17/18CLラウンド16 2nd 3/14 バルセロナ対チェルシー 試合結果・評価 

時間帯別試合支配率

※赤色はバルセロナ、白色は互角、黒色はチェルシー

・バルセロナ0分、チェルシー5分、互角85分

両チームとも1stレグのように慎重に入った試合だったが、スコアはいきなりバルセロナに動いた。

初めの攻撃の仕掛けでメッシがPAの右を突破し、角度のない位置から右足でクルトワの股を抜いてゴール。

この失点でチェルシーは攻撃的に守備をしてくるようになり、バルサは少しの間チェルシーに試合の主導権を握られた。

試合も落ち着きだした20分に、バルサはボールを奪っての速攻から、デンベレがゴールを決めてこの試合のスコアは2対0に。

チェルシーが高い位置から何度もプレッシングを仕掛けるようになり、バルサも守備の時間帯が増えるものの、前半の45分間はこのまま2対0で終えて後半へ。

後半も前半の続きのような試合展開。バルサの守備の時間はいつもより長く、チェルシーが攻撃を仕掛ける機会は多かった。

63分にメッシが追加点を決めて、これで勝負あり。トータルスコアは4対1に。

このまま試合終了の笛が鳴り、バルサがCLベスト8進出を無事に決めました。

試合終了まで両チームとも試合への集中力を切らさず、点差はついたもののとてもイーブンな試合内容で面白い試合でした。

バルセロナとチェルシーの差はメッシがいるかいないかの差だけだったので、チェルシーにとっては悔しい敗退になったのかもしれません。

 

試合での課題点

・中盤の守備ブロックを広げられて中央突破を何度も許した

チェルシーの両WBの選手のケアをすることによって、中盤の中央を3枚もしくは2枚で守る機会が増え、その為にコースとスペースを絞り切れずに中央からの攻撃を何度も受けた。最終ラインが守ってくれたから良かったものの、さすがに中央突破を受けすぎた。中央の締めるところはしっかり締めたい。

 

・試合内容はイーブンでもう少しボールを支配して試合をコントロールしたかった

スコアが早く動いたせいでチェルシーのハイプレスの時間が長くなり、バルサがボールを保持する時間もそれに伴い短くなった。バルサ自陣で試合は主に進んでいき、守備陣が集中したのでピンチは少なかったが、本来は敵陣地で試合を長く進めたかった。思った以上にボールを前に運べず、試合をボール保持でコントロールすることはできなかった。

 

試合での良好点

・大一番での集中力の高さには頭が下がるレベル

今日の大一番でバルサはしっかりとしたリアクションをみせてくれました。高い集中力を90分間通して行い、チェルシーに何度も攻められたもののピンチは多くなかった。リアクションをみせたバルサを倒すのは難しく、今日の試合でもバルサの選手たちはめちゃくちゃ闘ってくれていた。

 

・バルサファンのアンドレ・ゴメスへの温かい歓声

これは試合内容ではありませんが、アンドレ・ゴメスへのバルサファンの対応はとても素晴らしかった。途中交代時に拍手と温かい歓声で送り出し、良いプレーをすれば拍手で、選手への愛情を感じられました。多くのバルサファンが選手の活躍を願っているもので、それを表現することは選手たちを大きくサポートすること間違いなし。

 

監督選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMOMの選手。

監督エルネスト・バルベルデ(8)

この大一番にぎりぎり間に合ったイニエスタ、右SHにはデンベレの抜擢と、少し冒険的にも思えるスタメンを送り出してきた。

両選手の出来はとても良く、デンベレに関しては1ゴールという形でバルベルデ監督の起用にこたえた。

試合展開は予想外に攻められた時間が長くなったものの、守備はとても落ち着いて対応していた。

その中からハイプレスで得点を決め、ある意味バルベルデ監督らしいバルサの姿での勝利だったのかもしれません。

今日はCLベスト8進出をしっかりと決め、勝利したことがなによりも評価できる試合だった。

 

GKシュテーゲン(7)

チームは多くのシュートを受けたものの、シュテーゲンのセービング機会は少なかった。ミドルレンジのシュートをしっかりとセーブし、足元のプレーも落ち着いて対処していた。

 

DFセルジ・ロベルト(8)

今日は攻撃面よりも守備面の仕事が多かったが、アザールに活躍させず中央に絞ってよく守っていた。前半にイエローをもらったがそこからクレバーに守備をしていた。攻撃ではボールロストする機会はなくパスをつなげており、今日は守備の人として活躍した。

 

DFピケ(9)

ゴール前でチェルシーの攻撃を何度も跳ね返し、今日のチームの勝因は両CBコンビといえる高いパフォーマンスをみせてくれた。何度か突破されて危ないシーンはあったものの、基本的にはチェルシーの攻撃を中央でしっかりと守っていた。

 

DFウムティティ(9)

危ないシーンでシュートブロックが光り、今日はノーミスといって良いほどウムティティの守備が効いていた。ピケ同様にゴール前に入ってくるボールを何度も跳ね返し、鉄壁のCBコンビでした。縦パスなどビルドアップでも落ち着いており、ウムティティの出来は守備陣では一番だった。

 

DFアルバ(7)

攻撃で何度か高い位置に侵入したが、今日はアルバもセルジ・ロベルト同様に守備の人だった。左サイドで何度も1対1で守備をする機会があったが、抜かれることはなくコースを限定して上手く守っていた。アルバの出足の早い寄せやパスカットもあり、アルバの守備力をみせた試合となった。

 

MFデンベレ(9)67分OUT

今日のようなプレーができることに驚かされるほどチームへの献身性が高く、クレバーなプレーぶりだった。いつものようにボールを持ちすぎることはなく、その中でも突破するシーンがあり、速攻からゴールも奪ってみせた。守備では対峙するマルコス・アロンソにぴったりとマークに付き、後半にはスライディングでチームのピンチを救うシーンもあった。攻守においていうことなしのパフォーマンスで、これならば文句なしのスタメンでいいと思える高いレベルだった。

 

MFラキティッチ(7)

中盤の守備で苦しんだものの、ハードワークと球際の激しさでなんとか守り切った。スライディングでボールを突くシーンもあり、ラキティッチのハードワークが光る試合だった。攻撃では大きなミスがなくしっかりとプレーしていた。

 

MFブスケツ(7)61分OUT

ラキティッチ同様ハードワークで中盤の中央を守り、チームの無失点に貢献した。守備時にファールを受けるシーンが多くあり、今日は相当タフな守備を求められたがそれもしっかりとこなしていた。最後は足の痛みを訴えてベンチに下がり、これが単なる痛みや違和感であることを願う。

 

MFイニエスタ(7)56分OUT

この試合に間に合い、スタメンの出場でチームを救った。体は決してムリがきく状態ではなかったが、それでもボールをキープして攻撃にアクセントをつけていた。まさかの出場だったがパフォーマンスはしっかりとしており、今日の勝利にイニエスタの存在感は必要だった。

 

FWメッシ(9)★

神様、仏様、メッシ様ではないが、チャンスをしっかり決めて一人だけ次元の違う選手であることを証明した。先制点やダメ押しゴールはお見事としか言いようがなく、メッシがいるとバルサの決定力が違うなと改めて感じさせた。守備面でもチームに貢献しており、大事な試合でのメッシの勝利への貢献度は計りしれない。他の選手の出来も良かったが、得点という違いを作ったことで文句なしのMOMに。

 

FWスアレス(8)

メッシへの2アシストを記録し、チェルシーCBと絶え間なく駆け引きで戦っていた。最終ラインではどうしても数的不利でスアレスにとって難しい状況だったが、ファールを受けたりポストプレーで攻撃面で貢献していた。守備でもハードワークしており、何気にスアレスの存在感は光っていた。

 

MFパウリーニョ(7)56分IN

守備を意識させたときのパウリーニョは頼れる存在で、しっかりと守備で貢献した。ブラジル代表同士だからなのか、ウィリアンから何度もボールを奪い返していた。攻撃でもシンプルなプレーながらボールロストは少なく、セットプレーから一度惜しいシーンもあった。

 

MFアンドレ・ゴメス(6)61分IN

バルサファンの温かい応援を受けてのプレーだったが、評価はしっかりとしたら平均的なプレーだった。攻撃では少し臆病になっているせいか、視野が狭くボールを失わないことだけに集中しており、本来のアンドレならもっとできる。守備ではいつも通りのハードワークでチームに貢献しており、こちらは文句なしのパフォーマンスだった。少しずつ自信を取り戻して良いプレーに期待したい。

 

MFビダル(7)67分IN

アグレッシブな姿勢でファールを受けたり右サイドでボールを受けたりと、ビダルは効いていた。右サイドで何度もボールを引き出し、苦手な守備でもビダルなりにハードワークして守っていた。これからビダルは今日のように、途中交代で大事な試合に出場する機会が増えるのかもしれない。

 

試合結果

バルセロナ3対チェルシー0

得点者

3分メッシ(スアレス)

20分デンベレ(メッシ)

63分メッシ(スアレス)

 

最後に一言

トータルスコア4対1で無事にCLベスト8進出を決めました^^

次の試合もこのチェルシー戦と同様にイーブン気味な試合になることが予想され、苦しむでしょうが応援していきましょう。

メッシが大きく存在感をはなった試合で、改めてメッシがバルサの選手で良かったと思える試合でした。

 
 

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