大敗したバイエルン戦で得た大きな3つの教訓を生かし、来シーズンは再出発せねば!

バイエルンに2対8と大敗して時間が経ち、

少しはバルサファンも落ち着いてきたのではないでしょうか。

 

バイエルンはバルサより実力面で圧倒的に上回っており、

バルサは完敗を認めるしかありませんでした。

 

8失点はいきすぎの結果でしたが、

ショック療法としてはこの方が良かったと思いましょう。

 

今回は

バイエルン戦を振り返る、バイエルン戦で得た3つの教訓(ピッチ上)

について書いていきます。

主にピッチ上について書いていきますね。

 

現状のバルサでは勝つことがほぼ不可能だったバイエルン

20分までは粘ったバルサ、そこから一方的な試合展開に

まずはバイエルン戦を簡単に振り返ります。

 

試合序盤から20分までは拮抗した試合で、

バルサにもチャンスがあるのではと感じさせる試合内容でした。

 

しかし、バルサが勝ち越しの2失点目を許して、

バイエルンの硬さがとれてからは一方的な試合展開と内容に

 

バイエルンのハイプレスにバルサはボールロストを連発し、

セティエンバルサのGKからのビルドアップは通用しませんでした。

 

バイエルンは縦にいける時は素早く縦に進み、

縦がムリなら遅行でサイドを変えながら、

バルサの守備のほころびを見つけては効果的な攻撃を。

 

バルサは防戦一方の試合展開となり、

試合は自陣ですすむことが大半でした。

 

バイエルンの弱点である最終ラインの裏を取ることで、

バルサは1点を返しましたがすぐに失点して終戦。

 

2対5という3点差でもバルサの選手たちの気持ちは切れませんでした。

 

しかし、この日6失点目を許してからは切れてしまい、

連続失点で2対8という悲惨なスコアで試合を終えました。

 

 

バルサは勝てる確率がほぼなかったバイエルン戦

試合前の記事でバケンジは普通に戦えば90分で、

勝つ5%

引分10%

普通に負ける50%

大差で負ける35%

 

と確率を予想していましたが、

これくらいの実力差は現実的にあったように思います。

 

言い換えれば、

バルサはバイエルンに勝つ確率はほとんとなかった

 

どの面で負けたかというと、

全ての面でバルサはバイエルンに負けていました。

 

勝っていた部分は皆無で、

試合展開がたまたまバルサに優位に進み

バイエルンがシュートを外していたらバルサは勝てたでしょう。

 

この希望的な試合展開は強いバルサ時代に、

カンプノウを訪れるリーガの相手クラブの状況に似ており、

このバイエルン戦での敗戦を避けるのは難しかった。

 

完敗したときは完敗を潔く認め、

立ち直ってもう一度強くなるしかありません。

 

バルサはバイエルンに全ての面で劣っていましたが、

その中でも3つの部分について強く感じたことがありました。

 

次のところから

バルサがバイエルン戦で得た大きな3つの教訓(ピッチ上)

について詳しく書いていきますね。

 

 

大敗して得た教訓を来シーズン以降に活かさなければ

ここからが本題で、

バイエルン戦で得た大きな3つの教訓(ピッチ上)は

 

・今のままではモチベーション・インテンシティが不十分

・同じ方向を向いたチームの団結力が必要

・オフザボールの動きの質と量がもっと必要

 

ひとつずつ説明していきますね。

 

 

・今のままではモチベーション・インテンシティが不十分

まず1つ目で、今のモチベーション・インテンシティでは不十分です。

 

これはおそらく多くのバルサファンが一番感じたことではないでしょうか。

 

バルサはバイエルンの激しいプレーの前に、

プロとアマチュアのレベルの違いがあるかのように完敗してしまい、

これだけ差があるなら戦術的アプローチはほ意味をなさないほどに。

 

ひとつひとつのプレーというあらゆる局面でバルサは負け、

バルサのモチベーションとインテンシティの面が

不十分なのは明白になりました。

 

来シーズンは勝ちたいという気合いを

もう一度しっかりと注入してモチベーションを高め、

練習のときから激しく試合に向けてプレーし、

インテンシティを高めなければいけません。

 

これにはピッチ上だけでなく、

戦略的な面から新しい監督やコーチといったテクニカル陣営、

そして大幅な選手の変更が必要になりそうです。

 

バルサカンテラ出身で重鎮選手の

メッシ、ピケ、ブスケツ、アルバの4人のうち、

誰かがバルサから抜ける必要があるかもしれません。

 

 

・同じ方向を向いたチームの団結力が必要

2つ目は、同じ方向を向いたチームの団結力が必要です。

 

現状のバルサはチームの勝利に向けて

本当にハードワークしているかと言えば、

実情は違ったチームになっているように感じます。

 

バイエルンはチームの勝利のためにハードワークし、

選手全員の長所が生かされたサッカーをしていました。

 

対するバルサはメッシにビクビクしながら、

プレーしている選手が何人かいます。

 

チームの勝利のために攻撃はメッシ中心という戦術的なアプローチを、

目的面を忘れてただ実行している選手がちらほら。

 

また、試合の結果にコミットしていない

無責任だと感じる選手もおり、

選手全員がチームの勝利のためにハードワークしていません。

 

また、自分の居場所・権力を保持しようとしている選手もいるように思い、

チームはばらばらの方向を向いている状態です。

 

これは戦略的な面から、

新しい会長の「中長期的な正しいと思えるビジョン」のもと、

新監督が「戦術面の権力をもってチームをまとめ」

選手は「新監督とお互いの選手たちを信頼して突き進む」

ことが必要になります。

 

この同じ方向を向いたチームの団結力の為にも、

バルサというクラブは内部から変革していく必要があります。

 

フロント、チーム内部で働いてくれている人、テクニカル、選手たち、ファン

バルサに関するすべての人が勝利のために、

団結しなければいけないと強く感じました。

 

 

・オフザボールの動きの質と量がもっと必要

3つ目は、オフザボールの動きの質と量がもっと必要です。

 

バルサとバイエルンの試合の選手全員の走行距離は

およそ10km差があったようです。

 

最近のバルサが相手よりチームの走行距離が

短いのは当たり前の状況になっています。

 

この数字だけでチームが走っていないと言うのではなく、

試合をみていればチームが走っていないことは明白。

 

ボールを奪われて追いかけない、

自分より後ろにボールがあるのにトロトロ戻るなど、

バルサの選手たちは走らない集団化しています。

 

「人よりボールの方が速いのだからボールを動かした方がいい」

「ボールを回せ、ボールは疲れない」

といったサッカー界の名言はあります。

 

しかし、現在のサッカーではボールを動かすために

オフザボールの動きの質と量はセットで必須になっています。

 

バケンジも弱い高校時代の先輩に暑い夏の日、

「ボールは疲れないからボールを動かしていこう」

と言われて内心

「テメェらが動かねぇからパスコースないやろうが!」

と強く思っていました。

(メチャクチャ表現悪いですが、高校時代は若いのでお許しを^^)

 

バケンジはメッシと同世代の87年生まれなので、

高校時代と言えば2000年代初期から中期です。

 

そのころからボールを動かすにはボールを持っていない選手の

オフザボールの動きの質と量は間違いなく必要でした。

 

攻守においてバルサの選手たちの

オフザボールの動きの質と量は不足しています。

 

これは戦術面でのアプローチ、メンタル面によって

少しずつ改善していくことが可能です。

 

動けと言われてもどう動くのかが不足していれば難しく、

新監督のもとチームがどう動くのかを戦術面からのアプローチで改善。

 

また、ひとつひとつのプレーに対してもっと必死になる必要があり、

これはメンタル面のアプローチになります。

 

両方の面から少しずつ改善していけば、

オフザボールの動きの質と量は必ず改善できますよ。

 

 

まとめ

バイエルン戦は2失点目をした20分から一方的な試合となり、

バルサがバイエルン相手に勝つ確率はほとんどなかった。

 

バイエルン戦での大敗を受けて得た大きな教訓は

・今のままではモチベーション・インテンシティが不十分

・同じ方向を向いたチームの団結力が必要

・オフザボールの動きの質と量がもっと必要

 

バイエルン戦で受けた教訓を振り返れば、

ほぼメンタル面でしたね。

 

バケンジとしては現状のバルサの選手たちの能力は、

CLで優勝候補筆頭になってもおかしくないものは持っていると考えています。

 

しかし、それが活かせずチーム力は低く

バイエルンに大敗したと感じました。

 

ピッチ上ではモチベーションなどのひとつひとつのプレーに対する

執着心が足りないと強く感じており、

そこが最大の改善点で大きな教訓だと思っています。

 

バルサがこれから大きな変革をしもう一度、

“本当のCL優勝候補筆頭”になることを願っています。

 

バルサの変革についてはまた記事を書きますね。

楽しみにしていてください^^

 

ひとまずコロナの影響もあっていつもより長丁場のシーズンとなり、

初めての経験で心身ともにバルサの選手たちは疲れたと思うので、

短い期間ですがしっかりと休んで新シーズンへ。

 

バルサの選手たち長丁場のシーズン本当にお疲れ様でした!!!

 
 

4 Responses to “大敗したバイエルン戦で得た大きな3つの教訓を生かし、来シーズンは再出発せねば!”

  1. ももさく より:

    バケンジさん聞きたい事があります。最近のバルサの低パフォーマンス、CLでの歴史的大敗などで至る所で守備をしない走らないメッシ不要論を目にします。果たして本当にメッシはバルサの今後に不要な選手なのでしょうか?自分はそうは思いません!デビュー時から見てきた身としては確かに最近のメッシは、あぁ人間になってきたなぁとは思います。(クラシコでマルセロとの競り合いでカットされた時)以前は違う惑星から来た選手だと思ってたので。それでも人類最高の選手に変わりはないので最近のメッシ不要論には賛同出来ません。バケンジさんはどうお考えでしょうか?意見をお聞かせ下さい。よろしくお願いします。

    • バケンジ より:

      「ももさく」さん、コメントありがとうございます。

      メッシ不要論ですが、結論から言うと
      メッシはバルサに絶対的に必要な選手だと思っています。

      バルサを象徴する選手ですし、攻撃面でメッシはまだトップの選手です。
      現在のCLでネイマールが驚異的な活躍をみせていますが、それでもメッシが一番ですね。

      しかし、ブログの記事にも書いている通り
      走らないといけないシーンはこれまでいくつもあったと思います。

      バイエルン戦はそれを代表する試合で、
      メッシが守備面で走った方がチームの勝率は上がったはずです。

      バイエルン戦でメッシはいつもより走ってはいたものの、
      勝つには走りが足らなかったのが事実。

      走力には「フィジカル」と「メンタル」の2つが必要であり、
      メッシには「メンタル」が足りません。

      30歳を超えているので「フィジカル」の衰えは確実にあるものの、
      チームの為に走るという「メンタル」の精神的な部分がほぼないことが、
      バルサファンは気に入らないのだと思いますよ。

      バイエルン戦のハーフタイムにロッカーで呆然としているのも、
      キャプテンなら後半の巻き返しのために声を出したり、
      自分の姿勢(行動)で逆転を目指すというものが必要でした。
      これも「メンタル」の部分です。

      大敗した直後なのでバルサファンも感情的になっていますが、
      普通に考えたらメッシはバルサに絶対に必要です。

      メッシ本人がバルサを出たいと決断したら止める必要はありませんが、
      メッシ本人はバルサ残留が希望だと思いますよ。

      ただ新シーズンからはメッシの特別扱いは止めにして、
      メッシもチームの一員としてプレーすることが必要だと思います。

      メッシ個人の攻撃面での活躍は減りますが、
      チームとしてはそういう方向に進むことが正解になると思っています。

      メッシがプレーしやすく、メッシの為のチーム作りではなく
      「バルサのポゼッションサッカーでの勝利」のためにメッシがいるという、
      そういうチーム作りを進めていくべきですね。

      メッシ自身は攻撃面でいまだに化け物な存在ですが、
      メッシ自身のメンタルと周りの環境(チーム作り)を変化させるときだと思います。

      新シーズンもメッシがこれまでと全く変わらない様子なら
      不要論はさらに高まるでしょうし、
      バケンジもその時には考え直すかもしれません。

      しかしメッシは賢いですし、チームの変化の時に
      自身もこれまでの自分から変化しなければいけないことくらい
      分かっているはずです。

      新シーズンのメッシをみてみないとなんとも言えませんが、
      現状ではメッシはバルサに絶対に必要だとは思っています。

      メッシ不要論については
      気になっているバルサファンも多くいるのかもしれないので、
      また記事にして書こうと思います。

      ここに書いている内容に近いものになりますが、
      楽しみにしてくださいね。

      またのコメントお待ちしております。

      • ももさく より:

        お答えありがとうございました。記事楽しみにしてます。私見ですがロマーリオしかりフェノーメノしかりロナウジーニョしかり過去のバルサエースが守備に走り回ってたのか?って事です。メッシだけが守備しないって叩かれるのは納得できないですね。問題はバケンジさんの言うように走らないメンタルに仕上げて試合に臨むコーチ陣にあると思います。限定的に守備の役割を課せばメッシは守備すると思います。相手のビルドアップ時にここだけはプレスに行け、とか、メッシ1トップにして相手3枚時のビルドアップの真ん中にだけはチェックしろ。とかすれば走ると思います。それでも走らない時は残念ながら…。ですかね。長々と私見を述べましたが次回の記事楽しみにしてます。

        • バケンジ より:

          「ももさく」さん、返信ありがとうございます。

          昔のサッカーと現在のサッカーではやっているサッカーが違い、
          1人の選手が走る距離も違いすぎるので
          昔のサッカー選手との比較はあまり意味を持たないとは思います。

          メッシはペドロのような生真面目な守備ではなく、
          限定的な守備はしっかりしてもらわないといけないですね。

          メッシのメンタルは王様扱いしてここまできた
          バルサ関係者全員にあると思いますが、
          メッシ自身に変化が求められているのは間違いないと思います。

          メッシ自身の退団報道もありますがどうなるんですかね。

          現在のフロントが説得するだけ逆効果と感じ、
          フロントが原因で将来的なビジョンが見えないのに、
          フロントが説得するのは無駄な気はします。

          またのコメントお待ちしております。

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