別人のようなコウチーニョ、1年のレンタル移籍を経て変化した部分は!?

バルセロナは公式戦である

リーガ3戦を2勝1分でスタートしました。

 

チームの出来がいいのはもちろんですが、

トップ下に入っているコウチーニョの出来が光っています。

 

今回は

いい意味でのサプライズ!コウチーニョ、コウチーニョが1年間で変化した部分

について書いていきますね。

 

コウチーニョの今夏での放出を支持していた多くのバルサファン

今シーズンからバルサはクーマン新監督となり

「コウチーニョは戦力として数えている」

と聞いてコウチーニョは放出すべきだ!

と考えたバルサファンは多かったと思います。

 

バケンジもその一人でコロナの影響でクラブの減収もあり、

年俸の高いコウチーニョは

低い移籍金の放出でも構わないと思っていました。

 

そもそも昨夏に高額な移籍金がネックで買い手がなく、

年俸の全額負担とレンタル料(合計2000万ユーロ)がもらえるということで

バイエルンに1年間レンタルに出されたコウチーニョ。

 

活躍したらある程度の移籍金で今夏に売却、

活躍しなくてもそれなりの移籍金で今夏に

買い手を見つけて売却するというのがクラブとしての思惑だったはずです。

 

若手選手のような武者修業とはまったく違う

後ろ向きなレンタル移籍をしたコウチーニョに

バルサでの未来はないと考えられていました。

 

コウチーニョは今シーズン以外では

バルサで1年半プレーしましたが、

初めの半年以降の1年間はいいプレーではなかったので

プレー面からコウチーニョの放出を

考えてもおかしくはなかったと思います。

 

 

別人にも感じるほどコウチーニョは試合で輝いている

ここから今シーズンのコウチーニョについてですが、

バケンジはコウチーニョはほぼ別人の選手と感じています。

 

悪いときの1年間のコウチーニョの武器は

・狭いエリアでの連携した攻撃

・得意な角度からの右足のシュート

と評価していました。

 

悪いプレーは

・ドリブルで相手を抜けない

・ボールキープできない

・ボールロストが多い

・状況判断が悪いのでボールを持ちすぎる

・メッシやアルバに気をつかいすぎて自分のプレーができない

と簡単に思い出せます^^;

 

この悪いプレーを文面でみるだけでも、

バルサでプレーできる選手ではないと感じますね。

 

そんなコウチーニョがバイエルンに

1年間のレンタル移籍を経てバルサに帰還してから悪いプレーが減り、

むしろその多くの部分が長所に感じるのですから不思議です。

 

バケンジがヨーロッパのサッカーを20年以上みてきて、

1年間で爆発的な成長を感じさせた選手は多くいましたが、

今シーズンのコウチーニョのようにほぼ別人と感じさせる選手は初めての経験ですね。

 

 

バイエルンへの1年間レンタルでコウチーニョが変化した部分

コウチーニョの変化ですが、

・インテンシティが高く守備に積極的に参加

・ドリブルで相手を揺さぶることができる

・軽やかなステップで自分が有利な状況でボールを持てる

・ボールロストが大幅に減った

・常にゴールを意識して危険な選手になった

・自信の復活と共にコウチーニョらしいプレーが復活

 

ひとつずつ簡単に説明していきますね。

 

・インテンシティが高く守備に積極的に参加

昨シーズンのバイエルンは

インテンシティの高さが信じられないほど高く、

その継続性は機械のようでした。

 

そこで1年間プレーしたおかげで、

コウチーニョにもこのインテンシティの高さが身についたようです。

 

また、これまでは自分に任されたタスクの守備を

一生懸命している印象でしたが、

今はボール奪取とチームの守備の助けになるなら

どこまでも走る選手になった印象を受けます。

 

インテンシティが高く積極的に守備に参加しており、

今シーズンのコウチーニョはボール奪取シーンが多くなっていますね。

 

 

・ドリブルで相手を揺さぶることができる

悪いときのコウチーニョもドリブルはしていましたが、

その効果性は低かったです。

 

しかし、今のコウチーニョは

ドリブルで相手を揺さぶることができています。

 

パスコースやシュートコースを作るための

ドリブルは効果的なプレーが出来ていますね。

 

 

・軽やかなステップで自分が有利な状況でボールを持てる

ボールを受ける前の動きは以前から素晴らしかったですが、

今ではボールを受ける瞬間のステップも素晴らしいですね。

 

以前はボールを受ける時に足が止まりぎみでしたが、

今は自分が有利な状況でボールを受けるための

ステップによってボールキープも苦にしていません

 

ボールを受ける直前の体の揺さぶりはお手本レベルで、

バルサにはあまりいなかったタイプなので新鮮ですね。

 

 

・ボールロストが大幅に減った

メッシに無理なパスを通さなくなり、

自分の受けたいところでボールを受けることで

ボールロストは大幅に減っています。

 

ボールを受ける前に次のプレーをいくつかイメージしており、

その中からゴールにより近づくプレーを選択しているように感じます。

 

自分のできるプレーの中から選択もできているので、

ボールロストは本当に少なくなりましたね。

 

 

・常にゴールを意識して危険な選手になった

メッシに変に気をつかわなくなったことも関係しますが、

今のコウチーニョには相手のゴールしか見えていないように感じます。

 

相手のゴールを常に意識するという攻撃の基本を、

コウチーニョは体現しています。

 

ゴールに向かう選手になったことで、

相手からしたらより危険な選手に変化しましたね。

 

 

・自信の復活と共にコウチーニョらしいプレーが復活

コウチーニョの最も大きな変化と言えば、

この自信の復活かもしれません。

 

バイエルンで自信を復活させ、

自分のプレーさえすれば自分はどこでも通用する選手

いう自信を今のプレーからは強く感じます

 

その自信がコウチーニョをより良い選手に変え、

さらにコウチーニョらしいプレーにもつながっています。

 

バルサに加入して悪い一年間の時は

バルサファンからブーイングを受けるシーンもあり、

コウチーニョはすべてが悪循環していたのかもしれません。

 

いまは周りの意見よりも自分の考えを大事にしている印象で、

自信の復活とともにプレッシャーにつぶされないという

強靭なメンタルも身についたように感じますね。

 

 

まとめ

クーマン新監督がコウチーニョを信頼していなかったら、

今夏でコウチーニョは売却されていたはず。

 

コウチーニョはもはや別人のようなレベルの選手へと変化。

 

コウチーニョが1年間のレンタル移籍をして変化した部分は

・インテンシティが高く守備に積極的に参加

・ドリブルで相手を揺さぶることができる

・軽やかなステップで自分が有利な状況でボールを持てる

・ボールロストが大幅に減った

・常にゴールを意識して危険な選手になった

・自信の復活と共にコウチーニョらしいプレーが復活

 

 

PS.

今のコウチーニョは本当にアンタッチャブルな存在で、

もしカンプノウにお客さんが入っていたら

大声援を受けていたでしょう。

 

コウチーニョの評価は180度変わり、

手のひら返しという人もいそうですが、

試合でのプレーをしっかりと判断できていることを意味していると思います。

 

今のコウチーニョのプレーを予想していた人は、

バイエルンでのコウチーニョを多くみていた人かもしれません。

 

いい意味で今シーズンのコウチーニョは期待を裏切ってくれそうで、

出戻りですが今夏最強の補強選手だと思いますね。

 
 

6 Responses to “別人のようなコウチーニョ、1年のレンタル移籍を経て変化した部分は!?”

  1. レト より:

    開幕当初こそ大いに期待したものでしたが、それからまさかのシーズン絶望とは悲劇としか言いようがないです。
    それ以前にチームのエースポジションは彼には荷が重すぎたようにも思います。

    現状、新生バルサの中心的役割は完全にペドリが担っていますし、彼の将来は不透明ですね。

    • バケンジ より:

      「レト」さん、久しぶりのコメントありがとうございます。

      コウチーニョはメッシ頂点のトップ下で活躍したので、
      シーズン序盤以降はこの起用方法がなかったことが
      バケンジとしては残念です。

      バルサでは左SH(WG)での活躍が難しいのが明確になったので、
      コウチーニョを活かすならトップ下だけだと思っていました。

      コウチーニョはあと10試合ほどバルサで試合に出場すると
      リヴァプールにボーナスを支払う契約があるということもあり
      バルサでの時間はおそらく終わりですかね。

      コウチーニョの今夏での売却は確実だと考えており、
      おそらくクラブもファンもそう思っているでしょう。

      いい選手なだけに活躍しなかったことは残念ですが、
      コウチーニョなら他のクラブにいったら活躍すると思いますし、
      活躍してほしいですね。

      またのコメントお待ちしております。

  2. レト より:

    バイエルンは非常にシステマチックなチームだからこそコウチーニョやチアゴはこれほど守備面で貢献できる選手に成長したんでしょうね。
    以前はロッベンとリベリーも守備免除されたりしていたので
    これはハインケス監督のチーム改革の成果でしょう。

    彼のような献身性を身に付けた選手がエースを引き継いでくれれば願ってもないことです。屋台骨はフレンキーですが。

    • バケンジ より:

      「レト」さん、お久しぶりです。

      今のコウチーニョならメッシが抜けた後、
      バルサの10番を引き継いでエースになっても文句を言う人はいないでしょう。

      アンス・ファティはまだ若いので変なプレッシャーはかけたくないですし。

      おとなしく謙虚なコウチーニョは
      これまでのバルサのブラジル人エースとは違ったキャラクターですが、
      それはそれで好印象を抱いています。

      まだ数試合が終わっただけなので
      コウチーニョには継続性とさらなる成長を期待ですね。

      またのコメントお待ちしております。

  3. プラッシー より:

     コウチーニョの存在は今のバルサにとって非常に大きいですね。守備も献身的でボールロストもしない上に、空いたスペースを瞬時に見つけて積極的に入ってくるため、相手からしたら捕まえにくいです。
     自信をもってプレーしているおかげで、レンタル前よりもミドルシュートを枠内に捉えることが多くなっていると思います。
     レンタルでここまで復活するケースもあるとは思いもしませんでした。
     

    • バケンジ より:

      「プラッシー」さん、いつもコメありがとうございます。

      コウチーニョは予想もしなかった嬉しい誤算ですね。

      リヴァプール時代にこれくらいのプレーは継続的にしていたのか
      バイエルンでパワーアップしたのか
      試合を継続的にみていないのでわかりませんが、
      バイエルンでパワーアップしてバルサに復帰したように思います。

      現状ではクーマンバルサのトップ下は
      コウチーニョが完全にポジションを奪っており、
      あとはシーズン通して元気にプレーしてくれたら大活躍は間違いないんじゃないですかね。

      またのコメントお待ちしております。

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