ナポリに勝利したがバイエルン相手にはこのままでは勝てない!修正すべき3つとは?

バルセロナはナポリをなんとか退けました。

 

トータルスコアは4対2でしたが、

試合内容や選手たちの試合でのモチベーションは

大いに不安が残る試合だったのではないでしょうか。

 

今回は

ナポリ戦を振り返る、バイエルン戦に向けての修正点3つ

について書いていきますね。

 

ボールポゼッションをあきらめた悲しい戦い方でナポリに勝利

CF2枚が守備をせずプレッシングをかけようとしないバルセロナ

キケ・セティエン監督はナポリ戦において、

ボールポゼッションをしない戦い方を選択しました。

 

それはCFのスアレスとメッシがプレスをかけず、

ナポリの最終ラインにはボールを持たせても

チーム全体でOKにしていたことで明らかです。

 

CLが再開するにあたってバケンジは

試合内容より勝利に固執するのは悪くないと書いてきました。

 

ですが、試合開始当初からボールポゼッションを

相手に渡してしまうこの戦い方には疑問符です。

 

バルセロナの守備ブロックは堅守とは言えず、

ちょこちょこ隙がある守備なのが現状。

 

この守備にチームの命運を賭けるというのは、

正直意味が分かりませんでしたね。

 

キケ・セティエン監督はボールポゼッションという

原点回帰の為の監督交代のはずだったのに、

このサッカーは元バルベルデ監督が

実行していたかもしれないサッカーでした。

 

 

ナポリの単調な攻撃に助けられたバルセロナ

そしてその守備はと言うと、

ナポリ戦ではかなり守れていたとは思います。

 

被シュート数は多かったですが枠内をとらえた数は少なく、

ナポリの決定機はほんの少しでした。

 

これはナポリの攻撃が単調だったことが要因です。

 

ナポリはSBの選手に攻撃力がなく、

WGとインテリオールの選手がゴール中央に

ボールを入れるしか攻撃パターンがなかった。

 

また攻撃は数選手経由だけが危険で、

その選手の時にさえ警戒すれば守れてしまうものでした。

 

キケ・セティエン監督がサイドの守備を捨てて

中央の守備を強く意識して守っていたのは、

ナポリの攻撃パターンよく分析してうまくいっていたと思います。

 

バルセロナはナポリ戦に4-3-1-2の

中央だけ抑えた守備ブロックで守っていましたが、

この守り方はナポリ相手にしか通用しないでしょう。

 

次のバイエルン戦にこの守備ブロックで戦ったら、

サイドからえぐられ放題でボコられる可能性が…

 

 

優勝候補筆頭のバイエルン相手に奇跡を起こさなければ

バイエルンのハイライトをみる限り、

攻撃力は今大会最強のチームだとみています。

 

バケンジはバイエルンをなんとなく気に入らないチームなので、

試合をみたことはないし、みるつもりもないんですね^^;

 

バイエルンの攻撃はハイスピードで、

空いたスペースにトップスピードで走り込む選手がおり

マークがとてもつきにくい攻撃です。

 

そこにレヴァンドフスキーやニャブリやミュラーといった

個の力もしっかりありますね。

 

SBも攻撃力が高く(右のパヴァールは怪我で欠場しますが)、

中盤の底にはキミッヒとチアゴ・アルカンタラと実力者がいます。

 

最終ラインの中央には

ボアテングとアラバというパスの展開が上手い選手がおり、

攻撃においてバイエルンにはどこも敵わないでしょう。

 

弱点としてあげるなら守備陣の弱さは感じるものの、

前線や中盤の選手がしっかり守備をすることで

弱点をうまく隠している印象を受けます。

 

リヴァプールが敗退したなか、

コロナの影響で決勝までの対戦カードを抽選するときには

「バイエルンとだけは最後にあたらせてくれ!」

とバケンジは本気で思っていました。

 

よりにもよって準々決勝の対戦カードで当たることになり、

白旗を上げたいくらいな気持ちです…

 

はっきり言って現状のバルセロナなら、

バイエルン相手に勝ち抜ける確率は10%以下で、

ここで奇跡を起こさないと敗退すると思っています。

 

2013年にトータルスコア0対7で負けましたが、

あの悪夢がもうすぐよみがえるかもしれません…。

 

 

ナポリ戦から修正すべき点3つ

ここからはナポリ戦から修正すべき点3つについて書いていきますね。

 

その3つとは

・戦い方はハイプレスでバイエルンと中盤勝負!

・走れなくなった選手は即座に交代で交代枠を使い切る

・モチベーション面は出直してこい!というくらい全然足りない

 

 

・戦い方はハイプレスでバイエルンと中盤勝負!

バイエルン相手にナポリ戦のような守備では

ボコられると上記で書きましたが、

実際にそうなるでしょう。

 

バケンジの予想ではバルサがバイエルン相手に引いて戦うと90分で、

勝率5%

引分10%

普通に負ける50%

大差で負ける35%

 

この確率で試合に挑むことがバルセロナに訪れようとは…

 

この数字を少しでも変動する戦い方が、

ハイプレスでバイエルンと中盤で勝負することです。

 

前線から激しくプレスをかけて

ハーフラインより前の付近で、

バイエルンの攻撃をハイプレスで封殺する戦い方です。

 

バイエルンにこのハイプレスで戦えば90分なら、

勝率20%

引分5%

普通に負ける25%

大差で負ける50%

 

この確率に変化すると予想しています。

 

バルサは攻守において攻撃性を出してこそ強さを発揮するチームで

攻撃ではボールポゼッション、

守備ではハイプレスがベースのチームです。

 

ここでもう一度原点回帰ではないですが、

ハイプレスで戦うことがバイエルン戦では

絶対に必要だと思います。

 

ボコられて大差で負ける確率は上がりますが、

勝率を上げるためにはバイエルン相手に中盤勝負しかないと思いますよ。

 

 

・走れなくなった選手は即座に交代で交代枠を使い切る

ハイプレスするには走り続けなければいけません。

 

自分たちがボールを保持すれば休むことができ、

相手にボールを渡せば走るしかありません。

 

そこで選手たちには手を抜くことを許さず、

走らない、走れなくなった選手はベンチに下げる

つもりで交代カード5枚を使い切っていいでしょう。

 

ナポリ戦ではブスケツとビダルがいなかったことで

交代カードは結果的に2枚しか使わなかったですが、

走らない前線3選手に代えて

リキ・プッチ、フィルポ、アンスの3選手を投入してほしかった。

 

このテーマは特にメッシとスアレスを言っているのであって、

正直ナポリ戦の後半のように前残りしているのに、

ゴールも決めれないおろかシュート数0みたいな

状況は許さない!ということです。

 

多少のファールを受けて時間は使えましたが、

それなら走れる選手を投入した方が効果的だったと思います。

 

グリーズマン含めたほかの選手は体力のある限り

走るとは思っているので、

キケ・セティエン監督としてはバイエルンのビルドアップをどう奪うかの

対策をしっかりしてほしいですね。

 

ちなみにバルセロナのバイエルン戦のスタメンは

GK:シュテーゲン

DF:セルジ・ロベルト、ピケ、ラングレ、アルバ

MF:ブスケツ、ビダル、デ・ヨング

FW:グリーズマン、メッシ、スアレス

 

この4-3-1-2の鉄板の11人でいいと思いますが、

走らない選手がいるならその時点でバイエルンに勝つ確率は

3%以下だと本当に思っています。

 

CLで勝ちたいと言うなら、

本当にスアレスとメッシはしっかり走ってくれ!!!

 

 

・モチベーション面は出直してこい!というくらい全然足らない

最後は試合に対してのモチベーション面が、

出直してこいというくらい足らないです。

 

ナポリ戦の時にPKがありましたが、

攻撃時につめているのはデ・ヨングひとり、

守備時にはラングレとセメドがトロトロ戻っているだけ。

 

ハイライトなどで確認してみてください。

 

1点に対する執着心がなさ過ぎて、

本当に悲しいし怒りすら覚えるシーンですよ。

 

昨シーズンのリヴァプール相手に後ろを向いて

ショートコーナーをぶち込まれたほどのレベルのミスで、

今回のPKに関しては中学生というより小学生レベルのミス。

 

勝ちたいと言ってるだけで楽をして勝てるほど

CL優勝は甘くなく、監督の戦い方というよりも

選手の試合における姿勢がナポリ戦でも全然不足しているようにみえます。

 

選手たちが全力で戦っているともし言うなら、

このチームでCL優勝は考えられないので

早めにチームを解体して

新しく若いエネルギー溢れる選手と入れ替えるべきです。

 

バルサBのモンチュなんかはナポリ戦で頑張っていましたし、

勝利のためのモチベーションというエネルギーが

今のチームには物足りなさを感じますよ。

 

 

まとめ

ナポリ相手に勝つだけのサッカーはみせたが、

次のバイエルン相手に勝つには不十分。

 

バイエルンは優勝候補筆頭の攻撃力最強のチーム。

 

ナポリ戦からの修正すべき点は

・戦い方はハイプレスでバイエルンと中盤勝負!

・走れなくなった選手は即座に交代で交代枠を使い切る

・モチベーション面は出直してこい!というくらい全然足りない

 

 

今回はそうとう批判的に書いています。

 

質の高い選手はいるのにチーム力が低く、

現在のチームならもっとできると思っています。

 

このままCLを敗退するには悔しすぎるので、

もてる力を全部出し切ってほしいですね。

 
 

6 Responses to “ナポリに勝利したがバイエルン相手にはこのままでは勝てない!修正すべき3つとは?”

  1. プラッシー より:

     監督が交代したため戦術が浸透していないのは仕方ないですが、モチベーションのなさには呆れています。特にスアレスとメッシが自分のプレーでボールを失ってもダラダラ追いかけているのを見る度に、ベンチの野心的な若手と交代しないのかと常々思っています。
     チャンピオンズの他チームと比べても、一つ一つのプレーに対する執念が劣ってますし、マンチェスターシティのインテンシティと比較すると泣けてきます。
     ファンが本当にバルサに失望してるのはチャンピオンズやリーガを獲れないことではなく、やる気のないプレーを見せてそれを改善しないことだということをバルサが理解してくれるのを切に願います。仮に負けたとしても、必死のプレーをみせてくれたら今はそれだけで満足です。

    • バケンジ より:

      「プラッシー」さん、コメントありがとうございます。

      チームの完成度という監督の戦術面では仕方ないですよね。
      来シーズンはこの言い訳も通用しませんが、
      今シーズンは1月なんかに監督交代したフロントの責任が重い。

      メッシのダラダラはある意味慣れていますが、
      スアレスにもダラダラされるとチームとしてきついですね。
      前線で2人も走らないとただただ後方の8人が耐えるしかないですから。

      バイエルン戦の大敗を終えてこのコメントを書いていますが、
      バイエルン戦のチーム全体のモチベーション自体は良かったと思います。

      ただ、これが勝つチームの最低ラインという感じはしました。
      これを毎試合継続して、インテンシティをさらに高めないと
      来シーズンも苦しむことになりそうですね。

      シティとマドリー戦のインテンシティの高さはヤバかったですね。
      あそこにバルサがいたら0対4くらいで負けてそうとは思いました…

      チームが全体的にやる気や集中力が切れているときに、
      セティエン監督は怒鳴り散らしてでもチームに喝を入れないといけなかったとは思います。

      これでセティエン監督をクビにしそうな
      ビジョンも何もないフロントの現状ではあと一年我慢するしかなさそうですが、
      チームを若返りさせて若手の成長を見守るという部分が、
      来シーズンの数少ない楽しみになるかもしれませんね。

      またのコメントお待ちしております。

  2. シノ より:

    「中盤と最終ラインは攻撃重視で守備力が不足している」からチーム戦術を「前からプレス」にしないといけないのに、FWに走力が無いのは「質の高い選手はいる」とは言えないんじゃないでしょうか?
    メンバーの能力がネックになっていて、やりたい方法ができないわけですから。

    • バケンジ より:

      「シノ」さん、初コメントありがとうございます。

      <<「中盤と最終ラインは攻撃重視で守備力が不足している」からチーム戦術を「前からプレス」にしないといけないのに

      ⇒そうとも言えますね。勝てる確率が高くなるという意味では同じですね。

      <<FWに走力が無いのは「質の高い選手はいる」とは言えないんじゃないでしょうか?

      ⇒「走力がある=質の高い選手」とはバケンジは考えていません。
      質の高い選手とは、精度が高くできるプレーが多い選手を意味しています。
      メッシ、スアレス、グリーズマンは質の高い選手だと考えています。

      逆に言えば、走力が無い選手は質の低い選手と呼ぶのでしょうか?
      サッカー選手には様々な能力がありますが、走力は1つの能力としかみていません。

      >>メンバーの能力がネックになっていて、やりたい方法ができないわけですから。

      ⇒走るという行為は、バケンジとしては誰でもできるプレーだと考えています。
      「シノ」さんが言うように、走力のある選手とない選手はいます。

      しかし、そこでさぼってしまうことを次のバイエルン戦で良しとしてはいけないと思います。
      だからこそ、走れなくなったら交代させてフレッシュな選手を投入することも修正点に加えています。

      バイエルン相手に戦術面からプレー内容で勝つことは難しく、
      できる最大限の力をみせるべきと書いています。

      バルサに“本当に”走ることができない選手はいないと思いますよ。

      • シノ より:

        ご丁寧にご返信いただきありがとうございます。

        僕はプレー精度と同様に走力ならびに「走ろうと思って走ることができる」というのも選手の質だと思っています。ここが意見の相違みたいですね。
        メッシやスアレスが走らないといけないときに他の選手と同じく走ることができるかというと、残念ながらできないと思います。
        パスコースを切りながらプレスをかける、を2人が行うには過密日程での練習時間では不足していて、プレシーズンからそういう評価基準でプレーをしないと改善には至らないと思います。(正直プレシーズンがあってもベテランの2人がそこまでできるのかも怪しいと思います。RBグループなんかは走力が不可欠なので走れる年齢と走れるメンタリティにも着目してスカウトしていると聞きますし)

        「FWに走力が必要なのにFWの走力が不足している」時点で、前プレという戦法に無理がある、もしくは選手の走力という質が不足していると考えています。

        • バケンジ より:

          「シノ」さん、ご返信ありがとうございます。

          能力面だけでなく「選手のメンタル面」も含んだ、走力だったんですね。
          納得です^^

          メッシひとり走らない状況なら他の9人で前からプレスは
          ギリギリ行けると思いますが、スアレスも含めて
          2人も走らないと前からのプレスは確かにきついんですよね。

          バイエルン戦に限っては、
          ・前からプレス
          ・ハーフライン付近の高い守備ブロック
          ・下がっての守備ブロック

          この3パターンの守備を想定してみて、
          前からプレスが最もバルサの勝率が高いとみています。

          確かに現実的にメッシとスアレスが今さら走るとは考えにくいですが、
          記事に書いているとおり走らないと勝率は3%ほど…。

          セティエン監督になって前からプレスを前面に押し出してやっていませんが、
          バルサの選手は前からプレスは体に染みついていると思うので、
          監督が指示すればそれなりに体が動くと思っています。

          バイエルンの方が現状ではバルサより強く、
          バルサが勝つにはチーム全員のハードワークが必須で、
          その為にメッシとスアレスも走らないといけないという意図です。

          メッシとスアレスがメンタル面含めて走らないより、
          走ることで勝率が上がるなら走るべきだと思いますよ。
          (現実は走らないと90%以上は思っていますが^^;)

          「シノ」さん、わざわざ丁寧な説明ありがとうございました。
          また気になることがありましたら、お気軽にコメントください^^

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