《質問》スアレスの後継者にディバラはどう？

コメント欄に質問があったので回答したいと思います。

『こんにちは。更新をいつも楽しみにしています。

スアレス後継者問題ですが、自分はスアレスに似たタイプに思えるアベルを育てつつ、最近にわかに退団が騒がれてきたユヴェントスのディバラを取るのはどうかと思っているのですが、いかがでしょうか。

CFもWGもハイレベルででき、何より熱烈なメッシ信者。アルゼンチン代表でもプレー経験があるので、レオに可愛がられるのでは。

ロナウドのせいで来季も出場機会が怪しいなら退団へと言われており、今がチャンスな気もします。スアレスでなく、レオの後継者になるかもしれませんが。』

 

貴重なコメントありがとうございます。コメント欄は記事の下部にあります。

質問・疑問点だけでなく、思ったことなど何でも書いて頂けるとありがたいです。

 

見解・回答の目次

１、「ＣＦタイプではないディバラはスアレスよりもメッシの後継者」

２、「ディバラのできることはそのポジションで限られる」

３、「まとめ」

 

１、ＣＦタイプではないディバラはスアレスよりもメッシの後継者

・ディバラが最も生きるポジションは1.5列目のセカンドトップ

質問を受けていたときとは状況が少し変化し、ユベントスの新監督であるサッリ氏のディバラの序列は高そうですね。

そんなディバラは確かにＣＦもＷＧもこなせますが、最も生きるポジションはセカンドトップだと考えています。

ユベントスの試合はいくつか見ていてディバラのプレーぶりもチェックしていますし、

ユベントスファンの友人も「ディバラはセカンドトップでプレーさせるべき」と言っていました。

ディバラはＣＦもこなせると思っているのですが、バルセロナでのＣＦ起用は難しいかなとも感じています。

 

 

・ＣＦも出来るが１トップ気味なら厳しそう

バルセロナのＣＦと言えば基本的に１トップです。

システムが4－3－3なので、おのずと１トップが基本的な形になりますね。

ディバラはレベルの高い選手ですが、大きな長所と言えるのは

・シュートの速さと上手さ

・ボールのないところでの動き出し

この２つだと思っています。

 

ＣＦに置くと一つ目の長所であるシュートの速さと上手さは存分に発揮してくれると思います。

しかし、２つ目のボールのないところでの動き出しは難しいと感じます。

ディバラは相手の最終ラインに張り付いて裏のスペースを取る動きがうまいのではなく、

誰かが空けたスペースや空いているスペースに動き出すのがすごくうまいです。

 

そういう意味でバルサの１トップには自分一人の力でこじ開ける力が求められ、

ディバラのボールのないところでの動き出しの長所は限定的になると思います。

ＣＦ起用で活躍できないとは思いませんが、思っている以上の活躍は厳しいと評価しています。

２トップ気味でメッシやスアレスやグリーズマンと組ませたら話は別ですが、

スアレスの後継者ということは最前線の１トップで状況打開してくれる選手で考えた場合、

ディバラはそこまで適任者というイメージはありません。

 

 

・スアレスよりもメッシの後継者になるであろうディバラ

ディバラはスアレスというよりも、メッシの後継者になりそうですね。

プレースタイル的に1.5列目の位置からゴールやアシストを記録する選手ですし、

ある程度ディバラの感性に任せて自由にプレーさせてあげればバルサでも活躍できると思います。

ディバラはやっぱりメッシの後継者ですかね。

アルゼンチン代表ではメッシの後輩にあたりますし、代表ではメッシにかわいがられるようですし。

 

 

２、ディバラのできることはそのポジションで限られる

・ディバラは1.5列目のセカンドトップor２トップの一角でプレーさせるからこそ活躍できる

ディバラの話が出てきて、それなりにディバラの実力も把握しているつもりなのでディバラについて少し。

ディバラですが、数年前の評価よりもバケンジの評価は下がっています。

ディバラには多くを期待できる選手だと思い続けていましたが、

ディバラの起用できるポジションは限定的だと感じています。

上記にもあげたように1.5列目のセカンドトップ、それか２トップの一角でプレーさせないとディバラの大活躍は難しいと思います。

 

昨シーズンのディバラは大きな活躍ができなかったようですが、ＷＧの位置で多く起用されていましたね。

ＷＧの位置でプレーさせると最後のシュートのところでディバラが絡める機会が減ります。

ディバラがシュートシーンで絡めるのは

「斜めの動き出しで相手の裏を取る、中央にカットインする」この２つくらいでしょう。

ディバラはサイドでプレーさせてもその状況を打開してゴール前に侵入し、

メッシのようにプレーできると思っていましたが実力的に難しいと再評価しました。

それよりもディバラは最初から中央付近のゴールに近い位置でプレーさせ、

ディバラの長所を生かすことで大活躍できる選手だと思います。

期待感が高く成長も期待してバルサに欲しいと思っていた選手でしたが、

ここ２年くらいは正直バルサに欲しい選手だとは思わなくなってきました。

 

 

・周りと距離感があるとできることは限られてくるディバラ

ディバラの活躍できるポジションはセカンドトップor２トップの一角でプレーさせると書いてきました。

その根本的な大きな理由は、ディバラは周りと連携してこそ大きな力を発揮する選手だからです。

悪く言えば周りと距離感があって孤独にプレーさせると怖さはほぼありませんし、

正直ＷＧでプレーさせてもできることは限られてきます。

周りと距離感を短く保ち、ゴールに近い位置でプレーさせるということが上記の２つのポジションの理由です。

 

ディバラがユベントスで大活躍していたときはセカンドトップだったり２トップの一角でプレーしていましたし、

最近のディバラの不振からも間違いないと思います。

ユベントスではもうロナウドがいるのでディバラ中心にシステムやメンバー構成はされないと思いますが、

ディバラを大きく生かしてチームを勝利させるならディバラの起用は限られてきます。

コパ・アメリカのアルゼンチン代表の３位決定戦ではアグエロと２トップを組みその後ろでメッシがプレーしていましたが、この形はディバラの大きな活躍が期待できると思いました。

その試合の得点自体はディバラの個の力でしたが、このポジションでプレーさせて活躍したのは偶然ではないと思いますよ。

 

 

３、まとめ

・ディバラはＣＦでプレーできなくはないが思った以上の活躍は難しい

・ディバラが最も生きるのはセカンドトップor２トップの一角で起用する

・ディバラは周りと連携させてこそ大活躍する選手