17/18リーガ第28節 3/10 マラガ対バルセロナ 試合結果・評価

時間帯別試合支配率

※赤色はバルセロナ、白色は互角、黒色はマラガ

・バルセロナ35分、マラガ0分、互角55分

マラガは試合開始から守備ブロックを形成して戦ってきた。4-4-2のコンパクトな守備ブロックだったが、球際に激しさがない守備は、近年の堅守のマラガと唯一違っていた点だった。

バルサが試合開始からボールを支配し、マラガを攻めまくる。

惜しいシーンを何度か作っており、その攻撃の姿勢が15分と28分に実ってバルサが2点リードを奪う。

30分にマラガの選手が危険なタックルで退場になり、10人になったことでバルサは少しバランスを崩した。

前の選手が攻撃に重きを置きすぎて、中盤にスペースを作ってしまいオープンな試合展開になり、ここから何度かバルサもピンチを作られた。

それでもリーガ最下位の得点数のマラガの決定力不足にも助けられ、2対0のリードで後半へ。

後半になるとバルサはバランスを取り戻し、マラガはほぼ守備一辺倒の試合展開に。

攻撃して追加点を狙ったバルサでしたが、追加点は奪えずそのまま2対0で試合は終了。

地味な鬼門のマラガとのアウェイの試合をメッシ抜きで勝利し、バルサはリーガ優勝にまた一歩近づいた。

 

試合での課題点

・前半に一度チームとしてバランスを崩してしまった

マラガが一人退場者を出し、これでピンチもほぼ迎えずに試合を終えれると思ったらそこからピンチが続いた。前線の選手が攻撃に意識を傾けすぎて、守備の意識を忘れた時間があった。ブスケツが何度か怒っていたが、中盤にスペースを作り過ぎてしまった。コンパクトさがウリのバルベルデバルサだけに、攻守において集中力を保たなければいけなかった。

 

試合での良好点

・メッシ不在の中、攻撃陣が奮起して多くのチャンスを演出した

メッシ不在で今日はどうかなと思ったが、攻撃陣がリアクションをみせてくれて多くのチャンスを作った。メッシ不在によって中央からではなく両サイドからスムーズに攻撃ができたことはポジティブで、特にパウリーニョ、デンベレ、コウチーニョの出来が良かった。ボールタッチ回数こそ多くなかったが、チャンスにはスアレスがしっかりと絡んでおり、連携した攻撃ができていた。

 

監督選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMOMの選手。

監督エルネスト・バルベルデ(8)

奥さんの出産で突如メッシの離脱が決まり、攻撃陣の不発の可能性も考えらる試合で、結果だけでなく試合内容も残しての勝利はお見事。

システムを4-4-2から4-3-3にして、両WGを攻撃の起点にすることでマラガの守備は的を絞れず、メッシ離脱はマラガにとっても混乱する要因になったのかもしれない。

守備陣はそこまで仕事がなく、攻撃陣は活躍して、選手だけでなくチームとしても自信をつける試合となった。

次のCLチェルシー戦にチームの雰囲気は良いものとなったはずで、次の試合に大きな期待が持てそうです。

 

GKシュテーゲン(6)

出番はほぼなく、シュテーゲンがボールに触れた記憶すらない試合。採点不可にも思える試合で、平均点に。

 

DFセルジ・ロベルト(7)74分OUT

積極的に右からドリブルを仕掛け、攻め上がりも速く高い位置でボールを何度も受けた。右でのデンベレとのコンビネーションは2タッチや3タッチならOKという感じで、この試合でとてもポジティブな連携の攻撃をみせた。守備ではいつも通りのハードワークで、大きな問題とはならなかった。

 

DFピケ(6)

カバーリング、コースが限定されたマーキングなど、ピケにしては簡単な仕事が多く困る機会は少なかった。攻撃もプレッシャーはほぼなく、楽にパスをさばけたことで攻守で落ち着いてプレーができた。

 

DFウムティティ(6)

前線に出てくるパスを何度もカットしていた。マラガが1人減ったこともあり、ウムティティもピケ同様に仕事は少なかった。ほとんど疲れたという感覚なしに試合を終えれたのかもしれない。

 

DFアルバ(8)77分OUT

いつも通りの攻撃参加をしており、コウチーニョがうまくプレーに絡めたことでアルバも生きるシーンが多かった。何度も左サイドで相手の裏を取り、良い攻撃参加をみせた。先制点は普通のクロスボールだったが、相手の隙を見逃さない正確なキックはお見事でした。

 

MFブスケツ(7)

CBの前でチームのバランスをとる役割をし続け、相手の攻撃の芽を何度もつみとった。今日のブスケツはアンカーということもあり攻撃参加やプレッシングで前にいくことはほぼなく、守備で活躍しバランスをうまくとっていた。チームの悪いところもコーチングしており、さすがバルサの頭脳と思える存在ぶり。

 

MFラキティッチ(7)

ブスケツより前のポジションでパスをさばいたりプレッシングを仕掛け、ブスケツが中盤のお掃除役となるのを助けていた。パス回しで左右に振るのもお見事で、対人の守備もお見事。普段より高いポジションでプレーしたことで、ラキティッチもどこか楽しそうにみえた。

 

MFパウリーニョ(8)

高い位置でのパウリーニョの攻撃力の高さを久しぶりに感じられた試合。FWに近い位置でプレーしたパウリーニョは怖い存在で、飛び出しだけでなくワンタッチでパスをさばくのもお見事。パウリーニョを起用するならやはり守備の役割を少なくし、高いポジションで起用することが活躍のカギになると確信させられた試合でした。

 

FWデンベレ(8)85分OUT

デンベレ個人のパフォーマンスが高く、1対1やスペースがあったこともデンベレの活躍を助長してくれた。読めない切り返しにサイドからの精度の高いパスは大きな武器で、今日は1アシストを記録。周りとの連携も良くなってきており、今シーズン2度の怪我さえなければ、今の時期に大きな戦力になってくれたのだろうなと思うと少し残念。

 

FWスアレス(7)

最前線でポストプレーによってチャンスを演出し、スアレスらしいプレーをみせた。メッシ不在の中、先制点を取ってチームを落ち着かせ、終始レベルの高いプレーだった。コンディションは良さそうで、次のチェルシー戦でもこの活躍とゴールに期待したい。

 

FWコウチーニョ(8)★

もうほぼ馴染んできたといっても過言ではないプレーぶりで、今日はアルバとの連携がとても良かった。イニエスタのように中央寄りでボールを受けることにも慣れだして、そこからの崩しやシュートで何度もマラガゴールを脅かした。今日は他にも同じくらい活躍した選手はいましたが、オシャレなゴールがあったことでコウチーニョをMOMに。

 

MFアンドレ・ゴメス(6)74分IN

セルジ・ロベルトと交代してまさかの右SBでの出場となった。アンドレの真面目な守備でのチームの献身性、ハードワークを考えれば、意外にも右SBというのは面白いのかもしれない。今日は緊迫した状況ではなかったので活躍ぶりを判断するのは難しかったが、もう一度くらい試してほしい。

 

DFディニュ(6)77分IN

アルバを休ませるための交代で出場し、積極的な攻撃の姿勢で何度か良い攻撃参加があった。まだ足りないところはあるものの、ディニュはナイスガイでもあるのでこのまま左SBはアルバとディニュの2人体制でいってほしい。

 

FWビダル(6)85分IN

いかなる試合や状況でも試合に出場すれば全力プレーをしており、今日もそれを実践した。良く動きボールに触れたり守備をして、ビダルは少し目立つ存在ではあった。

 

試合結果

マラガ0対バルセロナ2

得点者

15分スアレス(アルバ)

28分コウチーニョ(デンベレ)

 

最後に一言

メッシ離脱が突如に発表され心配だったマラガ戦でしたが、無事に勝ち点3を積み重ねてなにより。

アトレティコがどう頑張ろうがバルサが勝ち続ければ優勝は決まるので、あとはバルサが勝ち続けて優勝を決める気で応援しましょう^^

リーガの残りの試合も10試合となり、そろそろ優勝へのカウントダウンもしてもいいのかなと思います。

次はCLチェルシー戦で大会が違い、もう一度気を引き締めなおして応援していきましょう!

 
 

2 Responses to “17/18リーガ第28節 3/10 マラガ対バルセロナ 試合結果・評価”

  1. レト より:

    新戦力がバッチリ活躍して図らずもメッシ不在や433のテストケースとしても機能した理想の内容だったと思います。
    デンベレはまだ連携や守備に課題がありますが、出来ないわけではないので今後の育成次第でしょう。
    セントラルMFの加入も決まりましたし、来シーズンが楽しみです。

    • バケンジ より:

      「レト」さんいつもコメントありがとうございます。

      メッシ不在で、システムやエース不在の戦い方に不安がありましたが、
      選手たちがリアクションをみせてくれてよかったです。

      4-3-3が効果的だった試合でもあったので、
      メッシを休ませるときはそれに伴い、システム変更もアリかもしれませんね。

      アルトゥールの獲得の権利を得たのは僕もとてもうれしく思っています^^
      バルサスタイルを復活させる大きな戦力になってくれると信じているので、
      来シーズンの楽しみは増えました。

      これからもどんどんコメントお待ちしております。

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