価が少し過小評価?な気がします。
キープ力があり、パスでの連携・繋ぎ役としてもプレーができ、守備にも献身的です。
私的にはインテリオールの位置でプレーしてほしい選手です。
ですが現状アルトゥール、ラキティッチもいてこの位置でスタメンで出場するのは難しいかと思います。
このままバルサでやっていく上でインテリオールの位置で出場することはやはり難しいと思いますか?
また、ラフィーニャのアンカー起用はどう思いますか?
アンカーでの守備力が不安にはなりますが、そこを覚えていけばアンカーでもいけるのではと思ったりすることもあります。
若干、ラフィーニャの特徴を活かせない部分も出てくるかもしれませんが、、、』
貴重なコメントありがとうございます。コメント欄は記事の下部にあります。
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■ 目次
見解・回答の目次
1、「バルベルデバルサではインテリオール(CH)起用は難しいラフィーニャ」
2、「ボールポゼッションに特化したラフィーニャのアンカー起用はあり!?」
3、「まとめ」
1、バルベルデバルサではインテリオール(CH)起用は難しいラフィーニャ
・ユーティリティー性があるラフィーニャの評価は低い…ように感じる
ラフィーニャの周りからの評価が過小評価と感じているようですが、まったく同じ気持ちです。
ラフィーニャはインテリオール(CH)、エストレーモ(WG)の2つのポジションでレベルの高いプレーをすることができます。
また右が得意ですが左でもプレー可能で、4-3-3のバルサなら左右含めて4つのポジションをこなせる選手はそういません。
カンテラ育ちでバルサのスタイルになじんでいることはありますが、このユーティリティー性もラフィーニャの実力によるものが大きいと思います。
ラフィーニャの特徴を今回の質問者さんは把握しており「キープ力があり、パスでの連携・繋ぎ役としてもプレーができ、守備にも献身的」です。
ラフィーニャに派手さがあるとは思いませんが、計算できる戦力なのに評価は低いように感じます。
・これからのバルセロナでラフィーニャのインテリオール起用はさらに難しくなる
これからのラフィーニャのインテリオールでの出場機会ですが、これは減ってくるように思います。
ラフィーニャは負傷しているので復帰しても来シーズンからですね。
バルサの来シーズンのインテリオールにはアルトゥール、デ・ヨング、ラキティッチ(移籍しなければ)、ビダル、アレニャと5人います。
パスの展開力とキープ力がずば抜けているアルトゥール
状況判断に優れパス回しとドリブルに持ち味があるデ・ヨング
万能タイプで最強のバランサーであるラキティッチ
フィジカルに特徴があり闘志満々のビダル
テクニックに優れ成長著しいカンテラの期待の星アレニャ
この5人の特徴を考えたとき、バルベルデ監督がラフィーニャのインテリオール起用を増やすとは思えません。
むしろ、エストレーモ(WG)含めてラフィーニャはこれからのバルベルデバルサの中で出場機会は減少するように思います。
ラフィーニャにとって、バルベルデバルサでは立場が危ういと言っていいでしょう。
・バルベルデ監督のラフィーニャの評価は「可もなく不可もなく」!?
選手起用はこれまで何回も書いてきましたが、そのときの監督が決めるものです。
そして、バルベルデ監督のラフィーニャに対する評価は「可もなく不可もなく」印象です。
これまでのバルベルデ監督のラフィーニャに対する起用方法から、「起用するのは問題ないけど優先する選手でもない」という印象を受けます。
選手の評価はどうしても監督によって違うので、ある監督から評価されにくいというのは仕方ないと思います。
そういう意味で監督の決定権がない選手たちには、そのクラブでプレーするには監督に評価されるという多少の運が必要なのでしょうね。
メッシのようなずば抜けた選手なら起用は間違いないですが、実力者が揃っていたら選手のプレースタイル、メリット、デメリットで監督の好みの問題があるように思います。
2、ボールポゼッションに特化したラフィーニャのアンカー起用はあり!?
・守備に目をつぶって攻撃面だけを考えればラフィーニャのアンカーはいけそう
ラフィーニャのアンカー起用ですが、守備面に不安はありますが攻撃面だけを考えればいけるかもしれません。
ロナウジーニョがいたライカールトバルサの時はイニエスタをアンカー、シャビ、デコと攻撃するための中盤3人組というのもありました。
「アンカー=背が高くて守備ができてバランスもとれてパスを回せる選手」
というイメージが近年でこびりついていますが、ラフィーニャのように攻撃面を前面に押し出すアンカーもありかもしれません。
ただ本当に守備で不安な部分はあるので、対戦相手の攻撃力を考慮して起用しなければ難しいと思います。
特にカウンター攻撃が強い相手ならラフィーニャが守備面で対応できるとは思えないので、カウンターがそこまで強くなくバルサが押し込める試合展開がアンカー起用のポイントとなりそうです。
ラフィーニャは攻撃に特徴があるのでアンカー起用を考えたことありませんでしたが、パス回しのリズムは完全にバルサのリズムなので、攻撃面では力を発揮するかもしれませんね。
・ラフィーニャはスピードがないことだけが唯一の弱点かも!?
ラフィーニャに関しては以前に「左SBの起用はどう?(下部の関連記事内にあります)」と質問をもらったこともあり、その時にも攻撃面ではOKと書きました。
ラフィーニャをアンカーより後方のポジションで起用すると常に守備面で引っかかります。
ラフィーニャは守備面もまじめな選手で、セルジ・ロベルトのSB起用のように数年やらせれば、守備面でいけそうという感覚がおきてもおかしくないのですが、なぜかおきません。
その理由を考えたときに「スピード面の不足」なのかなと思います。
バルセロナは相手陣地で攻撃する機会が多く、守備する機会となれば速攻などのスペースがある状況での守備機会が多くなってしまいます。
その時に物理的なスピード不足では、対応できないだろうという印象をラフィーニャに対しては感じます。
ブスケツのようにスピードがなくてもうまく対応できる選手はいますが、ラフィーニャに関しては守備面でそこまで信頼感はありませんね。
一度と言わず、1~2シーズンでも後方のポジションをやらせてみると、ラフィーニャの印象と守備面の実力が変化するかもしれません。
ラフィーニャを後方で起用することに腹をくくるのは相当勇気がいるでしょうが、セルジ・ロベルトをルイス・エンリケ監督が右SBにコンバートしたように、そういう監督に出会えれば変わるのかもしれませんね。
3、まとめ
・ラフィーニャのインテリオール起用は来シーズン以降さらに厳しくなる
・ラフィーニャのアンカー起用は攻撃面だけ考えればありかも