《質問》CLチェルシー戦でのベストな先発イレブンは?
コメント欄に質問があったので回答したいと思います。
『今度のCLチェルシー戦はイニエスタとセメド(そして、コウチーニョ)が使えない厳しい戦いになりますが、ベストな先発イレブンはどう考えますか?
自分はシステム4-4-2で、
守備に重きを置いて……
テア・シュテーゲン
ロベルト、ピケ、ウムティティ、アルバ、
ラキティッチ、ブツケツ、
右パウリーニョ、左ゴメス、
メッシ、スアレス
なのかな……と、思っています。
中盤の守備がやばそうですが、
トップ下メッシで、
ツートップをパコ、スアレス、
も観てみたいのですが……(^_^;)』
貴重なコメントありがとうございます。コメント欄は記事の下部にあります。質問・疑問点だけでなく、思ったことなど何でも書いて頂けるとありがたいです。
書いてくれたイレブン、いいと思いますよ^^。スアレスとパコの2トップはほぼ試したことがないので、パコの起用があるなら右か左のSHでの起用にはなると思いますが、得点がほしい試合終盤はなくはないです。
SHの人材には守備よりも攻撃が問題と感じているので、中盤でボールを動かせる選手が少ないのがバルベルデバルサの弱点と感じている人もいるかもしれませんね。
■ 目次
見解・回答
1で「右と左のSHにどんなタイプの選手がいるのか?」
2で「チェルシーの試合の入り方、戦い方からどのタイプを起用するか決める!」
3で「ビダルとパウリーニョ、途中交代の動きも考慮しました」
4で「まとめ」
について書いています。
1、右と左のSHにどんなタイプの選手がいるのか?
・チェルシー戦の先発イレブンの焦点はSHの2人
CLチェルシー戦の先発イレブンの焦点は、間違いなく両SHの2人です。
シュテーゲン、セルジ・ロベルト、ピケ、ウムティティ、アルバ、ラキティッチ、ブスケツ、メッシ、スアレスの9人は鉄板でしょう。
イニエスタ不在、コウチーニョはCLで起用できないことから、両SHの先発に頭を悩ませる試合になりそうです。
セメドも怪我で離脱中なので、セルジ・ロベルトを中盤に上げるというオプションも消えてしまっています。
ラフィーニャの残留、そしてデニス・スアレスをある程度試合に出していて怪我さえしていなかったら、この2人のスタメンでも良かったのにというのが本音^^
・SHで起用される可能性があるのは5選手、タイプは?
SHで起用される可能性がある選手として、今のバルセロナには5選手います。
パウリーニョ、アンドレ・ゴメス、デンベレ、ビダル、パコ・アルカセルですかね。
この5選手をSHで起用したら、どんなタイプか簡単にみていきます。
パウリーニョはゴール前に飛び出して得点面に貢献できる選手で、守備面でも大丈夫でしょう。フィジカル的な強さを求めるなら、パウリーニョ起用がオススメ。
アンドレ・ゴメスは現状、自信喪失で武器と呼べるものはハードワークと走力ですかね。スペースへのランニングは良いものがあり、また守備面でのチームへの献身性はとても光ります。守備力アップを求めるならアンドレ・ゴメスがオススメ。
デンベレはチームにフィットしておらず、連携の攻撃という部分では厳しい。しかし、個での突破など1対1でのプレーには怖さがあり、局面打開できる数少ない選手。サイドで相手を抜いて突破するならデンベレがオススメ。
ビダルは周りとの連携面がこの5選手では最も高く、アグレッシブな姿勢でよく走ります。相手の裏を取ったり、スピードある攻撃ならビダルがオススメ。
パコ・アルカセルはサイドでのポストプレー、そしてフィニッシャーとして少し期待できます。守備のハードワークは大丈夫ですが、自陣の守備では少し不安。サイドにポストプレーさせたいならパコ・アルカセルがオススメ。
2、チェルシーの試合の入り方、戦い方からどのタイプを起用するか決める!
・ボールが保持できて守備でも貢献できるイニエスタのようなタイプが本当は必要!?
チェルシー戦は緊張感の高い試合になるはずです。バルサがアウェイゴールでわずかに有利な立場でありながらも、チェルシーが得点を奪えばバルサに余裕はなくなります。
コンテのチェルシーの攻撃の強みはショートカウンター、前線の個人技、サイドからの攻撃、セットプレーで、もしかしたらバルサ相手なのでパワープレーも考えられます。
すべて防ごうとすると不可能なので、なるべく守備の機会を減らしてチェルシーをバルサゴールに近づけないためにも、バルサは高い位置でボールを保持して試合を進めたいところです。
上記で5選手のタイプを書いてきましたが、本当は「ボールキープ力が高くてボールロストする可能性が低く、守備でもある程度安心」というタイプを置きたいのが本音。
しかし残念ながらというか、そういうタイプの選手は見当たりません^^;
・組み合わせ、どの選手を起用するかは試合展開から考える
それじゃあどの組み合わせ、どの選手を起用すればいいかですが、チェルシーの試合の入り方と戦い方から考えるのがいいと思います。
チェルシーの試合の入り方は前からプレスをかけずに、1stレグのように下がって守備からの速攻という戦い方を予想しています。前から積極的なプレスをしてきても、5分程度で止めるとも思っています。
コンテはバルサにこの試合での先制点を許さず、前半は数少ないチャンスでゴールを狙ってくると予想。
勝負をかけてくるのは後半の55分過ぎからで、それまではスコアがバルサに動かないことを望むのがコンテ監督だと予想しています。
バルサからすれば前半はある程度、敵陣地で試合を進めれるがチェルシーの固い守備の前に苦しみ、悪いボールロストさえしなかったら失点のリスクはほぼ起きないと思います。
バルサはチェルシーが攻撃に出ていないこの前半に、1得点ほしいというのが本音です。これなら失点しても同点となるだけなので、心理的に落ち着けますから。
3、ビダルとパウリーニョ、途中交代の動きも考慮しました
・ビダル、パウリーニョの2選手を起用してほしい
僕が考えるベストイレブンの両SHですが、右にビダル、左にパウリーニョです。
チェルシーの守備は中央が固いので、サイドから崩すためにも右はビダルの起用がベストだと思います。
ビダルはそこまで悪いボールロストもありませんし、敵陣地でのボールロストならビダルのアグレッシブなプレッシングが生きるとも考えています。
メッシとの連携も悪くありませんし、ビダルの場合はフリーランニングの動き出しも大きく期待できると思います。
そして個人的にビダルはラッキーボーイなので、なんかしてくれそうという根拠のない期待感^^
左が悩みの種でこれまで起用してきた選手ならアンドレ・ゴメスですが、カンプノウの試合で最近ブーイングもあり、バルサファンには試合に集中してほしいというのが本音です。
またメッシは露骨にアンドレにパスを出さないので、攻撃が中央によりすぎるのも問題とみています。悪いボールロストする可能性もあるので、個人的にアンドレ起用は少し怖いです。
これまで左での起用はありませんが、計算できる戦力ならパウリーニョが一番かなと思って左にパウリーニョをもってきました。
左のパウリーニョはまだ試したことがないので、次のリーグ戦で試してみて判断という感じに僕ならしますが、相当悪くない限りはパウリーニョを左SHで起用すると思います。
個人的には右SHにビダルが鉄板で、左を誰にしようかと考えてパウリーニョかな?という感じです。選手数はいるのに、ビッグマッチで安心して任せられる選手が少ないのが痛いですね。
・途中交代という変化に残りの3選手は生かせる!
ビダルとパウリーニョでいくと書いたのですが、これには途中交代のカードも考えて決めました。
失点したくないならビダルに代えてアンドレ投入、さらに守備的にいくならパウリーニョをディニュと代えてアルバを中盤に上げます。
チェルシーはパワープレーも考えられるので、ラスト5分とかなら5バックでジェリー・ミナ投入も考えておき、ベンチに入れておいてほしいところです。
得点がほしいならデンベレ投入、ゴール前にパコ投入など、ベンチの3選手は状況で使い分けれるかなと思っています。
本当は守備固めならパウリーニョを途中投入で、チェルシーの高さやフィジカル的な部分に対処という形にしたいのですが、そこまで贅沢は言えない現状ですかね。
チェルシー戦は前半で1得点、そして後半で追加点を決めて2対0の勝利を狙いたいです。
状況によって途中投入も考えれば、ビダルとパウリーニョをスタメン、アンドレ・ゴメスとデンベレとパコ・アルカセルをベンチに置くことがベストかなと判断しました。
交代する選手はこの両SHの選手どうしの交代になりますね。あとの9人は代えにくいというか戦力ダウンになりかねないので、ラスト5分とかの完全に守備に入るならスアレスを下げるのはアリです。スアレスが怒ろうが関係ない^^;
4、まとめ
・チェルシー戦の両SHは右にビダル、左にパウリーニョ
・このスタメンなら途中交代でも変化をつけられるメリットがある
どれが正解というのはないので、パウリーニョとアンドレを起用してもおかしくないと思います。システムは4-4-2で、やはりSHに誰を起用するかだけが問題だと感じます。
これが間違いないという決定を下せないのが現状のバルサで、こう考えたら改めてベンチの選手とスタメンの選手の力関係は変わっていないなと思ってしまうところですね。
スタメンのメンツが強いので難しいとは理解していますが、悩ましい問題です^^;
タグ:チェルシー, チャンピオンズリーグ, チーム, 戦術, 質問・疑問
いつも楽しく拝見させていただいています。
質問ですがバケンジさんはずっとバルサを観て来られて又、ご自身もプレーされてきて、今の日本の育成年代(特に小学生)がスペイン、バルサのサッカーに追いつくには何が必要と思いますか?私にはバルセロナを心から愛し、スペインでプロになる事を夢見ている10歳の息子がいます。この春スペインに渡りある大会に出ます。バケンジさんは、ずっとバルサのサッカーをマニアックに分析されてきて今この国のサッカー、特に育成年代を見て何を思われますか?因みに私にサッカー経験はありません。子供がサッカーを始めた2014年から真面目にサッカーを、特にバルサを夜中に起きて研究するようになりました。
「TA15」さんコメントありがとうございます。
質問のほう回答させていただきました。
簡単にまとめると
・日本サッカーの育成年代に必要なのは優れた指導者
・サッカーを知っている人が少ないのも日本サッカーの問題
・日本人はポテンシャルはあるが、サッカーを知らないために生かしきれない
の3つです。
また、厚かましいですが僕からお子さまの夢の達成のためにアドバイスも書かせてもらいました。
すでに知っているやそれは嘘だろ!?と思うところもあるかもしれませんが、
僕が思っていることを書きました。
お子さまの夢の達成に頑張ってください!成功を心よりお祈りしています。
これからもブログよろしくお願いします。