19/20シーズンのバルセロナの選手評価 GK、DF編

バルセロナは活動を完全に停止しています。

 

スペイン国内の新型コロナウィルスが終息しない限り、

今シーズンの活動再開は難しいでしょう。

 

また、リーガ再開もまったく不透明な状況であり、

今シーズンがどう終わりを迎えるのか気になるところです。

 

シーズンも終わっておらず少し早いですが、

試合が中断するまでのバルセロナの選手評価について書いていきます。

 

また、最近ニュースが流れている選手はそのことについても言及しています。

 

今回はGK、DF編になります。

選手評価は0~10段階の評価でつけており、

0が最低、6が平均、10が最高という評価。

 

GK:シュテーゲン、ネト

シュテーゲン(9)

今シーズンもバルセロナの正守護神として

ゴール前で失点をいくつも防いでくれた。

 

加入した年から毎シーズン成長しており

セービングのGKスキルで言うことなしのプレーぶり。

 

最終ラインの背後のスペースのカバーリング、

足元でのビルドアップのつなぎも問題なく

文句なしの高評価にしました。

 

一時期の負傷離脱を多少の減点と考えても、

最高の一つ前の選手評価9に納得する人は多いはず。

 

セティエン新監督になってから中盤につける

グラウンダーのパスミスは目立ちますが、

その些細なミスをカバーする存在感があります。

 

前線にメッシというメガクラックがいるバルセロナ、

しかし最後尾にはメガクラックの

シュテーゲンがいると感じさせてくれます

 

 

シュテーゲンは契約延長で年俸の金額面が

クラブと折り合わず合意に至っていません。

しかし、クラブはシュテーゲンの意見をある程度聞いて

多くの年俸を払うべきでしょう。

 

新型コロナウィルスの影響で来シーズンの減収は考えられるから、

そこはシュテーゲンも譲渡してくれるように思います。

 

基本的に契約延長は間違いないでしょう。

他のGKに数千万ユーロ投資するくらいなら

シュテーゲンを契約延長した方がコスパ、

チーム力アップとしてもベストの判断となります。

 

 

ネト(5)

シレッセンとほぼトレードの形でバルサに

今シーズンから加入したネト。

 

心配していた足元のプレーは無理をせずに無難にこなし、

セービングも悪くない評価です。

 

しかし負傷離脱が長く、

第2GKの役割としては不十分と評価しました。

 

また、シュテーゲンが負傷離脱した時の数試合で

少し不満なセービングがいくつか

 

そういう意味で平均より一つ低い評価5にしました。

 

 

ネト自身が出場機会を求めているという報道があり、

今夏にネトの去就は騒がしそうです。

 

良いGKだと思いますが、

新型コロナウィルスで減収が考えられるので、

ネトの売却はされるでしょう

 

バルサの第2GKにはバルサBのカンテラから

イニャキ・ペーニャが昇格してくると思われ、

久しぶりのカンテラ出身のGKなら楽しみです。

 

イニャキ・ペーニャの試合でのプレーは

ほとんど見たことありませんが、練習風景を見ている限り実力は

シュテーゲン>>>ネト>>イニャキ・ペーニャ

という評価で温かく見守ってあげる必要がありそうです。

 

 

CB:ピケ、ラングレ、ウムティティ、トディボ

ピケ(8)

バルサの最終ラインのDFリーダーとして

今シーズンも良いプレーの連続をみせてくれました。

 

シーズン途中で右ひざを痛めながらもCBとして

最も多くの試合時間に出場して頭が下がるくらいです。

 

ゴール前でのハイボールやクロスの跳ね返しはお見事で、

ポジショニングの達人と感じさせます。

 

年齢からくる初速の遅さから対人のマークには苦労し、

リーガで10枚を超えるイエローはなかなかの数値。

チームの守備がうまくいっていない面もありますが。

 

良い面が多くありながら少しの不満点もあり、

評価8にしました。

評価9でも良かったかもしれませんが、

その評価は高すぎる印象を受けます。

 

 

ピケはカンテラ出身でバリバリの主力ということもあり、

去就はピケ自身がスパイクを脱ぐと決断するまで安泰。

 

ピケの健在は毎シーズン嬉しいですが、

下からピケを脅かす若手選手が出てきてほしいという

気持ちがバルサファンの中にはどこかあるかもしれませんね。

 

 

ラングレ(7)

ウムティティの膝がずっと不透明の中、

試合に出場すれば良いプレーをみせ続けてくれました

 

特にPA内での守備はトップレベルであり、

シュートブロックやポジショニングなどは

目を見張るものがあります。

 

昨シーズンよりも成長した姿をみせてくれ、

バルサファンの多くの人がラングレを

計算できる戦力と考えているはずです。

 

不満点があるとすれば高い位置(ハーフライン付近)での

スペースがある中での守備の強度が増してほしいこと。

 

スピードがないので相手FWに振り切られるシーンが何度かみられ、

そこを粘り強い守備と抜かれないようにすれば

さらにいいDFとなりそうです。

 

シーズンを通して安定したプレーをみせていたので

評価7にしました。

上記の部分が成長すれば文句なしのCBという印象です。

 

 

ラングレは来シーズンもバルセロナ残留は安泰で、

3年目を迎える来シーズンは本来なら

契約延長の話が出てきてもおかしくないです。

 

貴重な左利きのCBの選手なだけに

バルサのチームとしては貴重な戦力ですね。

 

 

ウムティティ(4)

膝の状態が不透明のまま今シーズンを迎え、

膝は回復したようですがプレー面では

大くの不満が残ったウムティティ。

 

かつてはピケ以上とも考えられるほどの鉄壁を誇った守備も、

今シーズンは局面で緩さと弱さをみせています

 

ポテンシャルだけならウムティティの方がラングレより高いと思いますが、

現状のプレーが改善されないならバルサでの

プレー継続は難しいと感じさせるほどのパフォーマンス。

 

もう一つ低い評価にしようかなとも考えましたが、

膝が回復したということで甘めの評価4にしました。

 

 

これまでのバルサはウムティティを高く評価しており、

売却不可に近い評価でした。

 

しかし膝の負傷から回復して継続的なプレー時間を与えられても

プレーの改善がみられない現状では、

売却も視野に入ってきてもおかしくない状況です。

 

左利きか後釜のCBを確保できたとバルサが考えれば、

バルサが一気にウムティティ売却を進めるかもしれません。

 

期待込みで来シーズンの復活にかけて残留の可能性は十分にあり、

残留と移籍の確率はフィフティフィフティとみています。

 

 

トディボ(6)

バルベルデ監督にほぼ出場機会を与えられず、

消化試合や主力を大幅に抜いた試合でしか

出場機会は与えられませんでした

 

試合に出場すれば年齢と経験を考慮すれば

高いパフォーマンスだったと思いますが、

バルベルデ監督の心は起用に動かなかったようです。

 

試合に出場すればそれなりに戦力とは感じており、

評価6の平均にしました。

 

 

トディボはレンタル先のシャルケで活躍しているという情報があり、

去就は2500万ユーロの買取オプションをもつ

シャルケ次第といった状況です。

 

新型コロナウィルスの影響ですべてのクラブが今夏は

多額の移籍金を捻出できません。

 

それはシャルケも恐らく同様で

この買取オプションは流れてほしいものです。

 

トディボは来シーズンバルサに帰還し、

セティエン監督の信頼を勝ち取って

少しずつ試合に出場してほしいものです。

 

ポテンシャルはマドリーのヴァランかそれ以上とは思っているので、

バルサで花咲いてほしいタレントの一人です。

 

 

SB:アルバ、セルジ・ロベルト、ジュニオル・フィルポ、セメド、ワゲ

アルバ(9)

今シーズンもアルバとメッシのホットラインは健在で、

アルバはバルサの攻撃の貴重なオプションとなっています。

 

むじろアルバがいないとサイドの攻撃が激減するくらい…。

 

プレー面だけでなく今シーズンはメンタル面でも、

途中出場からチームにいい影響を与えてくれました。

 

スプリントの多い選手で怪我にも強いアルバですが、

今シーズンは負傷が少しありましたね。

 

試合に出場すれば存在感が抜群で、

バルサのサイド攻撃を活性化させる選手なだけに

評価9という高評価にしました。

 

 

アルバの去就はピケ同様アルバ自身という状況で、

長い間バルサで元気な姿をみせてくれることを祈るばかりです。

 

文句なしのパフォーマンスをみせてくれており、

左SBでも間違いなく5本の指に入る選手でしょう。

 

 

セルジ・ロベルト(8)

右SBとして板についてきた印象を受け、

今シーズンも出場すればパフォーマンスが高かった。

 

セルジ・ロベルトは目立つ存在ではないものの

バルサのサッカーを実行するすべての要素を持っており、

チームのパフォーマンスに影響を及ぼす存在でした。

 

もとは中盤の選手なだけにサイドでも中央でもプレー可能で、

そこがセルジ・ロベルトのSBを特別なものにしている印象です。

 

セティエン新監督になってからは偽の右CBを任されるほど

どこのポジションでもプレーできる

ポリバレント性の高い選手なだけに

評価8と高評価にしました。

 

 

セルジ・ロベルトもピケやアルバ同様に自身の決断次第で、

1シーズンでも長くバルサでの活躍を祈るばかり。

 

中堅と思われるセルジ・ロベルトはもう28歳で、

いつのまにかベテランの存在に仲間入りですかね。

カンテラ選手のトップチーム昇格が本当に待ち遠しい。

 

 

ジュニオル・フィルポ(6)

アルバのバックアッパーとして今シーズンバルサに加入し、

加入1年目のプレーとしては悪くなかったです。

 

スタートで出遅れた感があったものの、

12月くらいから少しずつバルサのプレーリズムを理解しており、

効果は低いもののそれなりのプレーをみせています

 

フィルポは単純に選手としてみたときに実力不足を感じさせ、

そこがバルサファンを納得させていないのかもしれません。

 

しかし1年目としてバルサのプレーに馴染み始め、

問題点を理解するという部分では合格点だと思います。

 

プレー面で不満な部分はあれど1年目ということを考慮して、

評価6の平均にしました。

 

アルバと比べれば相当見劣りはしますが、

アルバと比較するのがかわいそうな気がしますね。

 

 

フィルポの周辺では移籍の話が出始めており、

クラブが資金を得るために売却を考えているとも言われています。

 

1年で22歳の選手を判断するくらいなら獲得するな!

と思いますし、来シーズンもバルサに残留させた方がいいでしょう。

 

代わりの左SBにはフリーでパリのクルザワの名前も挙がっており、

新型コロナの影響で金銭面が欲しいのは分かりますが、

フィルポの去就を判断するには早すぎます。

 

フィルポは来シーズンもバルサでやっていきたいと

発言しており、監督がベティス時代の恩師でもある

セティエン監督ということも考慮すれば

成長面に期待してもいいです。

 

21年の夏にはレンタルしているミランダが帰ってきますし、

そこでミランダと天秤にかけるのも悪くないかなと…。

 

 

セメド(6)

バルサでの3シーズン目を迎え、

ほんの少しずつですが自分らしいプレーが増えてきました。

 

特にセティエン監督になってから高い位置でプレーする機会が増え、

敵陣地では良いプレーをみせます

 

自陣での攻守におけるビルドアップと守備は

改善余地がまだ多くあり、

そこが成長すればセルジ・ロベルトと競える選手になりそうです。

 

パフォーマンスは不安定な部分があり、

良い試合もあれば全く目立たない試合もあります

 

確実に計算できる戦力という選手とは感じさせず、

評価6の平均にしました。

 

 

セメドの周辺にも売却のうわさが流れており、

移籍金が高く取れそうなこともあり売却してもいいでしょう。

 

3シーズンを終え悪くないプレーをみせていますが、

次の若手選手にバトンタッチすべきか判断していいと思います。

 

右SBにはワゲやエメルソンがいますし、

若手選手にセルジ・ロベルトのバックアッパーを任せていいでしょう。

 

現状の実力面だけを考えればこの2人はセメドより劣りますが、

将来性を期待してこの2人かもしくは

違うカンテラ選手の昇格で右SBは補えばいいと思います。

 

 

ワゲ(6)

トディボと同様に数少ない試合しかバルベルデ監督に起用されず、

シーズン評価といっても判断材料が少ない選手。

 

それでも敵陣地での攻撃における

ドリブル突破やフリーランニングは目を見張るものがあり、

攻撃的な右SBとして期待しても面白いです。

 

守備面は全般的に相当お粗末なので、

少なくとも2シーズンは目をつぶってあげる必要がありそうです。

 

少ない出場機会ながらも将来性を感じさせたということで、

評価6の平均にしました。

 

 

まだ若い選手なだけに実力面はありませんが、

レンタル先やバルサに残して出場機会さえ与えれば面白い存在です。

 

ワゲも現状では移籍させられそうですが、

完全移籍ではなくレンタル移籍で

成長を見守る形がベストになるでしょう。

 

 

続きの選手評価、MF・FW編はこちら↓↓↓

19/20シーズンのバルセロナの選手評価 MF、FW編

 
 

コメントを残す

このページの先頭へ