バルセロナのサッカーで言われるポジショナルプレーの原理・原則とは?

先週に書くつもりでしたが忙しいのと

新しい試みをしていたので遅くなりました。

(申し訳ありません)

 

シャビ監督が率いたバルサのサッカーが

2月を迎えて少しずつ形になってきましたね。

 

バルセロナといえば誰もがポゼッションサッカーといいます。

 

しかしシャビ監督就任当初からポジショナルプレーという

言葉がバルセロナ周辺ではよく聞かれるようになりました。

 

今回は

「ポジショナルプレーの原理・原則、いまのシャビバルサのポジショナルプレーは」

について書いていきますね。

 

バルセロナの攻守における2つの基本プレー

まずバルセロナのプレースタイルですが、

ポゼッションサッカーで間違いないですね。

 

そこで攻守において2つの基本プレーがあります。

 

攻撃:ボールを保持するパスサッカー

守備:相手から素早くボールを奪取するプレッシング

 

バルセロナのプレーの良し悪しを判断するときには、

この生命線となる2つのプレーが重要になります。

 

シャビ監督は主にこの2つに取り組んでおり、

攻撃面のGKからのビルドアップを真っ先に改善すると予想していましたが

守備面のプレッシングを真っ先に強化してきました。

 

いまはプレッシングは形になってきており、

ボールを保持するパスサッカーはまだ改善の余地の段階とみています。

 

他のセットプレーや自陣に下がった守備面は大きな問題点ですが、

まずはバルサの根源になるプレーをシャビ監督はしっかりと改善したことがみてとれます。

 

 

ポジショナルプレーの原理・原則とは?

ポジショナルプレーの意味ですが、

「正しいポジショニングによって優位性を獲得する」

これだけ言われても正直難しいですね。

 

優位性はどこから生まれるかというと、

『数、位置、質』

の3つから生まれると考えられています。

 

①数=プレーエリアにおいて数が上回っていることで生まれる優位性

②位置=ポジショニングにおいて生まれる優位性

③質=選手の特徴によって生まれる優位性

 

言葉だけでは分かりにくいので

図にすると(赤色がバルサ)

 

①ではこのプレーエリアではバルセロナの選手が3、相手選手が2で有利性を得ています。

(GK含めれば4対2の状況)

 

 

②ではこのポジショニングをすることによって相手選手を惑わしており、少しの混乱によって有利性を得ています。

 

 

③では1対1の状況ですがトラオレの突破力によって有利性を得ています。

(主にトラオレがボールを保持しているとき)

 

この3つの優位性を獲得するために、

ボールが動くたびに選手はポジショニングを修正していきます。

 

バルセロナのようなトップレベルになれば

1手先、2手先にボールがどう動くから、

自分はこのポジション取りからこう動けばいいというのが

わかる選手がスーパーな選手ですね。

 

いまならブスケツやペドリがそういう選手で、

もしかしたら3手先以上まで考えている

超スーパーな選手かもしれませんがバケンジもそこまでは分からないので教えてほしい!

 

 

現在のシャビバルサはどのようなポジショナルプレーをしているのか?

シャビ監督のバルセロナは

4-1-2-3を基本システムとしていますね。

 

現在のバルセロナの攻撃時の陣形の形は

(相手は4-4-2を想定)

 

左はアルバが高い位置のサイドラインで幅を取り、

左WGのガビはアルバのランニングコースを空ける

意味も含めてインサイドの高い位置からスタートが多い。

 

右はトラオレがWGとして幅を取っています。

そのぶん右SBのアウベスはインサイドでプレーする機会が多く、

アンカーやインテリオールのようにプレーしていますね。

 

左はアルバの飛び出しや細かいパス回し中心の攻撃で、

逆に右はスペースを作っているのでトラオレの1対1がメインになっています。

 

基本は相手のDFとMFの間のスペースを使いたくて、

そこにボールを入れるために常に試行錯誤しています。

(メッシが最も相手にダメージを与えれるプレーエリアで他の選手も例外ではないですね)

 

これからバルサは左の連携した攻撃力を高めながら、

CFに入る選手を絡めた攻撃をしていきたいですね。

 

基本は左で作りながら詰まったら

右の大外のトラオレの1対1で相手のゴールライン深くえぐる。

 

相手を押し込むのでそのまま前向きでプレッシングをかけ、

ボールを奪い返すというのがいまのバルセロナ。

 

 

またビルドアップにはこんなパターンもありますね。

 

左インテリオールのデ・ヨングが後方まで下がり、

その分アルバがさらに高い位置取りをして

デ・ヨングが前を向いてプレーする機会を増やすビルドアップ。

 

デ・ヨングは前を向いてプレーすると強みが出るので、

シャビ監督はデ・ヨングの特徴を生かした戦術を作ったなと思います。

 

ここではビルドアップの形は1つしか挙げませんが

対戦相手や試合状況によって陣形はつねに変化しており、

ひとつのパターンではなく様々なパターンを行っています

 

ボールが動いている試合途中に気付くのは

難しいかもしれませんが止まっていたらふむふむという感じですかね。

 

これを上からの視点ではなくピッチレベルの視点で、

ボールが動くたびに実践しているバルセロナの選手たちは凄い。

 

ポジショナルプレーはバルサだけでなく他のチームも実践しており、

バルサはポゼッションとプレッシングをベースにポジション取りしているということになります。

 

クロスボール主体のチームになると

・サイドの高い位置でクロスを上げれるところまで持っていくこと

・クロスを上げる選手のレベルによりますがゴール前の人数や配置

・セカンドボールをひろえるポジショニング

このあたりが重要になってくると思います。

 

ポジショナルプレー≠ポゼッションサッカーではないのでご注意を。

(バケンジはごっちゃになっていました^^:)

 

 

まとめ

ポジショナルプレーの優位性は「数・位置・質」からもたらされる

 

バルセロナのポジショナルプレーはポゼッションとプレッシングをベースとしている

 
 

2 Responses to “バルセロナのサッカーで言われるポジショナルプレーの原理・原則とは?”

  1. ロキ より:

    インテリオールがサイドバックの位置に入り、サイドバックが大外に張る動きはシャビ監督になってチームとして意識して作っているように見えますね。
    アトレティック戦ではペドリが降りてきて、左サイドバックのデストに上がるようにジェスチャーしていたのが印象的でした。
    また、前線では必ず5人がそれぞれのレーンに入るようにポジションをとるように意識しています。
    前はバルセロナの試合を見ることがつらい時期もありましたが、最近は楽しみで仕方ないですね。

    • バケンジ より:

      「ロキ」さん、コメントありがとうございます。

      ビルドアップやパス回しのポジショニングが
      シャビ監督になって格段と良くなりましたね。

      チームを着実に作りあげて冬の移籍市場で前線を補強した
      シャビ監督の手腕がこれまでは光っています。

      得点力も上がりましたしリーグは無理でも
      ELで優勝することは現実味を帯びできたと思っています。

      このままチームがさらに強くなることを願いたいですね。

      またのコメントお待ちしております。

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