《質問》CL準決勝リヴァプール戦で“結果は”残した1stレグの試合内容、そして2ndレグですることは?

コメント欄に質問があったので回答したいと思います。

『バルサ初戦勝ちましたね^ ^

ビダルの起用がかなり効いてましたよね!!

テアシュテーゲン、ピケ、アルバ、ラキティッチなども素晴らしかったように感じました!

あとはスアレスの嗅覚、メッシの…神の領域のプレーなどなどたくさんあるとは思いますが、リヴァプールとの初戦の総括的な内容の記事を読んでみたいです^ ^』

 

貴重なコメントありがとうございます。コメント欄は記事の下部にあります。

質問・疑問点だけでなく、思ったことなど何でも書いて頂けるとありがたいです。

 

見解・回答の目次

1、「前半はOK、後半の試合展開は望んでいたものではなかった」

2、「1stレグでバルサに問題を起こさせたリヴァプールの強靭なプレッシングと迫力あるサイド攻撃」

3、「試合プランを選択→プレッシングは回避できてもサイド攻撃は対処しないとヤバい!」

4、「まとめ」

 

1、前半はOK、後半の試合展開は望んでいたものではなかった

・リヴァプールのプレッシングに苦しんだもののOKだった前半

1stレグから時間は過ぎてしまいましたが、2ndレグでどうすればいいかについても言及したかったので遅くなってしまいました。

まずは1stレグの試合ですが、バルセロナの選手の出来はとてもよかったと思います。

チーム全員が戦っていましたし、チーム全員が同じ方向、同じ戦い方をしてまとまりもありました

バルサの選手たちは実力があるのでまとまってしっかり戦えば、どのチームともいい勝負ができることを再確認させる戦いぶりだったと思います。

 

試合内容ですがまずは前半で、前半はリヴァプール側がバルサのパス回しに対応しきれなかったところをバルサはボールを保持してうまく攻撃していました。

リヴァプール側からすればバルサの両SB(セルジ・ロベルト、アルバ)のマークが空いてしまう問題があり、バルサはそこをサイドチェンジやシュテーゲンのロングフィードでうまく使っていましたね。

ビルドアップからのパス回しでもバルサのCBと両SBがボールを保持できる状態だったので、比較的リヴァプールのプレッシングに苦しむ機会は少なかった前半でした。

その中でバルサはサイドチェンジからアルバのアーリークロスにスアレスが合わせてゴールを決めて先制点も取れました。

ゴールシーンはリヴァプール側が決めたかった形のように思えましたが、ゴールはゴールなので素晴らしかったですね。

前半全体を通してみるとリヴァプールの攻撃を受けた回数は少なく、バルサは攻撃のチャンスも作れていたのでOKな内容だったと思います。

試合立ち上がりは中盤のラキティッチやビダルが積極的に攻撃参加していましたし、試合の入りも気合があって攻撃的な姿勢もみせてよかったです。

 

・ボールを保持できずにひたすら耐えるしかなかった後半

後半になると試合展開はがらりと変貌してしまいましたね。

スタメンにパス回しがうまいアルトゥールではなくフィジカル的要素をもつビダルを起用したことから、バルベルデ監督がボール保持よりも中盤でのフィジカルコンタクト、そして守備面(アウェイゴールによる失点を防ぐ)に重きを置いた1stレグだったことは明白でした。

しかし、後半ほどボール保持できずリヴァプールに一方的に攻撃されるとはバルベルデ監督も想定外だったのかもしれません。

前半とは違ってリヴァプールの前線の3人が、バルサの最終ラインとアンカーのブスケツの5人全員をマークできてしまったことが要因でした。

リヴァプールの前線の3人がCB間に落ちたブスケツ含めた後方の3人をマークするのではなく、両SBも含めた広範囲を見れるようなワイドなポジション取りが厄介となりました。

バルサの中盤から前線の5人(ブスケツ除く)はマンマークに近いほどタイトにマークされ、後方の5人もリヴァプールの3トップにマークされてしまってボール保持ができない形となってしまいましたね。

グラウンダーで細かくパスをつなげないバルサはリスクを回避するためにロングボールを多用(蹴らされた)しましたが、その土俵はリヴァプールに完全に分があるのでボールキープできませんでした。

その結果としてリヴァプール側にボールを支配されてバルサは何度も攻撃を受けてしまいました。

この後半の試合展開は時間帯でみたら起きるとは思っていましたが、あまりにも長い時間続いたのでファンからしたらきつかったですね。

それでもバルベルデバルサになってから相手の攻撃を4-4-2の守備ブロックで受けて、カウンターで得点を奪う試合をいくつも見ており、サプライズな試合展開ではなかったとも思います。

苦しかった時間帯が続きましたが、メッシが後半に2ゴールを決めてスコアは3対0で終えました。

結果良しではないですが、バルベルデ監督のビダルのスタメン抜擢から戦い方まで批判することは難しいように思います。

 

・3対0というスコアは試合内容を反映したものではない!

3対0というリヴァプール側にアウェイゴールを許さず、バルサは無失点で大きな得点差をつけて勝利することができました。

しかし、そんな大差が生まれる試合内容ではありませんでしたね。

バルサに2~1.5得点、リヴァプールに1.5~1得点が生まれるだけのチャンスはあったと思うので、実際は0.5得点差くらい上回っただけにすぎないと思います。

それをスコアとしては3点リードですから、メッシの力含めてバルサの選手たちの決定力は素晴らしかったです。

リヴァプール側からすればミルナーの後方から入り込んだシュート、サラーがポストにあてた一連のシュートが悔やまれますね。

試合内容が反映されないスコアになることはサッカーでは珍しいものではありませんし、リヴァプールのサポーター側はアンラッキーと捉えているようですが、アンラッキーだろうが3点差は変わらないのでバルサ側としては嬉しい1stレグとなりました。

 

 

2、1stレグでバルサに問題を起こさせたリヴァプールの強靭なプレッシングと迫力あるサイド攻撃

・リヴァプールの強度あるプレッシングで中盤にボールを入れられないバルサ

クロップリヴァプールの特徴として守備面で「中央に誘い込むプレッシング」「素早い戻りの7枚の守備ブロック」、攻撃面で「ボール奪取からの高速カウンター」「しつこいくらいのアーリークロス」を挙げさせてもらいました。

1stレグでは守備面なら「中央に誘い込むプレッシング」がとても厄介でした。

クロップリヴァプールの生命線となる特徴なので当たり前ですが、思った以上にパワフルで連動性のある強度なプレッシングは2ndレグでも苦しめられそうです。

このプレッシングに対してバルサは中盤から前にグラウンダーでほぼボールを入れられませんでした。

ロングボールを蹴らされた格好となり、後半は完全なリヴァプールペースだったと思います。

2ndレグで3得点以上必要なリヴァプールは、後半に近い形で前からどんどんプレッシングをかけてくることが予想されます。

 

・中央の守りを固めるバルサをサイド攻撃で何度か崩していたリヴァプール

攻撃面では高速カウンター、アーリークロスというよりもサイド攻撃に手を焼きましたね。

リヴァプールの左サイド側、マネとロバートソンの攻撃は迫力がありました。

特にロバートソンの後方からの攻撃参加は怖く、ロバートソンはアルバクラスの世界最高レベルのSBですね。

ロバートソンをなめていたわけではありませんが、リヴァプールのサイドの崩しが予想以上でバルサは何度か普通に崩されていました。

後半途中からセメドを投入してバルサの右サイドはセメドとセルジ・ロベルト、左サイドをアルバとビダルで守り切りましたが、苦しめられたのは明白でした。

2ndレグではリヴァプールのアーリークロスのきっかけとなるサイドの崩しをどうにかしないといけませんね。

 

 

3、試合プランを選択→プレッシングは回避できてもサイド攻撃は対処しないとヤバい!

・1stレグ後半同様にボール保持を諦めるか、ボール保持して試合を落ち着かせようとするか試合プランを選択

ここからは完全に2ndレグの試合についてになります。

バルサ側としてはまずどのようなゲームプランを実行しようとするかが重要になります。

バルサ側の考えられるゲームプランとしては大きく2つ、「ボールキープしてなるべく試合を落ち着かせる」「相手の攻撃を受けてカウンターで得点を狙う」ことです。

これは中盤の3人の一角にアルトゥール起用なら前者の「ボールキープしてなるべく試合を落ち着かせる」と考えられます。

逆に中盤の3人の一角にビダル起用なら後者の「相手の攻撃を受けてカウンターで得点を狙う」です。

どちらを選択しても結果が良ければ称賛され、結果が悪ければ批判されるのでどちらが正解というのはありません。

バルベルデ監督は現実的な視点と1stレグの試合内容から、ビダル起用で「相手の攻撃を受けてカウンターで得点を狙う」ゲームプランでほぼ決定でしょう。

 

・ボール保持をあきらめればプレッシングは無視、サイド攻撃に対処する必要がある

ここからは中盤の3人の一角にビダルを起用したゲームプランからどんな試合展開になるか、そしてバルサがするべきことを考えていきます。

予想される試合展開は1stレグの後半の試合展開そのままです。

リヴァプールが一方的に攻めて、バルサがそれを守って耐えながらカウンターでチャンスを得ることになるでしょう。

ビダル起用はある意味バルサ側がボール保持をあきらめたことも意味するので、リヴァプールの前からのプレッシングはそこまで意味をなさないと思います。

バルサは苦しくなったら3点差も考慮して、リスクを回避するためにロングボールを蹴り続けるでしょう。

リヴァプールの最大の特徴であるプレッシングからの高速カウンターという部分は、2ndレグの試合ではあまり起きないでしょう。

となればバルサが警戒すべきはリヴァプールのサイド攻撃となります。

そこからのアーリークロスが要注意で、バルサ側としてはリヴァプールのカウンターをまず防いだら、後はサイドを警戒すればOKです。

あとはここまで取りあげませんでしたが、リヴァプールの両CB(主にファン・ダイク)がいいロングボールを蹴ってくるので、メッシとスアレスは相手の両CBのパスコースを切るだけの守備は必要になります。

バルサは押し込まれる試合展開になるのでそこまでロングボールを蹴れる状況にはならないでしょうが、1stレグでここも少しだけ気になったので軽く言及しておきます。

 

・サラーとフィルミーノがいないリヴァプールで警戒すべきは両SBのアーノルドとロバートソン

リヴァプールにとってはアンラッキーな状況での2ndレグとなりそうです。

前線のフィルミーノは怪我、サラーは直近の試合で脳震とうにより今回の試合は欠場が濃厚です。

最終ラインの要であるファン・ダイクも直前の練習を休んだようですが、試合に出場してくると思います。

リヴァプールの予想スタメンは4-3-3で

GK:アリソン

DF:アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン

MF:ファビーニョ、ミルナー、ワイナルドゥム

FW:シャキリ、スターリッジ、マネ

得点が必要なリヴァプールは、間違いなく前線に得点が奪える選手を配置してきます。

最前線はスターリッジではなくオリギも考えましたが、途中出場でオリギは起用されると予想。

そして中盤の強度と運動量は避けられないため、この3人になると予想しました。

リヴァプールは前線のフィルミーノとサラー、そして中盤でゲームメイクがうまいナビ・ケイタも欠きます。

リヴァプールのサポーターには悪いですが、リヴァプールのスタメンで攻撃を警戒する選手は正直多くなく、マネとアーノルドとロバートソンの3人だと思っています。

普段のリヴァプールなら前線の強力3トップ(マネ、フィルミーノ、サラー)を最大警戒ですが、今回の2ndレグでは特に両SBのアーノルドとロバートソンです。

そういう意味からも2ndレグの試合では、高速カウンターよりもサイド攻撃をリヴァプールの最大の警戒要素にしました。

リヴァプールにはまた悪いですが、攻撃面では質より量でカバーするしかないと思います。

数少ない決定機を決めるというよりも、チャンスを作り出すために攻撃的な姿勢で試合に挑み、バルサに何度も攻撃でトライして3点差をひっくり返そうと考えているはずです。

 

対してバルサのスタメン予想は守備ブロックから4-4-2表記で

GK:シュテーゲン

DF:セメド、ピケ、ラングレ、アルバ

MF:セルジ・ロベルト、ラキティッチ、ブスケツ、ビダル

FW:メッシ、スアレス

1stレグの後半にリヴァプールの攻撃を耐えたこの11人をスタメンとして予想しました。

コウチーニョをスタメン起用するのではなく、試合初めから守備面を大きく重要視してくると思います。

このスタメンもデンベレの直前の負傷が少し影響しており、コウチーニョをスタメン起用するともしもバルサ側に得点が必要な時に、攻撃の交代カードが切れないということもあります。

そういう意味からもコウチーニョはベンチスタートで、リヴァプールのサイド攻撃に対応するためにもこの11人を予想。

バルサ側がするべきことはまず失点しないこと、そして1得点奪うことになります。

アウェイゴールとなる1得点を奪うことで、リヴァプールは5得点する必要な状況となりその時点でほぼ終戦でしょう。

そのためにバルサはビルドアップではリスクを回避するためにロングボールを多用しながら、メッシに入った時に攻撃のスイッチを入れます。

その時にスアレスだけでなく、セルジ・ロベルトやビダルやアルバが攻撃参加し、リヴァプールから得点を狙うことになります。

考えられませんがリヴァプールが前からプレッシングをかけてこないのであればバルサはリスクを冒さずパス回しで時間を使い、相手のカウンターに対処するだけです。

どちらの試合展開になろうが3点差は大きな点差であり、決勝進出にはどう考えてもバルサが有利な状況です。

1stレグの試合前にはバルサの決勝進出確率は50%と予想しましたが、2ndレグの試合前では謙遜しても90%以上だと予想します。

リヴァプールの攻撃の主力に怪我人が発生しており、バルサとして怖いのはサイド攻撃とアンフィールドというスタジアム。

この状況でもし逆転されるようなことがあれば昨シーズンのローマ戦に近いほどのショックになること間違いなしです。

しかし、バルサの選手たちが集中して試合に入りさえすれば、リヴァプールの攻撃とアンフィールドの声援をかわして決勝進出できるはずです。

オフェンス、ディフェンス、テクニカル、タクティクスなどサッカーで必要な要素はいろいろありますが、「メンタル」さえあればバルサの選手たちの実力を考えれば大丈夫です。

あとはバルサの選手たちを信じて応援しましょう!!!

 

 

4、まとめ

・1stレグの試合内容は前半は良かったが後半は悪かった、3点差ほどの差はなかった

・リヴァプールの特徴でバルサに問題を起こしたのはプレッシングとサイド攻撃

・2ndレグでバルサは守備に意識をもちながら得点を狙って決勝進出を狙う

 
 

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