2対8と完敗したバイエルン戦でのバルセロナの監督・選手評価

バルセロナはCL準々決勝でバイエルンと対戦し、

実力差がほぼ反映された2対8という大差で完敗。

 

ぐうの音も出ないほどの完敗劇であり、

バケンジとしてもここまで完敗と感じたのは

バルサを応援してから初めての経験かもしれません。

 

選手・チーム評価が気になる人も多いと思うので、

今回は

大敗したバイエルン戦の監督・選手評価

について書いていきます。

 

数年前までは毎試合後に選手・試合評価などいろいろ

書いていたので、懐かしいと感じる人もいるかもしれませんね。

※評価は10点が満点で、6が平均点です。

 

キケ・セティエン監督の評価

まずは監督であるキケ・セティエン監督の評価です。

 

評価は3と悪いですね。

 

試合前のプランは高い位置からプレスをかけ、

バイエルンのビルドアップを中盤で引っ掛ける狙いにみえました。

 

前線の2人はいつも以上に守備に参加し、

中盤の中央に入るコースを限定したところを後方の

8人が引っ掛けるのが狙いでしょう。

 

しかし、バイエルンがバルサのプレスに

引っ掛かったのはわずかでした。

 

オフザボールの動きと速いパス回しにより、

バイエルンがバルサを徐々に押しこんだことで

試合の主導権はバイエルンにわたりました。

 

この段階で試合の勝敗はほぼ決定しましたが、

バイエルン戦のバルサをみていて

試合中の対策はなにもできなかったと思います。

 

インテンシティ、オフザボールの動きの質と量、スピードで

完敗しており、試合中に対策してもなにも変わらなかったでしょう。

 

それだけ現在のバルサとバイエルンには力の差があり、

自陣に押し込まれた時点で敗戦は確定しました。

 

仮にハイプレスをかけて引っかかる回数が増えていても、

バイエルンにプレスをかいくぐられたときに失点したでしょうから

結果としては敗戦でしょう。

 

試合前のプランは上手くいかず、

試合中になにをすることもできないまま90分間が過ぎました

 

この試合では選手たちの姿勢、チームの団結力という部分で

以前よりも改善されていたことで3点にしました。

 

多少甘い気はしますが、

やはり1月就任だと戦術面やチームの完成度という部分で

このバイエルンに太刀打ちはできないでしょう。

 

 

バイエルン戦での選手評価

・GKシュテーゲン(2)

8失点しましたがセービング面に関して

シュテーゲンは仕事をしていました。

 

しかし、ビルドアップのパス回しにおいて

本当にシュテーゲンか!?と思えるほどのミスを連発

 

バイエルンのハイプレスにより

パスの出しどころがなく圧力が強かったとしても、

シュテーゲンならもっと精度の高いキックができたはず。

 

ほぼ完璧と思われたシュテーゲンの足元も

新たな課題が見つかり、来シーズンのさらなる成長と活躍に期待。

 

 

・右SBセメド(2)

実力通りにバイエルンのサイドアタッカーにボコられ、

バケンジとしてはなぜスタメン起用したのか謎

 

中盤を厚くするにしてもセルジ・ロベルトを右SBにし、

ラキティッチを中盤に入れた方がよかった。

 

フリーランニングで何度か良い攻撃はありましたが、

ビルドアップや守備面や責任逃れのプレーに

チーム最低点の2点をつけました。

 

 

・右CBピケ(6)

ピケが試合後に「チームが変革するなら、私はいなくなる」

発言はチームの現況を表しているように思います。

 

しかし、ピケ自身の出来は悪くなかった

 

ラインコントロールをしようとし、

ピケ個人としてやられたシーンは少なかったです。

 

ただディフェンスリーダーとして、

8失点の大敗に大きな責任を感じたのでしょう。

 

ピケはピッチ内外でリーダー的存在なので、

チームが変革するとしても若手が成長するまでは

バルサに居続けてほしい。

 

ピケは以前にバルサから退団するときは

引退と語っていたので、これがバルサ最後の試合なんて

黄金期を支えたDFとして悲しすぎます。

 

もう一度立ち直って来シーズンの巻き返しに期待。

 

 

・左CBラングレ(4)

自分のマークを外されたとこから連続失点をし、

まだトップレベルではディフェンス面で課題がみつかった試合

 

最終ラインでよく耐えていましたが、

マークを外されて失点に絡んだことはCBとして責任が重い。

 

試合全体としてはめちゃくちゃ悪いわけではなかったですが、

悪い部分が出たときにバイエルンに決められてしまいましたね。

 

 

・左SBアルバ(6)

闘志あふれる姿勢でプレーしており、

左サイドをかけあがりバルサの得点シーンを演出。

 

最後まで足を止めずプレーを継続していましたが、

それだけではバイエルンの攻撃を止めることはできなかった。

 

チームの悪いパフォーマンスにアルバの

頑張りもむなしく巻き込まれましたが、

アルバ自身の出来とプレーの姿勢は悪くなかった

 

 

・右SHセルジ・ロベルト(5)

大きく悪い部分はなかったものの、

良い部分もみせれなかったセルジ・ロベルト。

 

2失点目はセルジ・ロベルトのミスから

バイエルンのカウンターが発動しました。

 

走力や味方にパスをつなぐという部分で全体的に悪くなかったものの、

勝ち越しゴールを許したミスのシーンは痛かった。

 

ハーフタイムでの45分間での交代はかわいそうでしたが、

変革したチームのリーダー的存在になりそうなのだから、

こういう大事な試合で存在感をみせなければ。

 

 

・右CHブスケツ(3)

ハイスピードの試合についていけないかのようにパスミスを連発し、

攻撃面でブスケツに求めていたものはほぼなにもできなかった

 

守備では中央を絞って耐えていたが、

デ・ヨングとのギャップや空いたスペースを埋めきれず、

ボールロスト後の戻りも物理的にきつかった。

 

今シーズンは60~70分くらいで疲れが見え始め、

フル出場が難しいブスケツのように感じており、

来シーズンはデ・ヨングにアンカーのスタメンを譲るかもしれない。

 

 

・左CHデ・ヨング(6)

ナポリ戦と同様にデ・ヨング個人として、

1人で気をはいてピッチ上を走って戦っていた。

 

攻守において中盤で欠かせない存在感をみせ、

来シーズンの期待の星のような存在。

 

バイエルンの選手と対等に戦えた数少ない選手で、

デ・ヨングは持てる力を出し尽くしたように思います。

 

 

・左SHビダル(6)

攻撃というより守備面を考慮して起用され、

ビダルのハードワークはチームを少し助けてくれた。

 

ビダルはいつも以上にハードワークし、

最後の最後まであきらめない姿勢をみせてくれて

プロのお手本のような姿でした。

 

ただチームとして完敗しており、

ビダルがどれだけハードワークしても

埋められない差がこの試合ではありましたね。

 

 

・CFメッシ(5)

いつもより守備面に参加し、

コースを切ったりボールを追いかけるシーンが多かった。

 

攻撃面では常に危険な存在だったが、

主に中盤でしかボールを受けれずパスの出し手にしかなれなかった

 

メッシなら1本は決めてほしかったシュートシーンもあったが、

コロナ後のメッシはシュートが少しうまくいっていない様子。

 

この試合のハードワークを常にしてくれることを

来シーズンも希望で、厳しい評価で5点にしました。

 

 

・CFスアレス(5)

いつも以上のハードワークで守備をしており、

チームの守備に参加しました。

 

攻撃では裏の抜け出しで何度かチャンスを演出し、

スアレスらしいドリブルからゴールも決めてくれた

 

試合の最後まであきらめず戦う姿勢をみせてくれたが、

毎試合この戦う姿勢を継続してほしい。

 

スアレスもメッシ同様にこのハードワークを

来シーズンも希望し、厳しい評価で5点に。

 

 

・CFグリーズマン(3)

ハーフタイムから投入されたものの、

存在感はほとんどなかった。

 

ときよりボールを受けて攻撃の起点にはなっていたが

それはハーフライン付近であり、

相手のゴール付近でボールを触る機会は皆無。

 

試合に入れなかったという言葉がぴったりで、

グリーズマンのレベルがありながら存在感が薄すぎた

 

 

・WGアンス・ファティ(4)

気合十分で試合に入ったものの、

ボールを受ける機会は少なく見せ場はほぼなかった。

 

何度か周りと違うメッシと同じリズムで攻撃したが、

バイエルンにダメージは与えれなかった

 

20分ほどのプレーだったが、

これを良い経験にしてこれから成長してくれれば。

 

来シーズンにデ・ヨングと同様にバルサの期待の星のような選手。

 

 

まとめ

監督・選手共に試合内容とスコアで大敗したのだから、

全体的に低評価にしています。

 

そのなかでも6店の平均点のついている選手は、

試合内容や展開を無視してよく戦っていたと思います。

 

このバイエルン戦については、

明日か明後日にもう一記事書こうかなと思っています。

 

現状のバルサに足りないものを明確にしてくれた相手で、

来シーズンに向けてよい教訓を得た試合でした。

 

 

PS.

試合前に「普通に負ける、大差で負ける」

確率は高かったので覚悟していましたが、

いざ2対8で大敗するときついですね。

 

試合をみてもう一度寝るというルーティーンがある

バケンジも今日はさすがに寝れない^^;

 

今日は疲れ果てるまで起きて、

気づかず寝落ちするしか寝る方法はなさそうです。

 
 

4 Responses to “2対8と完敗したバイエルン戦でのバルセロナの監督・選手評価”

  1. ユーダイ より:

    こんにちは、にわか時代をふくめるとバルサファン歴11年の20歳のものです。
    思ったこと吐き出さずにはいられないのでコメント失礼します。
    まだまだサッカー観戦初心者の域を出ませんがそこはお許し下さい。

    まずバルサがここまで完膚なきまでにボコボコにされたのは自分が見てる中で初めてな気がします。
    まだバルサがトップオブトップだった頃にバイエルンに0-7で負けた時と同レベルの衝撃です。
    フロント、監督、選手、勢い、調子、チームの組織力、戦力層、戦術全てで負けてました。バルサのパススピードを圧倒的に超えるハイプレスの前になす術なしでした。
    昨シーズンまでのCLアウェーゲームでの4年連続の無残な敗戦から何も学べないチームにはこれくらいの衝撃が必要だったのかもしれません。

    バルベルデ時代、セティエン就任をアリと考えていた1クレとして、彼の大舞台になると消極的になる姿勢が残念です。今シーズン一度も勝ってない4-4-2を採用する時点で守りに入ってた気がします。特にメッシスアレスが守備において全く計算に入れられないチームなので多少守備犠牲にしてもボール保持しに行かないと勝てないのは2シーズン前のバルベルデ時代かり明らかでした。

    テアシュテーゲンがここまで落ち着いてボールを扱えないのは間違えなく始めてみました。

    セメドのサイド起用はおそらくバイエルンの左サイドの選手のスピードを考慮しての結果だと思っています。
    その考え自体は賛成だしたがセメドが攻守共にあまりに消極的すぎて完全に穴になってました。

    また中盤の底がブスケッツではなくデヨングならもう少し戦えたのではと思ってます。
    個人的には4-3-2-1で中盤はデヨング真ん中ロベルト左ビダル右、そしてメッシグリーズマンの2シャドーで挑んで欲しかったです。サイドから今日のようにやられてた可能性は高いですが選手間の距離が近くなりもう少しボールを保持出来たのではと思います。
    勿論限られたスペースでプレーするほどバイエルンのプレスは早くなってたと思いますが、。

    ピケの言う通りチームには大改革が必要だと思います。フロントには最後の仕事として1.3.7年の短中長期の改革目標を建てて欲しいです。

    バルトメウたち幹部の辞任は期待できないので1年後の目標はビクトールフォントの会長就任とそれに伴うシャビの監督就任です。

    これからのバルサに誰を中心にチームを作るのか、そして必要な選手を見極めた上で3年以内に不要な選手の放出と必要な選手の適切な補強、カンテラからトップに定着するためチャンスを得る選手を増やしバルサというアイデンティティを持ったチーム作りを形にする事です。今のバルサにはフィジカル能力が足りなすぎます。

    長期としては補強に多くを頼らず、ペップ時代のようなカンテラーノを軸として戦うスタイルを組織のシステムとして再定着させ、チームとして好循環を生み出す事と、ペップ時代のようなチームの支配的地位の再確立です。

    メッシやブシ、ピケのようなレジェンドをこのような形で送り出す訳にはいきません。現状を考慮するといい送り出しが出来るとはとても思えませんが。
    彼らにはベテランとして若手、引いてはチームに経験を伝えて欲しいです。

    長文すいません。あまりに惨敗すぎて愚痴がとまりません笑

    • バケンジ より:

      「ユーダイ」さん、本当に長文ですね^^

      バルサファン歴11年って立派なバルセロニスタ、クレだと思います。

      バケンジもまだまだサッカー観戦力は伸びると感じているので、
      このブログで一緒に成長出来たらいいですね。

      バイエルン戦はピッチ上だけでなく、
      ピッチ外の団結力含めたすべての面で完敗でした。

      セティエン監督にはたとえ負けたとしても、
      信念のポゼッションサッカーで散ってほしかったです。

      この敗退の仕方はバルベルデ監督と結果的に変わらなかった…

      セメド起用はスピード対策や相手の裏を取るためだとは分かっていますが、
      あまりにもパフォーマンスが残念でした。
      実力がないのでこうなるとは予想していましたが…

      ブスケツは今シーズンで一気に衰えを感じさせますね。
      バルサファンもこの状況を受け止めることが難しいほど短期間に。

      チームの大改革には、バルトメウ会長の辞任、フロントの解体は含むと思いますよ。

      さすがにこの大敗をして「あと1年あるから会長のままでいいや」
      とは考えないでしょうし、多くのファンが黙っていないでしょう。

      新しいフロントが示す中長期的なビジョンとともに、
      バルサは再スタートすることになると思います。

      現状でも1年後でもシャビの監督就任は早い気はしますが、
      シャビがバルサで3~4年の中期ではなく、
      10年くらいの長期で監督をする気があるなら大歓迎ですね。

      しっかりと立て直すだけの時間を与えられますし、
      バルサファンもシャビなら我慢できるとは思います。

      やはりカンテラ土台のチーム作りをしなければいけないと痛感し、
      コロナの影響でお金が使えない状況は逆に良かったのかもしれません。

      バケンジとしては8失点目をしたとき、
      ベンチで悔しがっているバルサBの選手をみたときに、
      この選手たちの野心に賭けてもいいのではないかと感じています。

      能力的なフィジカルというよりもインテンシティ(激しさ)、
      メンタル面のフィジカル改善の方が先かもしれません。

      これは練習のときからハードな練習と高いインテンシティを保ち、
      試合の為の練習をする必要があると思います。

      レジェンドの去就を考える状況になってしまいましたが、
      黄金期で活躍した選手たちのバルサラストゲームがこれではかわいそうすぎますね。

      ピケ、ブスケツあたりは自ら身を引きそうな気もしており
      心配ですが、もう一度立ち直って逆襲してほしいです。

      長文でも全然大丈夫ですよ^^
      またのコメントお待ちしております。

      • ユーダイ より:

        返信ありがとうございます。 
        今年のバルサに関してはとめどなく言いたい事が出てきます。。
        先輩クレと話す機会が得られて光栄でございます笑

        この結果をもってやっと来年から監督も中盤の底はデヨングをファーストオプションとして起用することが出来る環境になったと思います。(クレの圧力無しにという意味です。)

        確かにベンチに座るベンチ選手の悔しがる姿とピッチ上の選手の茫然とする姿は対照的でした。 
        バルサほどのチームが三年連続CLで歴史的敗退をすることはあってはなりません。しかし彼らの気持ちの切れ方を見ると今のバルサにCLを獲れる準備があるとはとても思えませんね。

        フィジカルで数段上をいくプレミア勢やバイエルンの隆盛と共に、当代のバルサイズムの完全なる終焉を見た気がしました。

        2020年代、バルサがまた最強チームとして戻ってこれるのか、ミランやマンUのように落ちてくのか、この大切な時期にクラブを信頼して任せられるシャビのようなレジェンド達の帰還が待ち遠しいばかりです。

        • バケンジ より:

          「ユーダイ」さん、お礼の返信ありがとうございます。

          来シーズンの中盤の中心選手はデ・ヨングになりそうですね。

          現状のチームというよりクラブには無理そうなので、
          変革を起こして入れ替えてからの勝負になりそうです。

          バルサがここから衰退するか、競合のまま残るかは
          「中長期的な正しいビジョン」に沿って歩むかにかかっていると感じます。

          シャビのような指揮官もそうですが、
          会長や役員などの内部体制も整えることが必要でしょう。

          バルトメウ現会長がレジェンド達に嫌われているのは明白で、
          会長選挙を一日でも早く実施して内部体制を整えてほしいですね。

          またのコメントお待ちしております。

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