《質問》メッシとスアレスの前線コンビは将来的にどうするのがいい?

コメント欄に質問があったので回答したいと思います。

『いつも楽しく拝見してます(^^)

今後メッシ、スアレスの前線コンビは高齢化していきますが、バケンジさんはこの問題に対して将来的にどう動くのが得策だとお考えでしょうか?

今季パコを売った場合にアルナイスをトップ昇格させる案は前の記事で読みましたが、カンテラからだとバックアッパー止まりで、来期辺りにスアレスを売って他所のクラブからワールドクラスの選手を引き抜くんでしょうか?

また、バルサに合うFWとはどんなタイプの選手でしょうか?

バルサの試合をしっかり見始めたのはスアレス加入後からでして…
ご教授頂けるとありがたいです』

貴重なコメントありがとうございます。コメント欄は記事の下部にあります。質問・疑問点だけでなく、思ったことなど何でも書いて頂けるとありがたいです。

バルサの試合を見始めたのがスアレス加入後ということは、エンリケバルサからですね^^

MSNという強力な3トップで勝ってきた3年間でしたね。

 

 

見解・回答

1で「スアレスの売却は遅くても来夏までがタイムリミット!」

2で「来夏にストライカーを引き抜くか、ストライカー不在の戦術で戦うか」

3で「バルセロナのCFのタイプは万能ストライカーが最適」

4で「まとめ」

について書いています。

 

1、スアレスの売却は遅くても来夏までがタイムリミット!

・グリーズマン獲得失敗でスアレスの売り時を失ってしまった今夏

メッシとスアレスの前線コンビですが、確かに高齢化してきましたね。

メッシもスアレスも両者とも現在31歳です。

 

この前線コンビですが、まずメッシの売却やバルセロナを離れるというのは考えにくいです。

メッシはカンテラの選手ですし、メッシは引退か母国アルゼンチンでのプレーを自身で希望するまで、

バルセロナでプレーし続けることがほぼ確定です。

 

この前線コンビをいじるならスアレスであり、今夏の売却を個人的には考えていました。

グリーズマン獲得ならスアレス放出で、

この高齢化の前線コンビの問題はなくなり一件落着と思っていましたが、

グリーズマンがバルサに来ないことで話は変わりましたね。

 

前線コンビというよりスアレスをどうするかに焦点が集まっており、

スアレスは活躍しないFWではなく、スタメン起用すれば得点やアシストを記録する保証もあります。

それでもボールロストや、細かい崩しでの貢献度が低いということで、

バルサファンはスアレスの年齢を考慮して、他のストライカー探しを考えていると推測しています。

 

 

・スアレスは今期いっぱいが基本路線で、来夏には売却先を探す

スアレスはいつか放出することになると思うのですが、

個人的には来夏には売却先を探すのがいいと考えています。

 

売却してある程度の移籍金を得たいという考えはもちろんですが、

将来的なバルサを考えれば30代半ばになりそうな選手に頼るよりも、

若い選手か違うFWを獲得して世代交代した方がいいでしょう。

 

なので、スアレスは遅くても来夏には売りたいですね。

そう考えているスアレスですが、今夏に良いオファーが届かないならバルサ残留でOKです。

 

代わりのFWを今から獲得するのは難しそうですし、

グリーズマン獲得作戦が失敗した時点でスアレスは残留でいいと思っていたので、

今シーズンはメッシとスアレスの前線コンビのまま戦っていいでしょう。

 

 

 

2、来夏にストライカーを引き抜くか、ストライカー不在の戦術で戦うか

・スアレスを売却してCFを獲得するのがベストながらも難しそう

スアレスを売却してどうするかですが、オーソドックスなのは代わりのCFを獲得することです。

チーム内にはストライカーと呼ばれる点取り屋が基本的には必要で、

スアレスを売却したら得点を取ってくれる選手が、バルセロナにも必要となります。

 

しかしながら、この代わりとなるストライカー獲得は個人的に難しいミッションと考えています。

バルサファンが満足するストライカーは世界に数選手しかおらず、

名前を出しますが、現状では年齢も考えてこの3人ぐらいしか思いつきません。

・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)

・ケイン(トッテナム)

・モラタ(チェルシー)

 

ムバッペは、パリから離れるなら獲得できそうですが、莫大な移籍金がかかります。

2億ユーロは超えると予想され、パリとのフロントの不仲もあってクラブ間の交渉が上手くいきますかね^^;

ケインはトッテナムを離れなさそうなので獲得自体難しそう。

モラタはチェルシーを離れる可能性はあれど、元レアルの選手でレアルっ子なだけに完全に除外。

 

スアレスを売却して代わりのストライカーを獲得したいと思っても、

満足できる補強ができるかは現状では微妙とみています。

実力者だけなら30代付近で何人かいますが、それならスアレスのままでいいですし^^;

 

 

・ストライカー(本職がCF)が不在で戦うことも想定しておく

スアレス放出時に代わりのストライカー獲得が難しい場合、

個人的にはストライカー不在で戦うことも考えていくべきだと思います。

 

・メッシの1トップ

・メッシの0トップ戦術の復活

・ストライカーを置かずにチーム全員が得点を狙える戦い方にする

など、本職のストライカー不在の戦い方をするのがいいと思います。

 

良いストライカーがいないと最も影響するのはフィニッシュの精度が落ちることであり、

バルサの得点数が落ちることが最も懸念されます。そこで、

 

・得点数を落とさずに戦おうとするのか

・得点数が落ちてもいいから中盤を厚くして試合をコントロールしようとするのか

・得点数が落ちるなら失点数を下げるための戦いにするのか

など、バリエーションはいろいろと考えられます。

 

個人的に考えているのは

「中盤を厚くしてボールを保持する時間を長くし、試合をコントロールする時間を長くする」

です。得点数は確実に落ちてしまってもボールを保持することで失点数も下げ、

爆発的な得点力はなくても、1試合で3得点ではなく2得点を狙うのがいいと思います。

 

今のバルセロナは1失点くらいはしてもOKで、

最低2得点、いや3得点は取るという攻撃的なチームという印象です。

 

それを中盤でボールを動かす選手を増やして試合を荒れさせないようにし、

毎試合2対0、2対1、3対0などの点差で勝利を狙うチーム作りに進むべきだと考えています。

 

バルセロナはボールを保持して戦っていくポゼッションチームということもあって、

良いストライカーがいないなら、その中でも自分たちの戦い方で勝利を収めてほしいです。

メッシという決定的なスコアラーがまだいることもあって、メッシが在籍している以上は

他のストライカーがいなくても、正直そこまで大きな問題は起きないような気がします。

メッシがいなくなったら困りますが、その時は状況も違うのでその時に考えましょう^^

 

 

・前線に限って言えば、カンテラの選手はバックアッパー止まりがほとんど…

パコを売却してカンテラのアルナイスの昇格なら、バックアッパー止まりになりそうですが、

確かに現状ではその通りだと思います。

 

アルナイスのトップチーム昇格は、トップチームでもやっていける可能性がある選手だと判断したからです。

将来的にアルナイスがバルサのFWとして主力を張れるかは、正直まだ分かりません。

 

アルナイスが活躍できるか、主力級の選手になるかは

トップチームでプレーさせないと分からない部分があり、

アルナイスはトップチームでプレーさせていいレベルのカンテラの選手だと思っています。

 

なので出場機会を考慮してパコを売却してアルナイスをベンチに置きました。

メッシとスアレスはほとんど休まないので、パコがいるとアルナイスに出場機会は訪れないと思ったので。

今夏にある程度のオファーがあるなら、パコの出場機会の観点からも

移籍させることは選手にとってもバルサにとっても悪くないと思います。

 

 

残念ながら、カンテラ選手が前線で主力を張った選手というのは少ないですね^^;

クライフのドリームチーム時代は「ストイチコフ、ロマーリオ、ラウドルップ」

弱かった暗黒時代は「リヴァウド、クライファート、サビオラ」

ロナウジーニョの時代は「メッシ、ジュリー、エトー、ロナウジーニョ、ラーション」

ペップの時代は「ペドロメッシ、アンリ、ビジャ、アレクシス・サンチェス」

ルイス・エンリケの時代は「メッシ、スアレス、ネイマール」

そして現在のメッシとスアレスの2トップと振り返ることができます。

 

クライフ氏がユースからトップチームまで同じ戦い方を実践して、

バルセロナはペップの時代の黄金期の中盤を作れたと思います。

しかしその反面、バルサではパス回しやボールを保持することを重視するせいか、

カンテラの選手が前線で大活躍したのは少ないのが現状です。

 

バルサのカンテラでは点取り屋のストライカーが育ちにくいのかなという印象で、

たとえ純粋な点取り屋としてユースで活躍しても、トップチームに昇格したら他の壁にもぶち当たりますし。

ということで、次のバルセロナのFWはどんなタイプがいいかという話に、

多少強引につなげていきますね^^

 

 

 

3、バルセロナのCFのタイプは万能ストライカーが最適

・CFには得点面以外で、試合の流れの中でボールを失わないプレーが必要

コメントの質問のところではFWと書いてありますが、

一応ストライカーというCFということで絞って回答していきます。

 

一般的にストライカーと言えば得点が期待される選手で、

もちろんその得点力はバルサのCFにも必要です。

 

バルサのCFにはそれ以外にも、試合の流れで良いプレーをすることも求められます。その能力は

・ポストプレー

・裏への抜け出し

・ドリブルの突破力

などで、要はバルサのポゼッションしているパス回し時に、何かプラスの面が必要ということです。

 

また、バルセロナはポゼッションサッカーで特殊な考え方をしているチームとファンであり、

ボールロストをなによりも嫌います。

その為、ボールを失わないためのキープ力やパスの能力は必須です。

 

一般的なチームのストライカーは、試合数や試合の出場時間に対して

多くの得点を決めればスター扱いされるかもしれませんが、

バルセロナでは得点だけ決めているだけでは、絶対的な信頼感は得られません。

 

試合において流れの中での攻撃を重視しているバルセロナならではで、

試合の流れの中でチームに貢献できないと、バルサのCFをつとめることは難しいです。

 

 

・プレーエリアが広い、万能タイプのCFがバルサにはフィットする

どんなタイプのCFかと言えば、

万能タイプのCFがバルサに合います。

 

グリーズマンがそうですし、純粋なCFではないですがメッシもそうですね。

少し前で言えばルーニーなんかもピッタリです。

 

完全な万能タイプのCFがベストで、言い換えれば

様々な状況で良いプレーができる、プレーエリアが広い選手が好ましいですね。

 

PA内だけ、ゴール前だけ、最終ラインとの駆け引きだけでは不十分で、

トップ下の位置、サイドの位置でも良いプレーができる選手です。

 

スアレスは純粋なストライカーのように思えますが、

個人的には万能タイプのストライカーと考えています。

 

体を張ったポストプレー、サイドに流れてボールを受ける、切り返しで相手も抜けるドリブルなどがあり、

得点面以外でも活躍していたCFでしたが、

最近はミスや体のキレがないように感じ始めています。

年齢からくる衰えと感じており、そういう意味でもスアレスは今シーズンいっぱいかなと思います。

 

 

 

4、まとめ

・前線コンビは来夏にはスアレスの売却で解体が好ましい

・代わりの優秀なストライカー獲得が好ましいが、難しいならストライカー不在の戦いも考える

・バルサのCFにはプレーエリアが広い万能タイプが合っている

 
 

6 Responses to “《質問》メッシとスアレスの前線コンビは将来的にどうするのがいい?”

  1. オージ より:

    詳しい回答ありがとうございました(^^)
    とても勉強になりました。
    カンテラからCFはあまり出てきていないんですね。
    神様仏様メッシ様がバルセロナからいなくなったとき、本当に暗黒時代が到来しそうですね(+_+)

    • バケンジ より:

      「オージ」さん、わざわざお礼のコメントありがとうございます。
      少しでもタメになったのなら嬉しいです^^

      メッシがいなくなった時のバルセロナは現状苦しい予想ですね。今から
      カンテラ選手の昇格に力を入れたり、
      有望な若手選手の育成に力を入れなければ、
      暗黒時代は避けられないのかもしれません^^;

      バルトメウ会長の動きをみていると、
      自分の任期中(メッシ世代がいる間)に勝ちまくることを最優先しており、
      その先のバルセロナの将来の土台は、資金面以外で作っていない印象なので、
      本当に苦しくなりそうです。

      メッシがいなくなってもう一度バルセロナが強くなるまでに、
      何年くらいかかるんですかね^^;
      ミランやマンUのような状態は避けたいんですが…。

      またのコメントお待ちしております。
      これからもよろしくお願いします。

  2. ビギナーソシオ より:

    いつも楽しく拝読しております。

    補強予想について、質問させてください。

    ・パウリーニョの後釜は必要か。誰か同タイプを獲りそうか。獲るとしたら誰か。
    パウリーニョタイプ(パスは劣るがフィジカルや抜け出しが長所)の選手はバルサに必要でしょうか。
    個人的には必要ないと思いますが、バルサとしては獲りそうな気もします。
    (フィジカル面でアルトゥールを躊躇した時期もありましたし。)

    ・デンベレはチームに必要か
    チームのバランスを考えても、少なくともレンタルで修行に出すのはありかなと思います。
    また、クラック候補が見つかった場合は、売却して資金源にしてもいいのではないでしょうか。

    ・ムバッペに対する疑問
    補強話ではありませんが、バケンジさんがバルサに欲しい選手とのことなので。
    個人的には、少なくとも現状はスペースがないと活きない選手かなと思います。(ウルグアイ戦で沈黙したことを考えると。)
    相手が引いて守るポゼッション型のチームには不向きかなと思いました。

    長文失礼いたしました。
    少しずつでもお答えいただけたら幸いです。

    • バケンジ より:

      「ビギナーソシオ」さん、コメントありがとうございます。
      質問のほう回答させていただきました。ご確認ください。

      パウリーニョタイプはいれば助かりますが、
      絶対必要な選手ではないですね。

      デンベレは選手の成長を見守れるかがカギで、
      デンベレはメンタル的に無理だろうと感じている人にとっては、
      必要ないという判断をしていると思います。

      ムバッペは単純に次世代の最高の選手になりそうなので欲しいですね。
      まだ19歳という年齢を考えれば、
      ここから成長すればスペースがない状況でも
      うまくプレーする可能性はありますね。

      またのコメントお待ちしております。
      これからもよろしくお願いします。

  3. 輪ゴム より:

    いつも楽しくブログを読ませていただき、また更新を楽しみにさせていただいております。
    セルジ・ロベルトの起用法について、私も中盤での起用がベストだと考えておりますが、ロベルトの中盤にバルサ上層部は満足しないだろうと考えております。
    中盤に戻しても、大金をつかいエリクセンのようなビッグネームの獲得に走ることが想像できます。
    そうしてまたロベルトをRSBに戻すなど、たらい回しにするくらいならRSB固定でいった方がいいのではと思いますが、どのようにお考えでしょうか。

    • バケンジ より:

      「輪ゴム」さん、コメントありがとうございます
      質問のほう回答させていただきました。ご確認ください。

      バルサ上層部はどうか知りませんが、
      チーム状況的に現状では右SBが本職でいいと思います。

      たまに中盤が手薄になったらプレーさせるくらいで、
      基本は右SBのスタメンとして起用していくでしょう。

      またのコメントお待ちしております。
      これからもよろしくお願いします。

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