19/20シーズン初戦のチェルシー戦において気になった選手や新加入選手の評価コメント
バルセロナの19/20シーズンの初戦となるチェルシー戦が、
ここ日本の埼玉スタジアム2002で行われました。
コパ・アメリカに出場した5選手(メッシ、スアレス、コウチーニョ、ビダル、アルトゥール)
は合流していませんが、グリーズマンやデ・ヨングといった新加入選手のデビュー戦となりました。
今回はチェルシー戦で、気になった選手と新加入選手の評価について書いていきます。
■ 目次
目次
1、2つのチームを用意して挑んだチェルシー戦
2、気になった選手と新加入選手の評価について
3、まとめ
1、2つのチームを用意して挑んだチェルシー戦
プレシーズンの試合、そしてシーズン初戦ということもあり、
バルベルデ監督はいろいろ選手を試す起用がありました。
また、初戦ということもあり選手に平等に出場時間(45分)を分け与え、
選手の出来とチームのバランスを見たようです。
前半と後半の間のハーフタイムに11人全員を入れ替える交代方法を取り入れ、
22選手が試合に出場することになりました。
前半のメンバーは(※赤色が今夏の新加入選手、青色がバルサBの選手)
GK:シュテーゲン
DF:オリオル・ブスケツ、ピケ、ウムティティ、アルバ
MF:ブスケツ、セルジ・ロベルト・リッキー・プッチ
FW:デンベレ、グリーズマン、コジャード
後半のメンバーは
GK:ネト
DF:セメド、トディボ、ラングレ、ハイメ
MF:デ・ヨング、ラキティッチ、アレニャ
FW:マルコム、ラフィーニャ、カルレス・ペレス
前半のメンバーは主力選手を揃えて、
その中でポジションを変更して起用された選手やバルサBの選手をみたかった狙いでしょう。
後半のメンバーは残った選手を揃えて、
その選手の定位置で起用して残ったポジションは優先度の低い選手で補ったメンバーでしょう。
2、気になった選手と新加入選手の評価について
上記の前半と後半のメンバーの順番どおりに名前を取り上げています。
名前がないということは、このチェルシー戦では良くも悪くも騒ぎ立てるような
プレーぶりではなかった選手ということです。
DFオリオル・ブスケツ
中盤で起用されると思いきや、まさかの右SBでの起用となりました。
プレーぶりは初めて右SBをプレーしているかのようにポジション取りで苦労し、
チェルシーに攻められる一つのポイントにはなっていましたね。
プレシーズン初戦でいきなりの右SB起用はかわいそうに思いましたが、
バルベルデ監督にアピールするという意味では大失敗に終わった印象です。
次の神戸戦でも右SBで起用されるかは微妙で、
このチェルシー戦での出来ではお世辞にも右SBに適性があるようには見えませんでした。
DFウムティティ
昨シーズンはひざの故障でシーズンすべてを棒に振り、再出発となったこのチェルシー戦。
プレーの出来は全体を通して良かった。
昨シーズンの悪いプレーの時期よりも明らかに対人の守備におけるポジション取りがいい。
動きに不自然なところはほぼなく、あと数試合見たのちですが
完全復活という判を押すことがかもしれないと思いました。
今シーズンはラングレとのポジション争いが激しそうですね。
MFリッキー・プッチ
昨夏のプレシーズンで大活躍して今夏のプレシーズンを迎えたリッキー・プッチ。
プレーぶりは素晴らしかったですね。
バルベルデ監督にアピールしようと初戦なのに体はよく動いていました。
監督にアピールして1日でも早くトップチーム昇格を狙う姿勢は嬉しいですね。
ボールタッチや縦パスなどバルサカンテラ選手の代表的なプレーぶりで、
このチェルシー戦で最もインパクトを残した選手で間違いないです。
今シーズンはバルサBではキャプテンを任されているようで、
トップチームの中盤に怪我人などで空きが出れば起用されそうです。
来夏のトップチーム昇格はほぼ間違いないように思われます。
FWデンベレ
リッキー・プッチとは逆に最も悪いインパクトとなってしまったデンベレ。
前半の45分間だけで9回のボールロストを記録。
ボールに触れば半分近くボールロストしていた印象で、
チームのプレシーズンが始まる1週間前に練習を開始していた事実がウソなくらいコンディションが悪い。
ランパード監督に警戒されて数的不利の状況でボールを持つ機会が多かったとはいえ、
もう少し仕掛けて攻撃面で怖さを見せなければいけなかった。
ここからコンディションもプレー面も上がってくるとは思われるが、
少し心配なシーズンのスタートを切ったという印象です。
FWグリーズマン
バルサ初出場はCFで起用され、それなりのプレーは見せたグリーズマン。
ポジショニングや動き出しや連携面で苦労してボールに触る機会が少なかった。
しかしボールを持っているときの展開力はピカイチで、アルバとの連携面の良さもみせた。
メッシとアルバのホットラインにグリーズマンも割り込む可能性がありそう。
練習中のフットワークは軽そうにみえましたが、試合でみるとやはりまだまだのコンディション。
連携面とバルベルデ監督の戦術面含めて、大活躍には時間がかかりそうな印象に終わりました。
GKネト
ユベントスやバレンシアでプレーしていた実績通り、セービング面で魅せたネト。
リフレクトボールに反応するなどいくつかの失点シーンをセービングで防いでくれた。
心配していた足元のプレーも落ち着いてプレーしており、思っていた以上にうまい。
シレッセンとほぼトレードの形でバルサに加入しましたが、
ネトを第2GKにしたのはいい補強だったと思えるプレーぶりでした。
実力があるのはこのチェルシー戦でわかったので、
あとは断続的な出場機会の中で安定したプレーをみせてくれるだけ。
MFデ・ヨング
初出場はアヤックスでプレーしていたエリアと被る、中盤のアンカーで起用されたデ・ヨング。
ブスケツとポジションが被っていたということで後半からの出場だったと思われます。
本人は初戦ということでコンディション不足を感じているようですが、
みているファン目線では高いパフォーマンスに見えました。
パスの展開力やボールをもらう動きがピカイチで、ブスケツもうかうかしていられなさそう。
守備面でも何度かいいシーンがあり、攻守において光るプレーを随所に見せていました。
初戦ながらいい補強だったと確信させる堂々としたプレーぶりでした。
FWラフィーニャ
バルベルデ監督から戦力としてみなされているか微妙なラフィーニャ。
その中で選手本人はモチベーション高くこのチェルシー戦に挑み、
不慣れなCFのポジションでプレーしたものの攻撃の起点となってチャンスを演出。
バルサスタイルが体にしみこんでいるラフィーニャだけに、
攻撃的なポジションならどこでもプレーできることを改めて証明した形となりました。
バルサに残留しても多くの出場機会の約束はできないものの、
もし今夏残留してチームに残ってくれるなら、選手層がピンチの時にラフィーニャは使える。
前線や中盤の層を厚くするという意味で、
マルコムやコウチーニョやラキティッチを放出するならラフィーニャ残留はありかもしれませんね。
3、まとめ
プレシーズン初戦となるチェルシー戦に、
バルベルデ監督は前半と後半で11人全員を交代させる2チームで挑みました。
良いインパクトを残した選手は
「ウムティティ、リッキー・プッチ、ネト、デ・ヨング、ラフィーニャ」
悪いインパクトを残した選手は
「オリオル・ブスケツ、デンベレ」
プレシーズン初戦の1試合が終わっただけとはいえ、選手評価が変動する価値ある試合となりました。