17/18リーガ第30節 3/31 セビージャ対バルセロナ 試合結果・評価

時間帯別試合支配率

※赤色はバルセロナ、白色は互角、黒色はセビージャ

・バルセロナ5分、セビージャ25分、互角60分

バルサは4-1-2-3、セビージャは4-2-3-1と、中盤やサイドで人数ががっちり合うシステムの戦いとなり、激しいボディコンタクトが繰り返される一戦となった。

お互いが前からプレッシャーをかけて相手のミスを誘い、そこからチャンスを何度も得る。

セビージャはそれに加えて速攻で良い攻撃をみせ、前半はセビージャに多くのチャンスがあった。

その1つを36分に決められ、バルサは1点のビハインドで前半を終えることになった。

後半に入るとセビージャの速攻が見事にはまりだす。

攻めきれないバルサのボールを奪うとスペースへランニングし、チャンスだけでなく決定機も迎え、50分には追加点を決めた。

バルサは攻めようとするもセビージャの堅い守備ブロックに引っかかり、メッシ投入後こそ良い時間帯があったものの、完全にセビージャの望むような試合展開で後半は進んでいた。

「今日はセビージャに完敗」と思われたが、88分にCKからスアレスがゴールを決める。

それで勢いに乗ったバルサはその1分後にメッシが同点ゴールを奪い、完全な負け試合を引き分けという結果にした。

ほとんどバルサが主導権を握った時間がなく試合内容は完全に負けていたが、結果だけ得たバルベルデバルサは何か持っているのかもと予感させる一戦となった。

 

試合での課題点

・中盤は連動性がなくパスが回らず完全に負けた

メッシ不在でも前線の3人は活躍していた。しかし中盤はセビージャに負けてしまい、パス回しでも守備でも後手に回った。最近中盤で負ける試合が多くなり、中盤で変化をつけれずに耐えるというのもそろそろ限界かもしれない。

 

・速攻の守備時にCBが釣り出されるという最悪の事態が頻発

セビージャの速攻を何度も受けたが、セビージャの攻撃が良かったこともあって防げなかったように思える。それでもCBがサイドに釣り出されて完全なピンチの機会があり、ピケとウムティティはもっと連携して対応するべきだった。中盤が簡単に突破されてそれすらも難しい状況だったかもしれないが、この2人が守らないとバルサの守備は崩壊する。

 

試合での良好点

・ゴール前では粘り強い守備でシュートブロック

セビージャに何度もシュートを打たれたが、それでもDF陣やシュテーゲンはよく2失点で抑えたという印象。セビージャの最後の精度は問題だったが、コースの限定や最後の部分の対応で、バルサの守備陣はうまく対応していた。大量失点してもおかしくない試合だったが、たったの2失点で終えた。

 

監督選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMOMの選手。

監督エルネスト・バルベルデ(7)

今日はメッシ不在時により4-3-3で挑み、その中でベストメンバーをスタメンにそろえた。

前半こそイーブンな試合展開ながらも、後半はベンチではどうすることもできないほど、セビージャに一方的にやられる試合となってしまった。

その中で途中交代でどうにかしようと攻撃陣を投入し、その3選手は活躍をみせた。

最後に同点に追いついたのも高評価で、これがバルベルデマジックと呼べる采配だったのかもしれませんね^^

デニスやパコの投入など最近は出場機会がない選手を投入し、基本正攻法の采配ながらも、こういうサプライズの采配がバルベルデ監督は読めないなと感じさせる。

 

GKシュテーゲン(7)

2失点したものの、ビッグセーブもみせて1対1の対応も落ち着いていた。プレー自体に大きな問題はなく、今日はチームとして崩されたので2失点は仕方なかった。

 

DFセルジ・ロベルト(7)

ビルドアップでいつもより引っかかる部分があり、良い形のクロスも引っかかった。それでも守備でシュートブロックを何度もしており、守備での貢献は大きかった。目立ったプレーは多くなかったが、攻守において問題なくプレーしていた。

 

DFピケ(6)

対応を間違える時があったものの、コースを読んだポジショニングでゴール前では存在感があった。難しい状況で何度も守備をし、パーフェクトな守備をする方が難しく、その中ではうまく守っていた。

 

DFウムティティ(6)

マークの甘さやポジショニングの甘さはあったが、全体的には悪くはなかった。今日は混乱した状況の守備が多く苦しみ、良い経験になったように感じる。これでさらなる成長に期待。

 

DFアルバ(7)

好守に走りまくり、何度もアップダウンを繰り返した。攻撃ではチャンスメイクし、同点ゴールをアシスト。攻撃に出たスペースを何度も突かれたが、ビハインドで仕方なかった。

 

MFラキティッチ(6)

ブスケツのようにセビージャの速攻をうまく止めれず、中盤を簡単に突破を許してしまった。ラキティッチ1人の責任でもなく、球際やセカンドボールなどハードワークしており、ビルドアップでもチームを助けていた。

 

MFパウリーニョ(6)77分OUT

前線の飛び出しで何度かチャンスメイクし、得点まであと少しという状況もあった。前半は守備でも右サイドを助けていたが、後半は存在感が消えてしまった。

 

MFイニエスタ(7)81分OUT

中盤では唯一と言える局面打開をしており、攻撃でアクセントをつけていた。守備ではパワーのあるセビージャの前に負けてしまうことはあったが、途中交代で下がるまで左でボールをキープし攻撃面で貢献は大きかった。

 

FWデンベレ(6)58分OUT

何度か光るプレーを見せ、相手ゴールに迫るシーンもあった。周りとの連携がまだできておらず、合わないこともしばしば。守備では少しさぼり過ぎで、もう少しハードワークが必要だった。それでもコンディションは上がってきている印象で、さらなる活躍に期待。

 

FWスアレス(7)

今日は左右に流れながらボールを受け、そこから相手の裏を何度も狙っていた。チームに勢いをもたらすゴールを決め、終始戦っていたのも高評価。

 

FWコウチーニョ(8)★

90分間通して攻撃でアクセントをつけ、セビージャにとって怖い存在だった。得点やアシストと記録に残る活躍はなかったが、選手のパフォーマンスとしては安定して高いレベルを維持していた。左だけでなく右でも良いプレーをみせており、バルサになじんできたなと強く感じさせる。

 

FWメッシ(7)58分IN

代表では試合に出場せず軽い調整を続け、メッシにしては久しぶりの試合で、コンディションの落ち込みはみてとれた。いつもと比べスピードやパワーがなく、セビージャの守備ブロックの前にボールロストする機会も少なくなかった。それでも最後に鋭いシュートで同点に導き、投入間際はバルサに流れを引き寄せた。

 

MFデニス・スアレス(6)77 分IN

久しぶりの出場で、フリーランニングという部分では足が止まることもしばしば。それでもボールを持たせれば上手さが光り、起用可能な選手のように思えた。今日みたいにまた出番があるといいな^^

 

FWパコ・アルカセル(7)81分IN

CKからスアレスのゴールをほぼアシストしており、途中投入で得点に絡むという仕事はこなした。最近のパコは得点に絡むシーンも多くなり、得点がほしい状況でパコ投入は増えるかもしれない。

 

試合結果

セビージャ2対バルセロナ2

得点者

36分フランコ・バスケス[セ]

50分ムリエル[セ]

88分スアレス

89分メッシ(アルバ)

 

最後に一言

代表ウイーク明けのバルサにしては出来は悪くなく、むしろ少し良いくらいと思えた試合でした。

しかしそれを軽く凌駕するセビージャの出来とコンディションの良さに、今日は試合内容で「完敗」。

それでも最後の最後に同点に追いつき、CLのローマ戦に向けて良い感覚で迎えれそうです。

セビージャはメチャクチャ強いし、足が止まらないし、

「セビージャハンパないって!」っていう試合でしたね^^;

 
 

2 Responses to “17/18リーガ第30節 3/31 セビージャ対バルセロナ 試合結果・評価”

  1. レト より:

    マラガ戦以来の433でしたが、ダメでしたね。
    飛車角落ちとはいえ攻撃面での恩恵が少なく併用するには程遠そうです。
    ドブレは維持しての4231とかの方が機能しそうな気がします(デンベレがしっかり守備をすれば)。

    • バケンジ より:

      「レト」さん、いつもコメントありがとうございます。

      このセビージャ戦ではシステムよりも
      「中盤で攻守において負けてしまう」ことが問題だったように思います。

      攻撃でうまくパスが回せずハーフライン付近でボールを奪われ、
      →カウンターで守備が整う前に崩される
      悪循環に陥った試合のように感じましたね。

      ブスケツ不在も大きかったですが、単純にこの試合では
      セビージャのほうが良かったと思いました^^;

      久しぶりの4-3-3だったのでまだテスト段階とみて
      来期含めて1つのオプションになることを期待しましょう

      またコメント残しお待ちしております^^
      これからもよろしくお願いします。

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